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モーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』が2週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
2023年3月3日にリリースされた『ワン・シング・アット・ア・タイム』は、男性アーティストによるカントリー・アルバム最大の週間ユニット501,000を記録して、先週のチャート(2023年3月18日付)で先週1位に初登場した。
2週目となる今週は、前週から48%減少の259,000にユニット数を落としたものの、2週目の記録としては異例の高さで、テイラー・スウィフトの『ミッドナイツ』が登場2週目(2022年11月12日付)で打ち出した342,000以来の高記録を達成している。
また、前作『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』が初登場週(2021年1月23日付)で記録した265,000とほぼ同率のユニット数を2週目で獲得した。
今週獲得した259,000にユニットの内訳、アルバム・ストリーミングが234,000(39%減少)、アルバム・セールスが21,000(81%減少)、トラックによるユニットが4,000(53%減少)で、アルバムの週間ストリーミングは全36曲で3億806万回を記録した。カントリー・アルバムによる週間ストリーミングとしては、先週本作が打ち出した4億9,828万回に次ぐ歴代2番目の記録となる。
男性アーティストのアルバムが初登場から2週連続で首位を獲得したのは、昨年の6月4日~11日付の同2週をマークしたハリー・スタイルズの『ハリーズ・ハウス』以来約9か月ぶりで、カントリー・アルバムに限定すると、2021年1月23日~3月27日付まで10週連続をマークした自身の『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』以来、約2年ぶりの快挙となる。
今週2位にはTWICEの新作『READY TO BE』がデビューして、以下に続く通算4作目のTOP10入りと自己最高位を更新した。また、週間ユニットとしても過去最高記録を更新している。
3位『Formula of Love:O+T=<3』(2021年)
6位『Taste of Love』(2021年)
3位『BETWEEN 1&2』(2022年)
2位『READY TO BE』(2023年)
『READY TO BE』の初動ユニットは153,000で、その内訳アルバム・セールスが145,500、アルバム・ストリーミングが7,000(全7曲で1,028万回)、トラックによるユニットは500をそれぞれ記録した。
多くのK-POPアルバムと同様に、『READY TO BE』も特典の異なる数種類のパッケージによるCDの売上がセールス全体の86%を占めていて、アナログ盤(LP)は公式ウェブサイトと米大手スーパーのターゲット限定の2種がリリースされている。K-POPアルバムのフィジカルは発売日に数種類のCDのみをリリースすることが主流だが、本作は同時にアナログ盤も発売するという珍しいプロモーションを取っている。
『READY TO BE』からは、リード・シングルの「MOONLIGHT SUNRISE」がソング・チャート“Hot 100”で84位(2023年2月4日付)を記録し、グループ2曲目のランクインを果たしている。
続いて、今週3位にはマイリー・サイラスの新作『エンドレス・サマー・バケーション』が初登場。Billboard 200でのTOP10入りは、スタジオ・アルバム、EP、ライブ・アルバム、ドラマ『ハンナ・モンタナ』の関連アルバムを含めて通算14作目のランクインとなる。
マイリー・サイラス名義
1位『ミート・マイリー・サイラス』 (2007年)
1位『ブレイクアウト』(2008年)
3位『ベスト・オブ・ボース・ワールズ・コンサート』 (2008年)
2位『タイム・オブ・アワ・ライヴス』(2009年)
3位『キャント・ビー・テイムド』(2010年)
1位『バンガーズ』(2013年)
5位『ヤンガー・ナウ』 (2017年)
5位『シー・イズ・カミング』 (2019年)
2位『プラスティック・ハーツ』(2020年)
3位『エンドレス・サマー・バケーション』(2023年)
ハンナ・モンタナ サウンドトラック
1位『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』(2006年)
1位『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ2』(2007年)
1位『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ・ザ・ムービー』(2009年)
2位『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ3』(2009年)
『エンドレス・サマー・バケーション』の初動ユニットは119,000で、ストリーミングが加算された2014年12月の編成以降では、週間ユニットの自己最高記録を更新している。119,000の内訳、アルバム・ストリーミングが61,000(全13曲で8,061万回)、アルバム・セールスが55,000、トラックによるユニットは3,000をそれぞれ記録した。
『エンドレス・サマー・バケーション』のアナログ盤(LP)は公式ウェブサイトとターゲット限定の計4種がリリースされていて、売上の44%をそのアナログ盤が占めている。CDは、公式ウェブサイト限定で発売された特典の異なる2種のデラックス・ボックス・セットがリリースされた。
2023年1月12日にリリースしたリード・シングル「フラワーズ」は、1月28日~3月4日付まで6週連続で首位を獲得し、アルバムのプロモーションに繋げた。ソング・チャート“Hot 100”での首位獲得は、2013年の「レッキング・ボール」以来約9年ぶり、2曲目のタイトルとなる。
今週初登場した2位の『READY TO BE』と3位の『エンドレス・サマー・バケーション』は、いずれも10万ユニットを突破しているが、TOP10に初登場したアルバムが2作10万ユニットを突破したのは、DJキャレドの『ゴッド・ディド』(107,500)が1位、TWICEの『BETWEEN 1&2』(100,000)が3位にデビューした2022年9月10日付以来となる。
なお、先週『ワン・シング・アット・ア・タイム』がデビューする前の4週間で1位を獲得したタイトルと週間ユニットは以下の通りで、『READY TO BE』と『エンドレス・サマー・バケーション』の初動ユニットはそのいずれも上回っていることから、リリース日が前倒しされていればいずれも首位を獲得できていたことになる。
2月18日 シザ『SOS』(100,000ユニット)
2月25日 シザ『SOS』(93,000ユニット)
3月4日 シザ『SOS』(87,000ユニット)
3月11日 カロルG『Mañana Será Bonito』(94,000ユニット)
TOP3に2作が初登場したことで、シザの『SOS』(76,000ユニット / 8%減少)は2位から4位、カロルGの『Mañana Será Bonito』(52,000ユニット / 13%減少)は3位から5位、テイラー・スウィフトの『ミッドナイツ』(47,000ユニット / 3%減少)は5位から6位、モーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(39,000ユニット / 6%減少)は6位から7位、メトロ・ブーミンの『Heroes & Villains』(39,000ユニット / 4%減少)は7位から8位、バッド・バニーの『Un Verano Sin Ti』(36,000ユニット / 5%減少)も8位から9位にそれぞれ順位を下げ、先週再ランクインしたドレイク&21サヴェージの『ハー・ロス』(34,000ユニット / 1%減少)は10位をキープした。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは3月24日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォレン
2位『READY TO BE』TWICE
3位『エンドレス・サマー・バケーション』マイリー・サイラス
4位『SOS』シザ
5位『Mañana Será Bonito』カロルG
6位『ミッドナイツ』テイラー・スウィフト
7位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
8位『Heroes & Villains』メトロ・ブーミン
9位『Un Verano Sin Ti』バッド・バニー
10位『ハー・ロス』ドレイク&21サヴェージ
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