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3月9日、10日の2日間にわたって、大阪・大阪フェスティバルホールにて開催された、FM COCOLOでDJを務めるマーキーの生誕70年と、ラジオ開局70年もお祝いするアニバーサリーイベント【MARK’E Rolling 70-RADIO DAYS-】2日目のライブレポートが到着した。
この日も前日に続き、たくさんのリスナーが会場に集結。マーキーのDJ活動歴はFM COCOLO以前も含め、45年以上のキャリアを誇る超ベテラン! もちろん、彼の番組を長年愛聴するリスナーも多く、会場ではリスナー同士で同窓会のように集まる人の姿も見られた。「底抜けに明るくってパワフル!」「いつ聴いても元気がもらえる」「声がいつまで経っても若い!」「FUNKYでROCKY、とにかく最高!」と、リスナーの誰もが満面の笑みで答えてくれた。ちなみに、今回のバースデーイベントは過去に50歳、60歳の節目にも開催されている。DJひとりのためのバースデーイベントとして異例のことで、いかに彼が多方面から愛されているかがよく分かる。
開演時刻ちょうどを過ぎると、会場にマーキーが担当する番組『MARK’E MUSIC MODE』のオープニングのジングルが流れる。そこへマーキーがステージに設置されたDJセットに登場し、ラジオの本番さながらの軽快なトークで会場を沸かしていく。曲紹介でローリングストーンズ「Don’t Stop」をかけたところで、MARK’E Rollingバンドのメンバーがステージに登場。そのまま楽曲を生演奏で引き継ぎ、ラジオからライブへとステージが変わっていく。
この日はバンドの演奏をバックに、ゲストシンガーが次々と登場するステージ。まずはマーキーと同じ年の夏木マリが「おそうじオバチャン」(憂歌団)をジャズアレンジでカバー。若い世代は俳優のイメージが強いかもしれないが、彼女のキャリアのスタートは実は歌手デビューから。「こういう雰囲気久しぶり! 私は今年、歌うわよ!」と、久しぶりのライブパフォーマンスに気合い十分、自身のキャリアを謳った「60blues」で頭を振り乱しながら熱唱する。
夏木マリは次に登場したUAとともに、「私を生きて」を2人でデュエット。実はこの曲はUAが夏木をイメージして作詞を担当したものの、ライブで披露されたことがなかったというレア曲。この日だからこそ実現したパフォーマンスに、観客は大きな拍手で応えていく。
UAとマーキーの出会いは1995年、メジャーデビュー直後のFM802主催のライブイベントだったとか。大勢の前での初ライブで緊張する彼女に「大丈夫や! やったれ!」と元気づけてくれたと、当時のエピソードも披露。UAのソロステージでは、マーキーに感謝の気持ちを伝えつつ、「マーキーのマインドとともに歌います!」と、「プライベート サーファー」「微熱」と、穏やかなリズムのなか、強くしなやかな歌声を響かせていく。
ゲストシンガーの歌声に聴き惚れるシーンが多いなか、随所々々に抜群のバンドサウンドを鳴らし、観客を気持ちよく揺さぶるMARK’E Rollingバンドのメンバーたち。ソロステージでは佐藤タイジが「Purple Rain」(PRINCE)を美しいメロと渾身の叫びでカバー。斉藤誠はオリジナル曲「今 僕を泣かせて」で優しくも粘りのある歌声で観客を心酔させていく。バンマスの奥野真哉が紡ぐ旋律も印象的で、これだけ豪華なプレイヤーが集まったことに、マーキーが繋げてきたキャリアの長さを改めて実感する。
「Congratulation!」、流暢な英語でメッセ―ジを届けたのは宇崎竜童。「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコハマ」のお馴染みのギターリフが流れ、セクシーな低音ボイスで「あんたら、マーキーのなんなのさ!」とセリフを投げるだけで、観客は拍手喝采が沸き起こる。
イベント後半、BEGINは「石垣島にはラジオがなかった。あの頃、マーキーさんがいてくれたら…」と、もっと早くにラジオカルチャーに、そしてマーキーに出会いたかったと想いを吐露。「時代遅れのバースディプレゼント」からラジオへ、そして音楽への想いを音に込め、丁寧に届けていく。FM802やFM COCOLO主催のイベントではいつも賑やかなステージで沸かしてくれる彼らだが、この日は「恋しくて」「島人ぬ宝」と、じっくりと歌を聴かせる選曲で盛宴に想いを添える。
生のライブも良いけれど、ラジオといったらやっぱりDJとゲストとのトークも聴きたいところ。それでも、関西を代表する名司会者であり、歌手の上沼恵美子が登場することに驚いた人は多いはず。実は彼女、運転中や自宅でも一日中FM COCOLOを聴いているというヘビ―リスナー。しかも「一番ラジオがうまい! 安心感も安定感もあるし、包容力もある。声だけで好きになったのは初めて!」とマーキーを絶賛。縁あってこの日のゲスト出演が叶ったわけだが、芸能生活50年以上の大ベテランだけあって、彼女もフリートークの達人! 次から次に質問をぶつけ、マーキーもタジタジに…。「隙間がなかった」と言わしめるほど、彼の珍しい一面が見られたと観客は大盛り上がり。
賑々しいトークセッションから再びライブステージへ。横山剣は「タイガー&ドラゴン」「昼顔」で、漢らしくも包容力たっぷり、ソウルフルな歌声を響かせ、お馴染みの「イイネ!」ポーズでキメる! さらに、「こんな夢のようなことが実現するなんて」と、山下久美子と「いつでも夢を」をデュエット。昭和の名曲をしっとりと聴かせ、山下久美子とマイクをバトンタッチ。山下は「マーキーは今が一番輝いてる! 見習いたい!」とエールを送り、「シャンプー」「バスルームから愛をこめて」を変わらぬキュートな歌声で披露。
ゲストアーティストによるステージもいよいよ最後。Charは「Hold On I’m Coming」(Sam&Dave)で抜群のギタープレイを披露! ラストスパートに向け、バンドのグルーヴがぐぐっと高まっていく。ラスト「Hey Jude」、リリックもマーキー版にアレンジするなど、随所に愛がたっぷり詰まったパフォーマンスで魅せてくれた。
アンコールではFM802、FM COCOLOの後輩DJたちもお祝いに駆け付け、「マーキースピリッツを引き継いでいきたい!」と、集まった観客の前で先輩に負けじと邁進したいとアピール。マーキーは改めて感謝の気持ちを伝えつつ、「ラジオ最高! 愛ラブラジオ!」と声を大にして叫び、出演者たちに囲まれながら「人生を語らず」(吉田拓郎)を歌い上げ、2日間にわたって繰り広げられた饗宴の幕が閉じた。
なお、2日間のイベントの模様は3月21日にマーキーが担当するFM COCOLO『MARK’E MUSIC MODE』にて放送を予定している。
Text : 黒田 奈保子
Photo : 井上 嘉和
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