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【GfK Japan Seminar 2023 映像・音楽ビジネス市場動向セミナー】が、2月28日にオンラインで開催され、2022年の映像・音楽ビジネスの市場動向が総括された。
GfKは、ドイツを本拠地とし1934年に創業したグローバル・マーケティング・リサーチ会社だ。日本法人となるGfK Japanは1979年に設立され、家電、IT製品、音楽など幅広い分野において販売実績調査や消費者調査を行っている。
音楽市場に焦点を当てた本セミナーの第2セッションでは、2022年のストリーミング市場概況と欧州3か国における邦楽・K-POPのストリーミング状況がテーマとして取り上げられた。
2022年の国内ストリーミング市場は2021年と比較して増加の傾向を見せており、成長率は鈍化しているものの前年比18%の伸びを見せた。年間の再生回数は、Tani Yuuki「W / X / Y」とSaucy Dog「シンデレラボーイ」の2曲が3億回を突破し、2億回を突破したタイトルは11曲となった。なお、2億回超えの楽曲のうち3曲がアニメタイアップとなっていて、人気アニメの影響が顕著に現れていることも話題に挙げられた。また、2022年のストリーミング再生数は邦楽の比率が80%を超えており、洋楽・アジアの楽曲は減少、2023年は、さらに成長率は鈍化するものの前年比15%増との予測が発表された。
続いてフランス、ドイツ、イタリアの欧州3か国における邦楽とK-POPのストリーミング事情に関しては、3か国共通で邦楽のタイトル数の割合が1%以下となったことが発表された。それに対し、K-POPは3か国ともに邦楽の2倍以上のタイトルが再生。また、邦楽は2021年からタイトル数のシェアが3か国で減少しているのに対しK-POPはフランスとイタリアで微増しているなどの違いも分かった。
他には、欧州3か国のストリーミングのトップ10,000においては、邦楽は3か国、K-POPはフランスとイタリアにおいてそれぞれ1%以下の再生回数構成比だった(唯一ドイツにおいてK-POPは1%を超えていた)。ただ、2021年と比較すると2022年は邦楽とK-POP共に3か国での再生回数のシェアが減少していることも分かった。
今回のセミナーには他に2022年の映像パッケージ市場の総括、そしてゲストスピーカーを迎えたデジタル時代のアニメビジネスとアニメの活用に関する対談も実施された。
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