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【ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック】(WIM)の日本版実施に伴い、独自の観点から“音楽業界における女性”にフォーカスしたインタビュー連載『わたしたちと音楽』のVol.7に米ビルボードのエディトリアル・ディレクターを務めるハンナ・カープが登場した。
米国では2007年に始まった【WIM】のイベントだが、継続し続ける理由について、カープは「残念なことに、ここアメリカでもいまだに音楽業界の上層部は男性が大半を占めていますし、男性にはない様々な課題に女性は直面しています」と説明し、女性たちが輝ける場を提供することの重要性を語った。同時に、女性であることによって“音楽に特別なものをもたらしている”面もあり、「それを称えることは素晴らしいことですし、このような取り組みを続けていくのは全体的に意味のあることだと思っています。ですが、いつかこのようなアワードが必要のない世の中になることを願っています」と明かした。
男性中心という米音楽業界だが、近年いくつかの改革も行われているそうで、「例えば、女性がより長く産休を取れるように福利厚生を充実させるなど、母親業とキャリアどちらかを選ぶ必要がないよう、両立できるための支援をしています」と語った一方、「大手レコード会社やコンサート・プロモーターにおける上層部のポジションはそれほど多くなく、人事の入れ替わりもあまり頻繁ではありません。時間がかかるプロセスですが、少しずつ変化が見られています」と話した。
さらに、2023年には世界中の女性アーティストが、米ビルボードのグローバル・チャートのトップに立つのを見ることが楽しみだと語り、「今まで、あまり多くなかったのが不思議なくらいですが、次のスーパースターが、韓国、中国、日本、ブラジルから今後きっと現れると思っています」と期待を募らせた。
インタビュー全文と彼女が二人の娘に聴かせているエンパワーメント・ソングのプレイリストは特集ページにて公開中だ。また、【ビルボード・ジャパン・ウィメン・イン・ミュージック】の特設サイトでは、これまでのインタビューやプレイリストなどをまとめて見ることが可能だ。
2007年からアメリカで開催されている【ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック】は、音楽業界に貢献した女性を表彰するアワードで、2022年版は3月に実施された。日本では、インタビューやライブ、トークイベントといった複数のコンテンツから成るプロジェクトとして2022年秋にローンチした。
Photo:Jamiya Wilson
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