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でんぱ組.incの妹分としてメジャーデビューした6人組ユニット、ミームトーキョーのツアー【未夢東京-IDOL MORATORIUM-】東京公演がSpotify O-WESTにて開催された。普段はMEW、RITO、SAE、MITSUKI、NENEの5人でライブ活動をしている彼女らだが、今回は韓国在住のSOLIが来日し、メンバー全員出演の公演となった。
開演時間になると、MEW、RITO、SAE、MITSUKI、NENEの5人が行進しながらステージに登場し、後ろ向きでスタンバイ。オープニングナンバーは「モラトリアムアクアリウム」だ。RITOの勢いのあるラップが始まると同時にメンバーが前を向き、パワフルなパフォーマンスで一瞬にして会場を沸かした。「リアリティ・ウォー」の次の「ROAR」ではSOLIもステージに姿を現し、6人体制で曲を披露。リスナーもペンライトを振り、会場にいる全員で一緒にステージを作り上げていく。
MCの自己紹介タイムでは「やばくなる準備はできてるかー!」(NENE)、「この世で一番楽しいマンに一緒になってくれますかー!」(MITSUKI)と一人ひとりが意気込みを語った。撮影で振袖やチマチョゴリを着たという新年ならではのトークをした後は、「THE STRUGGLE IS REAL」をパフォーマンス。MCの和気藹々とした可愛い表情からは一変、大人っぽい雰囲気でファンを魅了していく。その後は「レトロフューチャー」「メランコリックサーカス」といったキャッチーな曲を続けてドロップ。個性豊かなメンバーによる歌唱やダイナミックなダンスは、一瞬たりとも目を離してはいけないと思わせる力があった。SAEの真っ直ぐに伸びる歌声が印象的だった「SweetDream」が顔を隠すポーズで終えると、メンバーたちがステージ袖に掃け、SOLIが一人でステージに登場。
SOLIが日本で6人でライブができる喜びを伝えた後、「私のために一から教えてくれるメンバーには感謝しているけど、自分の無力さにブルーになることもあるんですよね。それでも諦めずに頑張りたい。ブルーな感情も原動力にして成長していくので、これからも応援してくれたら嬉しいです」とありのままの気持ちを綴る。そんな中届けられたソロ曲は「ブルーレター」。SOLIのメンバーカラーであるイエローのペンライトで照らされながら、想いのこもった歌唱を精一杯届けた。
続いてはRITOによるソロステージ。自身で作詞した「Mephisto」を抜群の歌唱力で会場いっぱいに響かせる。間奏ではキレのあるダンスも見せ、その表現力の高さに圧倒された。MCでは、ミームトーキョー加入時はうまくいかなかったときに傷つくことを恐れ、大きなステージに立つことを夢見ることができなかったが、夢を見る覚悟ができたと語った。メンバー一人一人とファンへの愛を伝え、夢を掲げる姿には思わず涙腺が緩んだ。
他のメンバーたちも再び登場し、後半戦へ。「アニモア」「スーサイドボーダレス」を畳み掛け、再び会場のボルテージを全員で上げていく。MITSUKIのアクティブな動きやMEWのオーラを放つ圧倒的な存在感、NENEのエネルギッシュな表情など、それぞれの魅力に惚れ惚れさせられる。
ラストMCで「コロナがあったり他のアイドルがいっぱいいたりする中で、ミームトーキョーに会いに来てくれて、楽しい時間を一緒に作ってくれて、ありがとうございます!」(MITSUKI)、「この公演は未完成の『未』に『夢』と書いて『未夢東京』となっています。もっと高い夢に向かって走っていくので、これからも見守ってください」(SOLI)と来場のお礼や今後の心意気を語った後は、新曲「メテオ蜃気楼」が初披露された。6人での新曲披露に胸が高鳴ったファンも多いだろう。ポップなメロディに大胆なフロアテクニックを取り入れた高難易度なダンスで、新たな一面を見せる1曲となった。「リバーズ・エンド」を挟み、ラストナンバー「OVERNIGHT」へ。フロアに向かって手を振ったり、「もっと高く手を挙げられるよねー!」(NENE)と声をかけたり、最後までファンと全力でライブを駆け抜けた。最後はメンバーが一列に揃ってポーズを決めてフィニッシュ。「ミームトーキョーでした、ありがとうございました!」と挨拶をし、本編が終了した。
鳴り止まないアンコールに応え、再びメンバーが登場。披露されたのは、新曲「SNSKILLER」だった。銃を構えるような振りが印象的なアッパーなナンバーで、4月に配信リリースされることも発表された。最後はSOLIがソロで披露した「ブルーレター」を6人で歌い上げ、本公演は幕を閉じた。「ミームトーキョーはこれからもこの6人で夢に向かって突き進んでいく」という覚悟を強く感じた一夜だった。
Text:伊藤美咲
Photo:チェリーマン
◎公演情報
【未夢東京-IDOL MORATORIUM-】
2023年1月20日(金)
東京・Spotify O-WEST
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