梅雨のジメジメを吹き飛ばすアッパーな5曲

2023年6月5日 / 20:00

梅雨のジメジメを吹き飛ばすアッパーな5曲 (okmusic UP's)

音楽/ライヴシーンも徐々に日常が戻りつつあり、フロアでは笑顔でシンガロングしたり、ノリノリで騒ぐ観客を多く見かけるにつれ、「これだよな!」という思いが沸き上がってきます。現在は夏フェスシーズン到来前の梅雨時期ということもあり、ジメジメした日が続きます。外に出かけたいけど、雨が降っているから自宅で過ごそうと悶々としているときは、音楽でテンションをアゲるしかないでしょう。ということで、今年の夏フェスに出演するアーティストを含めて、気分を高揚させてくれる楽曲を選んでみました。
「Love song」(’23)/The BONEZ

今年4月にリリースされた5年振りのニューアルバム『Yours』。そのオープニングトラックがこの曲だ。ザクザクとヘヴィに刻まれるリフは90sテイスト漂う骨太っぷりで、何よりもライヴハウス仕様のエネルギッシュなサウンドに仕上がっている。つべこべ言わずに、この歌と音に身を委ねろ!と言わんばかりのパッションに漲っているのだ。JESSE(Vo&Gu)、KOKI(Gu)、T$UYO$HI(Ba)、ZAX(Dr)のメンバー4人が躍動的に動き回るMVも作風とリンクしており、早くライヴで大勢の観客と共有したい楽曲である。
「Punk Rock Princess」(’23)/ Dizzy Sunfist

メイ子(Ba&Cho)加入後、新3ピース体制で初になる6曲入りミニアルバム『PUNK ROCK PRINCESS』を発表したDizzy Sunfist。あやぺた(Vo&Gu)とメイ子のフロントガール2名擁するメロディックパンクは日本はもちろん、海外を見渡しても稀有な存在と言っていい。今回のアルバム表題曲は、そんな自分たちのアイデンティティを前面に打ち出たナンバーである。歌詞はあやぺたの憧れであるアヴリル・ラヴィーンに向けた内容となっており、自分も誰かにとって憧れの存在になるんだ!と高らかに歌い上げている。豪快なサビを含めて、ど直球のメロディックが実に眩しい。
「AmEN! ft. Lil Uzi Vert, Daryl Palumbo, Glassjaw」(’23)/ Bring Me The Horizon

デビュー時はブリブリのデスコア・サウンドで牙を剥いていたものの、作品を発表するごとに鮮やかな成長と進化を刻み、今や世界に名を轟かせるビッグ・アクトに登り詰めた彼ら。デスコア/メタルコアと固定化されたジャンルに止まらず、新たな挑戦を繰り返すスタンスは素晴らしい。ヒット中の前シングル「LosT」はMY CHEMICAL ROMANCEに対するオマージュ的な色合いが強かったけれど、この最新シングルではラッパーのリル・ウージー・ヴァートと、ポスト・ハードコアのGLASSJAWのダリル・パルンボ(Vo)の2人をフィーチャー。個人的にも大好きな後者が参加していることもあり、衝動剥き出しのヘヴィなサウンドを叩きつけている。既にライヴでも披露されているようだが、これは早く生で聴きたい!! ちなみに、この曲の編曲は日本のメタルコア/ミクスチャーの新鋭・PALEDUSKのDaisuke(Gu)が関わっている。
「Antagonist」(’22)/NOVA TWINS

 そのBRING ME THE HORIZONのEP『Post Human: Survival Horror』にゲスト参加し、また、RAGE AGAINST THE MACHINEのトム・モレロがお気に入りに挙げているUKの女性ロックデュオが、今年の『サマソニ』に出演することが決定した。エレクトロ、パンク、ロック、ヒップホップ、R&Bなどをごちゃ混ぜしたヘヴィなミクスチャーサウンドは新世代ならではのカッコ良さにあふれている。この曲も間違いなく披露してくれるでしょう。彼女たちのライヴパフォーマンスに期待せずにはいられない。
「$wing」(’22)/FEVER 333

今年の『フジロック』のラインナップにFEVER 333の名前を見つけて、おっ!と反応した人も多いのではないか。彼らは2018年の『フジロック』で初来日を果たし、さらに地上波テレビ(『スッキリ』)の生出演でもぶっ飛んだパフォーマンスを魅せてくれ、大きな話題を呼んだ。最強の3ピースバンドだと信じて疑わなかったものの、2022年にステファン・ハリソン(Gu)、アリック・インプロタ(Dr)のふたりが脱退。しかし、ジョイソン・エイロン・バトラー(Vo)は元THE MARS VOLTAのトーマス・プリジェン(Dr)に加え、エイプリル・カエ(Ba)、ブランドン・デイヴィス(Gu)という新ラインナップで始動。先日、待望の新曲も公開されたが、これがまたFEVER333らしいキャッチーなメロディを配したアグレッシヴな曲調に仕上がっている。
TEXT:荒金良介

荒金良介 プロフィール:99年からフリーの音楽ライターとして執筆開始。愛読していた漫画『ジョジョの奇妙な冒険』(登場人物に洋楽アーティスト名が使用されていたため)をきっかけに、いきなりレッド・ツェッペリンの音源を全作品揃える。それからハード・ロック/ヘヴィ・メタルにどっぷり浸かり、その後は洋邦問わずラウド、ミクスチャー、パンクなど、激しめの音楽を中心に仕事をしてます。趣味は偏ってますが(笑)、わりと何でも聴きます。


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