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2018年の米チャートを賑わせたヒット曲や話題曲の中には、今年の米音楽界におけるトレンドや、社会の動きが歌詞に凝縮されているものがいくつも見られた。
今年も残り少なくなるなか、米ビルボードがこれらの楽曲を起点に、米国における2018年の音楽事情/社会情勢を振り返っている。本日は、世界的に飛躍し今年を代表するアーティストとなったカーディ・Bの「I Do feat.シザ」をピックアップする。
「They said by now that I’ll be finished, hard to tell (I can tell)/ My little 15 minutes lasting long as hell, huh?」(今ごろはもう私が終わってるだろうってあいつら言ってた、断言できないけどって(私にはわかってたけど)/私のちょっとした“15分間”(の名声)はものすごく長く続いちゃってるね)
2018年はカーディ・Bの年だった。1stアルバム『インヴェージョン・オブ・プライヴァシー』は、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で初登場1位を獲得、2019年の【第61回グラミー賞】<年間最優秀アルバム>部門にノミネートされた。J.バルヴィンとバッド・バニーとの「アイ・ライク・イット」やマルーン5の「ガールズ・ライク・ユー」などのコラボも大ヒットし、彼女にまつわる数々のミームやGIFなどがネットを席巻、私生活では母親になった。
2017年に「ボーダック・イエロー(マネー・ムーブス)」が米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”に初登場してから、彼女は23曲を送り込んでおり、そのうち6曲が6位以上を獲得している。米ニューヨーク・ブロンクス出身の元ストリッパーの彼女は、インスタグラムやリアリティ番組『Love & Hip-Hop』で知名度を上げたが、その型破りなキャラクターとキャリアから、長くは続かないだろうとみられていた。
ところが2018年は、ほかにもBhad Bhabie、Mason Ramsey、The Backpack Kidなど、テレビやYouTubeなどで話題になったことから音楽活動の道が開けた若者が多数登場した。その代表格と言えるカーディはヒップホップ界で確固たるポジションを築いており、従来とは異なる方法で成功を手にするスターが今後も増えていくだろう。
◎「I Do feat. SZA」音源
https://youtu.be/Psn0fiNaHOw
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