『ニューイヤー・コンサート2018』に巨匠ムーティが14年ぶりの登場

2017年11月15日 / 21:00

アルバム『ニューイヤー・コンサート2018』 (okmusic UP's)

2018年1月1日(月)に行なわれるウィーン・フィルの『ニューイヤー・コンサート2018』。その演奏曲目が発表となった。

毎年1月1日に行なわれるウィーン・フィルの『ニューイヤー・コンサート』。クラシック音楽の中でも最も有名で、ウィーンの誇る黄金のムジークフェラインザールからTVとラジオを通じて世界90カ国以上に放送され、4億人が視聴するというビッグイベントだ。1939年に始まる75年以上の歴史を誇るこのコンサートでは、音楽の都ウィーンを象徴するシュトラウス一家のワルツやポルカが演奏され、その高額のチケットは世界一入手困難と言われている。

2018年はフィラデルフィア管、ミラノ・スカラ座を経て、2010年以来シカゴ響音楽監督を務める巨匠リッカルド・ムーティが登場。1993年、1997年、2000年、2004年に次いで、14年ぶり5回目の登壇となる。これはマゼール以降、ズービン・メータと並ぶNYC登壇数で、1971年『ザルツブルク音楽祭』でのドニゼッティ「ドン・パスクワーレ」での初共演以来、これまでウィーン・フィルを500回以上指揮し、現在最も密接な関係にあるムーティについて、ウィーン・フィル前楽団長アンドレアス・グロスバウアーは“マエストロ・ムーティの指揮する演奏の極めて高い水準は、ウィーン・フィルの演奏史の中でも特別なもの。マエストロの演奏解釈は楽譜を綿密に研究することで生み出され、われわれウィ-ン・フィルの特別なサウンドを愛して下さっている”と絶賛の言葉を惜しまない。

演奏曲目は定番の「美しく青きドナウ」「ウィーンの森の物語」「ラコッツィ行進曲」などに加え、2018年のさまざまなアニバーサリーなどテーマ性を織り込んだ多彩な作品で構成されており、NYC初登場作品も8曲含まれ、新鮮味が十分! イタリアの作曲家ロッシーニとヴェルディの歌劇の名旋律を取り入れた「ウィリアム・テル・ギャロップ」と「仮面舞踏会のカドリーユ」や、ヨハン2世の「十大ワルツ」の1曲とも称されるほど人気が高く、イタリアを想起させる「南国のバラ」が取り上げられているのも、もちろんムーティの母国イタリアを慮ってのこと。オーストリア帝国の最後の皇帝となったフランツ・ヨーゼフ1世の息子、ルドルフ皇太子の生誕160年を記念して、皇太子の結婚記念にハンガリーの作曲家ツィブルカが作曲した「シュテファニーのガヴォット」が取り上げられているのも珍しい。

ウィーン・フィルの『ニューイヤー・コンサート2018』は2018年1月1日(月)にライヴ収録され、ソニー・ミュージックよりCD2枚組で1月24日に発売予定。またDVD & Blu-rayは2月21日に発売が予定されている。
アルバム『ニューイヤー・コンサート2018』
2018年1月24日発売

品番・価格未定

<収録曲>(予定)

01.喜歌劇「ジプシー男爵」より入場行進曲(ヨハン・シュトラウス2世)

02.ワルツ「ウィーンのフレスコ画」(ヨーゼフ・シュトラウス)★

03.ポルカ「嫁さがし」作品417(ヨハン・シュトラウス2世)★

04.ポルカ・シュネル「浮気心」作品319(ヨハン・シュトラウス2世)

05.「マリアのワルツ」作品212(ヨハン・シュトラウス1世)★

06.「ウィリアム・テル・ギャロップ」作品29b(ヨハン・シュトラウス1世)★

07.喜歌劇「ボッカチオ」序曲(フランツ・フォン・スッペ)★

08.ワルツ「ミルテの花」作品395(ヨハン・シュトラウス2世)★

09.「シュテファニー・ガヴォット」作品312(アルフォンス・ツィブルカ)★

10.ポルカ・シュネル「百発百中」作品326(ヨハン・シュトラウス2世)★

11.ワルツ「ウィーンの森の物語」作品325(ヨハン・シュトラウス2世)

12.祝典行進曲作品452(ヨハン・シュトラウス2世)

13.ポルカ「都会と田舎」作品322(ヨハン・シュトラウス2世)

14.仮面舞踏会のカドリーユ作品272(ヨハン・シュトラウス2世)

15.ワルツ「南国のバラ」作品388(ヨハン・シュトラウス2世)

16.ポルカ・シュネル「短いことづて」作品240

〈アンコール〉

01.ワルツ「美しく青きドナウ」作品314(ヨハン・シュトラウス2世)

02.ラデツキー行進曲作品228(ヨハン・シュトラウス1世) 他

※★の8曲は『ニューイヤー・コンサート』初登場の作品。

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

指揮:リッカルド・ムーティ

録音:2018年1月1日、ウィーン、ムジークフェラインザールでのライヴレコーディング


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