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NEMOPHILAの音楽的な振り幅も含めて、バンドとして個々として確実に成長を感じた夜だった。
2022年1月のLINE CUBE SHIBUYA初ワンマンから1年が過ぎたNEMOPHILA。対バンZepp TOURやAFTERSHOCK等を経験し、2nd アルバム『Seize the Fate』を引っ下げたツアーは、1月8日のZepp FUKUOKAを皮切りに計8本開催され、2月10日にZepp DiverCity (TOKYO)でファイナルを迎えた。
初の全国ワンマンツアーは、日替わりでメンバーが影アナを務めるというゆるふわなファンサービスから始まっていて、東京は全員が担当した。SEに合わせてクラップがうねりを生み出し、ステージに登場したメンバーとお客さんは早々に一体化する。M1は激しいドラムソロから始まる「Seize the Fate」。SAKIと葉月のツインリードが冒頭から炸裂し、M2の「雷霆-RAITEI-」へと初っ端からドラマテイックでスリリングな展開を見せる。お立ち台をフル活用し、めまぐるしくポジションチェンジするステージングは今日も健在だ。
これまでにも表現してきた和の世界観を、さらにグレードアップし絶妙なバランスのM3「炎天-ENTEN-」から、リフ感あふれるオールドスクールのハードロック「Back into the wild」。曲間のギターとベースがユニゾンする箇所は鳥肌もの。
MCを挟んでの5曲目「Waiting for you」はポップ・パンク調の曲で、コールアンドレスポンス「N!!E ! M ! O ! P ! H ! I ! L ! A !」がキラキラした掛け声で行われるHAPPYソーン。そしてSAKIのスライド・バーがなんともカッコ良い「Rock’n’Roll Is?」へと続く。
曲終わりのMCではギターのSAKIが「ツアーがこうしてできて、ファイナルを迎えられて本当に感謝してます。」とコメント。ライブ配信で観てる海外のファンにも英語でメッセージ。メンバー間でツアーならではのエピソードも暴露。むらたたむのY字バランスも飛び出すなどNEMOPHILAならではのほんわかなMCタイムとなった。
ボーカルmayuのコールアンドレスポンスから始まる中盤は、怒涛の3曲が連なる。ヘヴィなラップ・ヒップホップ曲であるM7「STYLE」ではmayuがかなりのハイトーンで歌い上げ、葉月はアームで曲にニュアンスを醸し出す。ドラムソロがあるM8.「徒花-ADABANA-」は地獄のようにヘヴィでキャッチーなナンバーだ。弾けるパワーに圧倒される中、M9は初の純然たるバラード「now I here」。パワーとアタック、ヘヴィネスとアグレッションの中アクセントをつけてくれるナンバーだ。
ステージは、mayuが活休時に結成されたNEMOPHILA カルテットの「リフメドレー」へ。一旦はけたmayuがステージに戻った後半を派手に飾るのはライブで映えるヘヴィ・ロック・チューン「ZEN」。スクリームと重厚なビート、ギターの閃光が交差する。MCを挟んで「Night Flight」「SORAI」「DISSENSION」と魂の3曲はスピード感とグルーブ感を織りなし、オーディエンスにパワフルにたたみかける。会場は熱狂に包まれた中で絶頂のエンドへと向かう。
アンコールの1曲目は希望を感じる「Soaring ~to be continued~」から始まる。優しい気持になれる、斬新なアイディアが詰まっている曲だ。
「アンコールありがとうございました。DiverCityはNEMOPHILAが最初にライブをした場所、オープニングアクトでこのステージに立ったんです。今日は自分達のライブ、ファイナルがこの場所で良かった。お客さんがいっぱいで感無量です!」とmayuが想いを伝える。
最後は1stアルバムから「REVIVE」、NEMOPHILAを象徴する和のエキゾティクさ漂うナンバー「OIRAN」、さらにスケール感と叙情感に溢れ、ボーカルmayuにとっても大切な曲「Life」だ。
個々の個性が凛として、それそれが独創的なプレイを魅せ、パワフルかつエモーショナルで、女性らしさも煌めいているNEMOPHILA。ライブを重ねるとバンドは変わり成長する。NEMOPHILAの音楽的レベルは確実に加速している。MCでも発表されたが、Zepp 対バンツアー、そして7月の東京ガーデンシアターと神戸国際会館こくさいホールという大箱でのライブ。大きいステージ、それこそがNEMOPHILAに相応しい場所だ。今からその日が楽しみだ。
◎公演情報
【NEMOPHILA 4th Anniversary -Rizing NEMO-】
2023年7月17日(月・祝)東京・東京ガーデンシアター
2023年7月30日(日)兵庫・神戸国際会館 こくさいホール
【NEMOPHILA Zepp Tour 2023 ~二兎を追うものは二兎を得る~】
2023年5月31日(水)福岡・Zepp Fukuoka
2023年6月2日(金)愛知・Zepp Nagoya
2023年6月9日(金)大阪・Zepp Osaka Bayside
2023年6月15日(木)神奈川・KT Zepp Yokohama
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