あのアーティストのラストMVをピックアップ!7月をもって完結するチャットモンチーや、オリンピックを想起させる東京事変

2018年7月5日 / 18:00

気になるワードでディグる! 〇〇なMV (okmusic UP's)

7月4日に日本武道館でラストワンマンを開催したチャットモンチーをはじめとする、2010年代にアーティストが最後に公開したMVを5本集めました(2018年7月5日時点)。解散や活動休止とかたちは異なるけれど、新たな出発を表現したシーンがあったり、ファンへのメッセージ性を感じさせたりなど、小さな共通点が見つかるところにも注目です。
「ラストシーン」(’16) /いきものがかり

楽曲の世界観を描いたMVが多いいきものがかりですが、放牧(活動休止)前最後のシングル曲では、より多くの人に届けるためにと吉岡聖恵(Vo)が本格的な演技に初挑戦しているのも観どころのひとつ。MV中に演奏シーンはなく、7分半におよぶストーリーの中で最愛の人を失った女性が少しずつ前に進んでいこうとする姿を吉岡が演じ、映画『四月は君の嘘』の主題歌としても印象深いこの曲の切なくも力強い一歩を表現しています。思えば、デビュー曲「SAKURA」では歌詞に出てくる小田急線沿いでMVを撮影するなど楽曲に込めた想いを大切にしてきたユニットだったなと改めて感じる一本です。
「SAYONARA」(’15) /SAKEROCK

星野 源(Gu&Marimba)や浜野謙太(Trombone)を筆頭に、2015年の解散後もそれぞれミュージシャンや俳優として活動しているインストゥルメンタルバンド、SAKEROCK。彼らのMVと言えば、「ホニャララ」などジョークを交えたユニークなものが多かった中で、最後に公開された「SAYONARA」では一転、真剣に“SAYONARA”というメッセージを届けている。メンバーが向き合って円になった状態で演奏し、冒頭の薄暗かった景色が最後には夜明けとなって、このバンドの終わりが良い選択であることを表現。激しいドラミングと物寂しさを感じるメロディー、“ラララ”だけのシンプルなシンガロングというド直球のアプローチで、彼らがいかに全力で駆け抜けてきたのかが感じとれます。
「はじまりの時」(’16)/WaT

タレントや俳優として活動し、今やテレビで頻繁に観かけるウエンツ瑛士と小池徹平のふたりは、観衆ゼロの日もあったという路上ライヴから始まった音楽ユニットのWaTとしてNHK『紅白歌合戦』にも出場していました。解散前最後のリリースとなったベスト盤『卒業BEST』に収録されたラブソング「はじまりの時」は、1stアルバム『卒業TIME〜僕らのはじまり〜』(’06)を想起させるような《10年前春の空》というフレーズがあったりと、これまでの活動を振り返る内容に。MVではファンをイメージしたような女性が主人公となり、ふたりが向き合いながら演奏する原点の路上ライヴを振り返っているような演出も!
「ただならぬ関係」(’12)/東京事変

この曲は『教育』番組、『大人(アダルト)』番組、『娯楽(バラエティ)』番組と、テレビ番組のカテゴリからとったアルバムを発表してきた東京事変が、2012年2月の解散後にリリースしたカップリングアルバム『深夜枠』に収録した楽曲。ライヴなどでも披露されておらず、解散から5カ月後に届いた最後の曲としても話題になったが、このふんわりと色気が漂うポップナンバーのMVにオリンピックを彷彿させるシーンがあることでもファンをざわつかせています。開会式さながらの競技場を舞台にライヴ衣装を着たメンバーが行進し、“音楽は続く”を意味した“AND THE BEATS GOES ON”の文字が表示される演出に、2020年の東京オリンピックに合わせて復活するのでは?という噂も。その真相は分かりませんが、期待を寄せてしまいますね…。
「たったさっきから3000年までの話」 (’18)/チャットモンチー

日本武道館でのワンマンライヴが終了し、残すは『チャットモンチーのこなそんフェス2018』のみとなったチャントモンチーの、おそらくラストとなるMV。2018年の時事問題も綴られている歌詞には緊張感も漂うけれど、「きらきらひかれ」のマスクなどこれまでのMVで登場したモチーフが映っていたり、ふたりのプリクラや映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でお馴染みの“デロリアン”のような車が出てきたりと、彼女たちらしい仕掛けが発見できます。後半のビートアップする部分では早送りや多重露光を使った演出でスピーディーに展開していき、最後はデロリアンに乗ってふたりが旅立つという、今現在を見つめながら未来に想いを馳せた仕上がり。特に別れを告げる様子がないのは、ふたりがそれぞれのステージに進んで行くことを表現しているのかもしれません。
TEXT:千々和香苗


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