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アリアナ・グランデが、ファッション・ブランドのForever 21に対し、少なくとも1,000万ドル(約10億円)の損害賠償請求の裁判を起こした。Forever 21は、アリアナが同社のSNSキャンペーンと関わっているかのように見せかけるため、音楽の一部やそっくりなモデルまで起用していた。
米カリフォルニア州の連邦地裁に提出された訴状によると、Forever 21はアリアナの最新アルバム『thank u, next』と絡めた広告キャンペーンを展開するべく彼女の代理人に連絡を取っていた。このスポンサー契約は、“Twitter、インスタグラム、インスタグラム・ストーリーズへの投稿だけに限らないソーシャル・メディア・マーケティングを中心としたもの”が提案されていたと訴状に記載されている。
アリアナが許可したSNSの投稿は、たとえそれがインスタの1投稿であれ、“6桁に及ぶ(10万ドル=1,000万円以上)”価値があるとされる。Forever 21との交渉は開始されたものの、オファーされたギャラがアリアナ側が提示した金額と折り合わず最終的に決裂した。
訴状は、「被告側は、法律で義務付けられているようにその権利を購入するのではなく、いともたやすく盗んだ。主に2019年1月から2月にかけ、誤解を招くようなキャンペーンを自らのウェブサイトやSNSプラットフォームで開始した」と続いている。Forever 21は『thank u, next』の成功にあやかろうと、少なくとも30点の画像や動画を無許可で利用し、アリアナの名前、イメージ、肖像、音楽を不正流用することで、まるで彼女がスポンサーであるかのように見せかけたと原告側は主張している。
アリアナ側によると、キャンペーンで起用されたそっくりさんは単に似ていただけではなく、「7 rings」のミュージック・ビデオで本人が使っていたヘア・アクセサリーを使用して同じ髪型にし、広く出回っている写真で彼女が着用していたトップスを着用、彼女がよく見せるポーズまで取っていた。また、「7 rings」のオーディオも使われ、歌詞がキャプションに表示されていた。
Forever 21は、以前より多くの有名ブランドからデザイン盗用の訴えを繰り返し起こされてきた経緯があるが、今回のようにアーティストの肖像権や著作権をめぐる訴訟は初めてだ。
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