<コラム>宇多田ヒカル/星野源/Mrs. GREEN APPLEがSpotify撮り下ろし映像を解禁、ビデオシングル「Go Stream」の見どころとは

2022年9月16日 / 00:00

 Spotify Japanは9月16日、日本を代表するトップアーティスト、宇多田ヒカル、星野源、Mrs. GREEN APPLEの3組の撮り下ろしパフォーマンス映像を楽しめるビデオシングルシリーズ「Go Stream」をリリースした。

 2016年秋の国内サービス開始以来、テクノロジーを生かして音楽の楽しみ方や届け方を進化させてきたSpotify。例えば、プレイリストやパーソナライズされたレコメンデーションや、歌詞機能、ボーカル音量を調整して一緒に歌える「シンガロング」、アーティストがアルバム収録曲の合間に楽曲解説などを行う「Liner Voice+」、気に入ったアーティストのライブ情報をいち早くチェックし、数タップで簡単に購入できる機能など、この5年間でアーティストとリスナーの“新たな出会い”を提供すると同時に“繋がり”を深めてきた。

 「Go Stream」もリスナーに“聴く”だけでない多面的な音楽体験を届けると共に、新たな方法によって、アーティストによるクリエイティブな表現の実現をサポートする試みのひとつ。7月20日は第一弾として、Spotifyの『RADAR: Early Noise』プログラムから一躍トップアーティストへ躍進を遂げた、ずっと真夜中でいいのに。とVaundyの撮り下ろしパフォーマンス映像をSpotify限定ビデオシングルとして配信。そして第二弾となる今回は、ストリーミングによって国内外に活躍の場を広げてきた国内トップアーティスト3組と手を組んだ。

 例えば宇多田ヒカルは、昨年3月10日にリリースされた映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』テーマソング「One Last Kiss」が、アジアを中心に9カ国・地域にてJ-POPチャート1位のほか総合チャートでもTOP 100入りを果たしたのも記憶に新しい。さらに今年、自身のキャリア史上初となる「フェス参加」を米国カリフォルニア州で開催されている世界最大級の音楽フェスティバル【コーチェラ・フェスティバル】のメインステージで果たしており、まさに「Go Stream」のコンセプトに合致した存在といえよう。

 また星野源は、今年4月に配信リリースした新曲「喜劇」(TVアニメ『SPY×FAMILY』エンディング主題歌)がSpotifyグローバル・バイラル・チャートでのランクインを皮切りに、台湾、韓国、香港でのSpotifyバイラル・ソング・チャートで続々1位を獲得。また、ベトナム、タイ、マレーシア、フィリピンなどのアジア地域や、アメリカ、カナダ、チリ、ペルーなどの北南米エリアなど各国のバイラル・チャートでも上位を記録、同曲のミュージックビデオも1,000万再生を超えるなど国内外で盛り上がりを見せている。さらに6月には世界的に人気のゲーム『FORTNITE』の「サウンドウェーブシリーズ」にも登場。「喜劇」や「不思議」、「恋」など全6曲を生演奏で披露し大きな話題となった。

 約1年8ヶ月の活動休止期間を経て大森元貴(Vo,Gt)、若井滉斗(Gt)、藤澤涼架(Key)の3人編成となったMrs. GREEN APPLEも、ストリーミングによって国内外に活躍の場を広げているグループだ。2020年7月8日に初のベストアルバム『5』をリリースし活動休止期間に入っていた間にも、主要ストリーミングサービスにおいて「青と夏」「インフェルノ」「点描の唄 feat.井上苑子」「僕のこと」「ロマンチシズム」「WanteD! WanteD!」の6曲が総再生数1億回を突破。中でも「青と夏」「インフェルノ」は、3億回を突破するなど根強い支持を集めてきた。

 そんな3組による、撮り下ろしのオリジナルビデオクリップは、スマホでの鑑賞に合わせて縦長の画角を利用したユニークな映像となっている。

 まず宇多田ヒカルは、今年1月にリリースされた通算8枚目のスタジオアルバム『BADモード』より、12分を超えるアシッドハウス曲「Somewhere Near Merseillesーマルセイユ辺りー」をセレクト。「全フロアOcean Viewのクラブ “SEA PARADISE”で繰り広げられる宇多田ヒカルのスペシャルライブパフォーマンス」をコンセプトに、閉館後の夜の水族館(八景島シーパラダイス)にて撮影が行われた。水族館をダンスフロアに見立て、水槽の中をまるで宇宙船のように漂うハンマーシャークヘッドやマンボウをバックに歌い踊る宇多田の姿がこの上なく神秘的。後半に登場する謎の浮遊物体は、この曲を共同制作したフローティング・ポインツへのオマージュだろうか。

 一方、星野源はレコーディングスタジオと思しきタイニーな空間で、長岡亮介(Gt)、三浦淳悟(Ba)、櫻田泰啓(Key)という気心のしれたメンバーとの演奏をワンカットで撮影。コロナ禍で長い間ソーシャルディスタンスを取らざるを得なかった私たちに「密」であることの楽しさ、暖かさを改めて思い出させてくれるようだ(個人的にはNPR Musicが主催する「タイニーデスクコンサート」を思い出した)。

 そしてMrs. GREEN APPLEは、前述した世界的ヒット曲「インフェルノ」をはじめ、新体制にてリリースされた「ダンスホール」「ニュー・マイ・ノーマル」の3曲を、それぞれの楽曲の世界観に合わせたカラフルかつ煌びやかな演出、ショーアップされたステージングで披露している。

 アーティストの人気曲を、撮り下ろしの映像で紹介しその新たな魅力に光を当てる「Go Stream」シリーズ。ファンだけでなく、ぜひチェックしてみてほしい。

Text:黒田隆憲


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