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動画配信サービス「GYAO」、ストリーミングサービス「AWA」のフォローアップのもと日本工学院専門学校の学生がアーティストインタビューを行う、ネクストブレイクアーティストをプッシュするコラボレーション企画『G-NEXT-Z』。この企画には、「LINE VOOM」でのオリジナルコンテンツ動画やFm yokohama「Startline」での楽曲OAもあり、多角的なプロモーションを展開している。
今回の選出アーティストは”日本最古のNFTアイドル”×”バレエヴォーカルユニット”と異色のスタイルで活動をするPOiNT。1月1日に新曲「うさぎラビット(2023ver.)」をリリースしたPOiNTのMOEとARISAに話題のNFTを活動に取り入れた理由、バレエにかける思い、そして2人にとっての音楽とは何かを訊いた。
――まずお聞きしたいのは、バレエを広めたいという思いを持っての活動ということで、キャッチフレーズに”バレエヴォーカルユニット”とありますが、単純にバレエ自体は世界的にも有名なものだと思うのですが。
ARISA:バレエって先行きはプロになるか教える側になるかの二択のところがあって、その幅を広げるといいますか、子供たちにバレエをやっていくとこういう道もあるんだよっていう、希望じゃないですけど新たな道を作れたらいいなと。それにバレエってちょっと敷居が高いっていうか、劇場に行かないと観られないし。もう少しカジュアルに色んな人に楽しんでもらえる機会があるといいなって思っていて。
MOE:日本って海外に比べてバレエが浸透していなくて。でも日本でバレエをやっている子って世界的に見ても多いほうなんですよね。なのに見たことない人が多いんで、素敵な芸術のクラシックバレエっていうのをもっとたくさんの人に見てもらいたいなっていう思いでやっています。
ーーそうなんですね。そして、”日本最古のNFTアイドル”とも謳っていますが、これはどういったものになるのでしょうか?
ARISA:言い始めたのは2020年の7月頃で、コロナ禍で有観客のイベントができなくなっていた頃に「cluster」(クラスター:バーチャル空間に集って遊べるメタバースプラットフォーム)というアプリを使ってバーチャル空間上でイベントを何回かやっていたんですけど、どうしてもリアルとは距離感が生まれるなと感じていて…。そんな時に、そのライブスタイルと相性の良い「NFT」(偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータのこと。ブロックチェーン上で発行および取引、保管される)というものがあるって教えてもらったんです。「NFTを所持していると過去が改ざんできないからずっと残る絆が出来るよ」って。そこから、バーチャルイベントの特典として自ら発行したNFTをプレゼントしたことをきっかけで、周りの方から、「アーティスト自身がNFTを発行するのはPOiNTが初だよ」って教えて頂いて、そこから”日本最古のNFTアイドル”を名乗っています。
ーーアバターとは違う使い方ですか?
MOE:clusterでやっているメタバース空間、バーチャル空間でのライブやトークイベントでは、私たちが人形みたいなアバターになってライブしてますね。それ自体はNFTとは別になりますね。
――そのNFTのイメージですが、会員証や記念品みたいなものの認識で合っていますか?
MOE:ファンクラブみたいな使い方もしているので、そうですね。それを持っている人だけが参加できる何かだったりプレゼントで付加価値をどんどん付けていく感じでやっています。
ARISA:例えば、ライブに来る度にポイントみたいに貯めていくとするじゃないですか。それが数年後のライブに参加する時、あの時のライブNFTを持っていないと応募できなかったり、過去のそれに価値をつけたりもできるんです。またそのNFTは公式に売買もできるので、そこでも価値を上げることが出来ます。しかもその売り上げの何パーセントかはアーティストに還元するようにも出来るんです。
MOE:一種の古参(のファン)証明みたいにもなりますしね。
ARISA:そこに価値をつけていくのが私たちの仕事になります。
――では新曲について訊いていきますが、1月1日リリースの「うさぎラビット」。わかりやすいタイトルではありますがポイントとしては?
MOE : わかりやすく2023年は卯年なので、飛躍したいということで作った楽曲ですね。
ARISA:やっぱり「うさぎラビット」ってパワーワード過ぎますよね。あと《だぴょん でぴょん どぴょん》とかも 笑。割と流行りの単語みたいなのを入れていて、そういうのが若い子たちの共感とかになって楽しんでもらえたらなと。
――楽曲制作全体を通してこだわった部分はありますか?
MOE:とにかく明るく、楽しく、ハッピーを届けられるような感じで、自分達がハピハピで歌いましたね。
ARISA:歌いましたねー。
――笑。オリコンミュージックストアのデイリーランキングでは1位を獲得されましたね。しかも、2023年1月1日の元旦に!
MOE:初めてチャートに入ったので、ほんとに皆さまのおかげですね、ありがとうございます。めっちゃ嬉しかったです。
ARISA:リリース前日にNHK紅白歌合戦があるじゃないですか。その流れでいつもは動かない曲もダウンロードされているのをみていてたので、これは正直きついかなと思っていました。でも朝起きたら1位になってて「ほんとにやばい!二度見した!」ってLINEする感じでした。並びが「うさぎラビット」の次に「Habit」SEKAI NO OWARIで、すごい経験でしたね。
――MVについて、168人のNFTクリエイターが参加したとのことですが、きっかけはどういうものだったのでしょうか?
ARISA:最初、”NFTを広めよう”っていうのと”みんなでこの曲を盛り上げていこう”っていう思いでイラストレーターの方々を募集したんですよね。でも100人以上も集まるなんて思ってもなかったので正直びっくりしました。
――実際に完成したMVを見てみてどう感じましたか?
ARISA:めちゃめちゃすごい数のうさぎだなって 笑。1人の人なら世界観は統一されるけど、168人もいると色とか絵のタイプとか全然違ってて、人っぽいうさぎもいれば、餅っぽいうさぎもいて、これをどうやって一個にまとまるのかなって思っていたんですけど、ちゃんと餅のシーンには餅が集まって、すごい衝撃的で、なんかうちらもバカっぽくてちょうどいい感じにイラストみたいになっていました 笑。
――おふたりのイラストはクリエイターさんが描かれたものですか?
MOE:そうですね、ジャケット写真と同じクリエイターさんが描いてくれたものです。
ARISA:どぴょんポーズで跳んでる。
――ライブについても伺いたいのですが、昨年のクリスマスパーティーなど有観客でのライブの感触はいかがでしたか?
MOE:やっぱりリアルって楽しいですよね。なんかすごく久しぶりの単独ライブだったんですよね。2020年の4月に大きめの単独ライブをやろうってなっていたのがコロナで無くなって…。
ARISA:公演の前日に緊急事態宣言が出て「ホールは使えるんですけどお客さんは入れられないので、中止にするか無観客でやっていただくか」みたいに言われて、その時は無観客で映像だけを残すって形でやったんです。そのライブに向けて作ったバラード曲とかもあって、使ってない楽曲みたいになっていたんですけど、この単独ライブでやっと披露することが出来て、新曲も。なんかすごいエモくて楽しかったですね。感動しちゃいました。
――自分たちはコンサートイベント科の学生なんですが、ライブスタッフに求めてる事って何かありますか?
ARISA:照明くらいですかね。自分たちのイメージを具現化してくれる人たちなので、形にしてくれたら嬉しいですね。バレエって、世界観というかこだわりが強くて、この曲はこうっていうのがあるので、一緒に表現してくれると嬉しいですね。
――照明の方と綿密に打ち合わせしていくんですか?
ARISA:します。がっつりします。ここで絶対こうしてくださいとか、打ち合わせは一日取ってやってもらっているので、出来るかなって困らせちゃったりしているんですけどそこだけはこだわっています。
MOE:自分たちでセトリとリストと作って、何分何秒でこの歌詞のところでこの色みたいなのをとか。
ARISA:ピンスポにしてほしいとか。面倒臭いと思われてるかもしれないですけどね。
――今後、作品やライブも含め”日本最古のNFTアイドル”として、NFTをどのようにしていきたいですか?
MOE:ファンの方でもNFTに関しては、まだ理解しずらいようだからもうちょっとわかりやすく説明していきたいですね。買い方にしても、円決済でのNFTをこの前発売したんですけど、円で買えるんだったらみんなも手を出しやすくなったりすると思うので、そういった面でみんなにNFTを広められればいいなって。あとはファンクラブみたいな感じでNFTを使っているので、アーティストはこういうNFTの使い方するのがいいんだよって、私たちが伝承していければいいかな。
――では最後の質問です。あなたにとって音楽とは?
MOE:移動中とか常に聞いているので生活の一部ですね。あと、世界観を簡単に表現できる、バレエとは切っても切り離せない存在ですかね。
ARISA:音楽がないとそれこそバレエとか踊りができないですし、自分を表現するのに必要なものって感じですかね。小さい頃から触れてきたし気分を豊かにしてくれるもの。
取材:佐藤真優、三井優奈、梯歩乃果(日本工学院専門学校 蒲田キャンパス・コンサートイベント科)
配信楽曲「うさぎラビット 2023 Ver.」
2023年1月1日 配信
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