【米ビルボード・アルバム・チャート】バッド・バニー『Un Verano Sin Ti』通算13週目の首位、スリップノットが2位に続く

2022年10月10日 / 11:00

 バッド・バニーの『Un Verano Sin Ti』が通算13週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 先週再び首位に返り咲いた『Un Verano Sin Ti』は、ストリーミングが3%減少の82,000(1億1,596万回)、セールスが14%減少の1,500にそれぞれ数字を落としたが、トラックによるユニットが3%増加の500に上昇。今週84,000ユニット(4%減少)を獲得して、首位獲得週を13週目に更新した。

 Billboard 200で首位獲得週が13週を上回ったのは、2016年5月~10月に同13週をマークしたドレイクの『ヴューズ』以来6年ぶりで、過去10年間では2014年1月~ 5月にかけて13週を記録した『アナと雪の女王』のサウンドトラックを含む3作のみ。なお、それ以前にはアデルの『21』が2011年3月~2012年6月までに24週という大記録を打ち出している。

 続いて、今週2位には9月30日にリリースしたスリップノットの新作『ジ・エンド、ソー・ファー』が初登場。本作は、2019年8月24日付で1位を獲得した前作『ウィー・アー・ノット・ユア・カインド』から約3年ぶり、7枚目のスタジオ・アルバムで、以下に続く6作目のTOP10入りを果たしている。

3位『アイオワ』(2001年)
2位『VOL.3:(ザ・サブリミナル・ヴァーシズ)』(2004年)
1位『オール・ホープ・イズ・ゴーン』(2008年)
1位『.5:ザ・グレイ・チャプター』(2014年)
1位『ウィー・アー・ノット・ユア・カインド』(2019年)
2位『ジ・エンド、ソー・ファー』(2022年)

 『ジ・エンド、ソー・ファー』の初動ユニットは59,000で、その内訳50,500がアルバム・セールス、8,000がアルバム・ストリーミング(1,100万回)、トラックによるユニットは500だった。

 ハード・ロック・アルバムにカテゴライズされる作品(ハード・ロック・アルバム・チャートにランクインした作品を定義とする)としては、今年の3月26日付で70,000ユニットを獲得して同2位にデビューしたゴーストの『インペラ』以来、約7か月間での最高位とユニット数を更新した。

 本作からは、1stシングルの「ザ・チャペルタウン・ラグ」が昨年11月のハード・ロック・ソング・チャートで1位を獲得。2ndシングル「ザ・ダイイング・ソング(タイム・トゥ・シング)」が同チャート2位、3rdシングル「イェン」も5位に3曲連続でTOP5入りを果たし、アルバムのプロモーションに繋げた。

 なお、『ジ・エンド、ソー・ファー』と同様に『Un Verano Sin Ti』に阻まれて首位獲得を逃し、惜しくも2位に初登場した作品は6月~10月までに以下の8作がある。

ポスト・マローン『トゥエルヴ・カラット・トゥースエイク』(6月18日)
ルーク・コムズ『グロウイン・アップ』(7月9日)
ブレント・ファイヤズ『ウェイストランド』(7月23日)
リゾ『スペシャル』(7月30日)
ヤング・ボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲイン『The Last Slimeto』(8月20日)
ナヴ『Demons Protected by Angels』(9月24日)
ファイヴ・セカンズ・オブ・サマー『5SOS5』(10月8日)
スリップノット『ジ・エンド、ソー・ファー』(10月15日)

 2016年に同13週をマークしたドレイクの『ヴューズ』も、13週目を獲得するまでに8枚のアルバムを2位に留まらせ、首位デビューを阻止している。

 チャートに戻り、3位はモーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(46,000ユニット / 1%減少)が同位をキープ。4位は、先週の7位からザ・ウィークエンドの『ザ・ハイライツ』(39,000ユニット / 41%増加)が上昇し、5位はハリー・スタイルズの『ハリーズ・ハウス』(34,000ユニット/ 6%減少)、6位もビヨンセの『ルネッサンス』(31,000ユニット/ 10%減少)がそれぞれ先週と同位にランクインした。

 先週、11位から10位にTOP10入りしたザック・ブライアンの『アメリカン・ハートブレイク』は、ユニット数を10%増加の28,000に伸ばして今週7位に順位を上げた。本作からのシングル「サムシング・イン・ザ・オレンジ」が、先週のストリーミング・ソング・チャートで7位に3週連続でTOP10入りし、アルバムのヒットに繋げている。なお、同曲は6月にストリーミング・チャートで最高5位まで上昇した。

 続いて、今週8位には米ケンタッキー州出身のシンガー・ソングライター=タイラー・チルダースの『キャン・アイ・テイク・マイ・ハウンズ・トゥ・ヘブン?』が初登場し、自身初のTOP10入りを果たしている。初動ユニットは27,000で、その内訳アルバム・セールスが16,000、アルバム・ストリーミングが10,500(1,381万回)、トラックによるユニットが500だった。

 今週は、3位に『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』、7位に『アメリカン・ハートブレイク』、そして8位には『キャン・アイ・テイク・マイ・ハウンズ・トゥ・ヘブン?』がデビューしたことで、TOP10に3作のカントリー・アルバムがランクインした。カントリー・アルバムがTOP10に3作以上ランクインしたのは、テイラー・スウィフトの『レッド(テイラーズ・ヴァージョン)』(2位)、モーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(5位)、ロバート・プラント&アリソン・クラウスの『レイズ・ザ・ルーフ』(7位)がランクインした2021年12月4日付以来、約10か月ぶりのこと。なお、カントリー・アルバムにカテゴライズされる作品の定義は、カントリー・アルバム・チャートにランクインした作品とする。

 9位は、ロッド・ウェーブの『Beautiful Mind』(26,000ユニット / 2%減少)が先週の8位からひとつ順位を落とし、10位にはトリー・レーンズの新作『Sorry 4 What』が初登場した。『Sorry 4 What』は、昨年12月にリリースした前作『Alone at Prom』からわずか10か月で発表した7枚目のスタジオ・アルバムで、ミックステープ『The New Toronto 3』を含む7作目のTOP10入りを果たしている。

4位『I Told You』(2016年)
3位『Memories Don’t Die』(2018年)
4位『Love Me Now?』(2018年)
2位『Chixtape 5』(2019年)
10位『Daystar』(2020年)
2位『The New Toronto 3』(2020年)
10位『Sorry 4 What』(2022年)

 『Sorry 4 What』の初動ユニットは25,500で、そのうちアルバム・ストリーミングが24,500、アルバム・セールスはわずか1,000だった。初週のストリーミングは3,206万回を記録している。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは10月14日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『Un Verano Sin Ti』バッド・バニー
2位『ジ・エンド、ソー・ファー』スリップノット
3位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
4位『ザ・ハイライツ』ザ・ウィークエンド
5位『ハリーズ・ハウス』ハリー・スタイルズ
6位『ルネッサンス』ビヨンセ
7位『アメリカン・ハートブレイク』ザック・ブライアン
8位『キャン・アイ・テイク・マイ・ハウンズ・トゥ・ヘブン?』タイラー・チルダース
9位『Beautiful Mind』ロッド・ウェーブ
10位『Sorry 4 What』トリー・レーンズ


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