【第95回アカデミー賞】レディー・ガガのパフォーマンスが急遽実現した経緯を授賞式関係者が語る

　現地時間2023年3月12日に開催された【第95回アカデミー賞】でのレディー・ガガのパフォーマンスについて、授賞式のプロデューサーがどのように実現に至ったかを明らかにした。

　授賞式前に報道されていたように、ガガは当初、ホアキン・フェニックスと共演している映画『ジョーカー』の続編『Joker: Folie à Deux』の撮影で多忙だったため、【アカデミー賞】でのパフォーマンスはしない予定だった。しかし、当日の朝に突然予定が変更され、急遽出演が発表された。

　2023年3月13日公開の米ハリウッド・リポーターとの新しいインタビューで、エグゼクティブ・プロデューサーのリッキー・カーシュナーは、「自画自賛するつもりはありませんが、正直なところ、私たちは長年にわたってガガとの信頼関係を築いてきました。私は彼女と【スーパーボウル】（ハーフタイム・ショー）をやりましたし、グレンは【アカデミー賞】での“Shallow”のパフォーマンスを含め、多くの授賞式を彼女と一緒に行ってきました」と話している。

　そして、「彼女は本当に何かをやりたがっていました。映画の撮影も本当にやっていたんです、策略ではありません」と続け、「木曜日（9日）の4時くらいに、何かやってみたい、大きなパフォーマンスを計画する時間はないけれど、ヒリヒリした感じ（のパフォーマンスで）、本当のガガを見てもらいたいというメールをいただいたんです。そしてあんな声を持っていれば、それ以上は必要ないでしょう」と語った。

　こうした経緯で実現した「Hold My Hand」のパフォーマンスは、壮大なスペクタクルからは程遠く、ガガがシンプルな黒いTシャツと破れたジーンズを着用し、無駄のないアレンジで『トップガン マーヴェリック』の楽曲を歌い上げた。【アカデミー賞】で＜歌曲賞＞にノミネートされていたこの楽曲について彼女は、「私にとって非常に個人的なものです。私たちは皆、お互いを必要としていると思います。この人生を歩むには、たくさんの愛が必要なんです」と、歌に入る前に観客に語りかけた。