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2023年4月5日公開のBillboard Japan週間アルバム・セールス・チャート“Top Album Sales”で、優里『弐』が25,593を売り上げて2位にチャートインした(集計期間:2023年3月27日~4月2日)。
『弐』は、前作『壱』から約1年2か月ぶりのリリースとなった2ndアルバムで、「ビリミリオン」や「クリスマスイブ」などの配信シングル7曲を含む全14曲が収録された作品となっている。
ここでは、SoundScanJapanの販売データを使用し、優里の2作のアルバムの販売動向を調査した。2022年にリリースされた『壱』の初週販売数の割合を地域別に振り分けてグラフ化したものが図1(https://www.billboard-japan.com/d_news/image/123846/2)、今回新たにリリースされた『弐』を同様にグラフ化したのが図2(https://www.billboard-japan.com/d_news/image/123846/3)である。
両グラフを見ると、大きな変化は見られない。どちらにおいても、その他の地域と比べて、優里が活動の拠点としている関東地方の数値が30%に近い数値を記録していて、突出していることがまず目に入る。路上ライブから地道にキャリアを積み上げてきたことがこの関東での人気に現れているのかもしれない。
次いで大きな割合を占めているのが中部地方と近畿地方だ。『壱』発売時には近畿が15.2%で2位、中部が13.6%で3位だったのが、今回の『弐』では中部が14.4%で2位、近畿が14.1%で3位と順位が逆転している。
他に、北海道が5%から6.1%と1%以上の上昇を見せているほか、四国が3.1%から3.6%、そして北陸が3.2%から3.5%とパーセンテージを増やしている。
優里は以前からデジタル領域で圧倒的な強さを見せてきた。前作『壱』に引き続き、今回の『弐』もダウンロード・アルバム・チャートにおいて首位を獲得するなど、その強さが健在だと示している。フィジカルに関しては初週売上枚数だけを比較すると『弐』は『壱』を下回ったが、各地域の割合を比較すると大きなパーセンテージの変化は見られず、フィジカル領域でも安定した基盤を築いていると言えるだろう。
引き続き配信シングルでヒットを記録している優里。2周目以降も好セールスを記録し続けた『壱』という前例があるため、『弐』がフィジカル領域でここからどういった推移を見せるか今後も注目したい。
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