<ライブレポート>のん、多彩な表現力で魅了した【PURSUE TOUR – 最強なんだ!!! -】Zepp Haneda公演

2023年7月12日 / 18:00

 ニューアルバム『PURSUE』をリリースしたばかりののんが、【PURSUE TOUR – 最強なんだ!!! -】を開催した。今回は7月9日に行われたZepp Haneda公演の様子をレポート。俳優業や映画制作、アートとマルチに活躍する彼女が持つ多彩な表現力を実感する一日となった。

 開演時刻を少し過ぎた頃、機械が動き出すかのような音が会場に響き渡る。ステージにバンドメンバーが登場した後に、のんも姿を表した。「みんな来てくれてありがとうー!」と挨拶をすると、『PURSUE』の1曲目に収録されている「Beautiful Stars」でライブがスタート。パワフルなナンバーで会場を一気に明るく盛り上げていく。

 イントロで爽快にギターを掻き鳴らす「へーんなのっ」を披露したあとは、「ナマイキにスカート」へ。ハンドマイクで熱唱しながらステージ端まで移動し、フロアにいるリスナーと顔を合わせていく。サビではリスナーと一緒に手を大きく左右に振り、会場の一体感も高まっていた。また公演中はステージ後方に曲をイメージしたVJが流れていて、視覚的な盛り上がりに一役買っていた。

 「今日は一緒に楽しもうぜー! いくぞー! いくぞー!」とリスナーと共に気合いを入れると、バンドサウンドが映える曲へと展開。「むしゃくしゃ」では体に動きをつけながら全身でパフォーマンス。途中では「ああ、もう無理だ。リハとライブの間にロサンゼルスに行かなきゃいけなかったんだよね、もう歌えない」と倒れ込んでしまうシーンも。リスナーからの盛大な声援によって復活した後は、さらにエネルギッシュな歌声を響かせた。

 ライブ中盤には、のんの歌声とひぐちけいのギターだけで届けるしっとりパートも用意された。RCサクセションのカバー曲「I LIKE YOU」と、キリンジのカバー曲「エイリアンズ」をアコースティック・スタイルで披露。優しさと美しさを兼ね備えた歌声と心地よいギターサウンドに、リスナーたちはじっくりと耳を傾けて聴き入っていた。

 次曲「荒野に立つ」からは再びバンドセットに。しっとりパートとは打って変わって力強く歌い、ドラマチックに楽曲を届けた。後のMCで「『荒野に立つ』は今まで自分が話さなかったことをヒグチアイさんに打ち明けて作ってもらった曲です。自分の分身みたいな曲だなと思っています。最後の<同じだねと笑ってくれた>という歌詞は、今日来てくれたみんなが笑ってくれたんだと思っているし、配信で見てくれているみんなのことを思い浮かべながら歌いました」と語った。

 「ぶち上げていくぞー! 準備はいいかー!」と再び気合いを入れると、ガレージロックナンバー「Oh! Oh! Oh!」でラストスパートに向けてボルテージを高めていく。さらに、途中のポエトリー・リーディング・パートでは役者として培った表現力が光り、その場にいた全員の目を釘付けにするかのような求心力を放っていた。その後は「タイムマシンにおねがい」「やまないガール」「こっちを見てる」とアッパーな楽曲を連続で投下し、盛り上がりは最高潮に。また「鮮やかな日々」では、のんの提案によりリスナーがスマホのライトを付ける演出が施され、光の粒でいっぱいの幻想的な空間の中で歌いあげた。この日のラストナンバーは「この日々よ歌になれ」。フロア上空のミラーボールが会場内を照らしたり、リスナーもクラップを鳴らしたりと、幸福感に満ちた状態で本編が終了した。

 アンコールでは「スーパーヒーローになりたい」と「わたしは部屋充」を披露。この時間のみスマホでの撮影が許可され、リスナーは自分の目とスマホにこの日のステージの様子をしっかりと焼き付けることができた。そしてすべてを歌い終わった後、「今日はありがとう! また会おうね!」と挨拶し、この日は大団円を迎えたのだった。

Text by 伊藤美咲
Photos by 南賢太郎(FOCUS STUDIO)

◎セットリスト
【NON PURSUE TOUR – 最強なんだ!!! -】
※2023年7月9日(日)Zepp Haneda公演
1. Beautiful Stars
2. へーんなのっ
3. ナマイキにスカート
4. 僕は君の太陽
5. むしゃくしゃ
6. 薄っぺらいな
7. I LIKE YOU
8. エイリアンズ
9. 荒野に立つ
10. Oh! Oh! Oh!
11. タイムマシンにおねがい
12. やまないガール
13. こっちを見てる
14. 夢が傷むから Inspired by 東京百景
15. 鮮やかな日々
16. この日々よ歌になれ
17. スーパーヒーローになりたい
18. わたしは部屋


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