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マイリー・サイラスが、現地時間2023年5月18日に発売された英ヴォーグのカバー・ストーリーで、2010年代前半に賛否両論を巻き起こしたアルバム『バンガーズ』の時代を振り返った。
このインタビューでマイリーは、あの「レッキング・ボール」のフルヌードのミュージック・ビデオから、2013年の【MTVビデオ・ミュージック・アワード】でラテックス素材の衣装を着てロビン・シックにトワーキングするなど、時代精神を決定づける瞬間が自身の若い頃にあったにもかかわらず、「30歳の大人の女性としてここに座っていますが、私は注目を集めたいと思うような人間ではない」と主張している。
そして当時について、「私は自分が演じたキャラクターと自分自身を分けるために、自分に注目を集めていました」と、人気TVシリーズ『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』の主役として芸能界デビューした過去に触れ、「誰でも20歳や21歳になると、自己主張しなければならないことが多くなるものです。“私は両親ではない”、“私は私だ”と」と続けた。
マイリーはまた、『バンガーズ』をリリースしたあとに世間があまりにも大騒ぎになったため、数年間は“罪悪感と恥を抱えていた”と認めたが、最近では自分をもう少し寛大な目で見てあげているという。彼女は、「大人になった今、自分がいかに厳しく批判されていたかを実感しています。私は子どもだった頃に大人から厳しく批判されましたけれど、大人になった今、子どもを厳しく批判するなんてしないと実感しています」と話している。
『バンガーズ』から10年近く経った今でも、マイリーは最新アルバム『エンドレス・サマー・バケーション』と、大ヒットしたリード・シングル「フラワーズ」の波に乗っている。現に今週彼女はこのアルバムからの最新シングル「ジェイディッド」のセクシーなMVを公開したばかりだが、今後リリースされるであろう新曲に目を向けていないわけではない。インタビューの終盤でマイリーは、あるソングライターが、彼女にレコーディングしてもらいたいトラックを売り込んできたことを明かした。
そのトラックについて彼女は、「いわゆるスタンダードな“クラブで大失敗しちゃった”的な曲だったんですよ。“私、2年禁酒しているんだけど。そういうところで自分の時間を過ごしてないよ”って思って」と明かし、この経験から全く違う新曲を書く気になったのだと説明し、「自分がクレイジーだったのはわかってる/自分が楽しい人だったのもわかってる/あなたは私がワイルドだったって言う/私は自分が若かったって言っている」と、歌詞の一部を紹介した。
『バンガーズ』は、マイリーにとって米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で首位を獲得した3枚目のアルバムとなり、初めて【グラミー賞】にノミネートされた(<最優秀ポップ・ボーカル・アルバム>)。
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