欅坂46/Mrs. GREEN APPLE/Aqua Timez/スキマスイッチ【ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017】4日目レポ<前編>

2017年8月23日 / 19:03

 2017年8月12日、茨城・国営ひたち海浜公園にて、今年で18回目となる【ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017】の4日目が開催された。企画制作のロッキング・オン・ジャパンによると、全4日間で27万4,000人を動員した本イベント。Billboard JAPANでは、その最終日となるこの日の模様を一部抜粋してお伝えする。

 この日の<GRASS STAGE>でトップ・バッターを務めたのは、欅坂46。ロッキング・オン・ジャパン企画制作のフェスには、昨年の【COUNTDOWN JAPAN 16/17】に続いて2度目の出演となる。有明コロシアムでの初ワンマン、代々木競技場第一体育館でのデビュー1周年公演、そして富士急ハイランド・コニファーフォレストでは初野外ワンマン2daysと、ライブの動員数を順調に伸ばしてきている欅坂46。そしてその独創的なパフォーマンスがメディア露出を通じて世間にも訴求した結果か、朝イチの登場にも関わらず、大勢の観客がステージに詰めかけていた。そんな中、OPSEの「Overture」が鳴り始めると、前方のファンを中心に“オイ”コールが発生、後方のライト層エリアもザワつき始める。デビュー曲「サイレントマジョリティー」でライブの幕を開けると、「語るなら未来を…」「大人は信じてくれない」を続ける。欅坂46の楽曲の中でも特にダンスが激しい2曲で観客の視線を惹きつけた後は、その世界観に合わせて振付も独特な「月曜日の朝、スカートを切られた」「エキセントリック」を立て続けにパフォーマンス。からの「二人セゾン」「世界には愛しかない」というシングル表題曲を連発。代表曲で彩られたセットリストではあるものの、フェスの舞台に迎合していくというよりは、自分たちのアイデンティティを強くアピールしていく攻めの姿勢だったように思う。1stアルバム『真っ白なものは汚したくなる』収録の「危なっかしい計画」も、すでに欅坂46の新たな看板としてライブの定番キラー・チューンとなっていて、広大な<GRASS STAGE>がタオル旋風に包まれるというその大スペクタクルが、彼女たちの【RIJF】に残した爪痕の大きさを物語っていた。ラストは「不協和音」で締めくくり、【RIJF】初出演にして最大キャパシティを誇るメイン・ステージのトップ・バッターという大役を、堂々と終えてみせたのだった。

 昨年の<SOUND OF FOREST>から今年は<LAKE STAGE>へ。勢いの止まらないMrs. GREEN APPLEの高い注目度を裏付けるように、ステージには大量の観客が集まった。「VIP」「サママ・フェスティバル!」「アンゼンパイ」で踊り狂う観客たちに向かい、身を乗り出して会場を煽っていくメンバー。そのエネルギッシュな演奏とフレッシュな笑顔で、曇天の空模様の会場がどんどん活気づいていく。「好きに踊る準備はできてますか?」からの「うブ」や、音源化されていないエレクトロニックなダンス・チューン「WHOO WHOO WHOO」で会場はダンス・ホールと化し、ドラマ『僕たちがやりました』OPテーマの「WanteD! WandeD!」から、メッセージ性の強い楽曲「Speaking」まで、改めてミュージシャンとしての引き出しの多さに驚かされる。「よく『サママ・フェスティバル!』リリースした辺りから変わったよねって言われるんですけど、あんた達、Mrs. GREEN APPLEの何聴いてきたって言うんですよ!」と語る大森元貴(Vo/Gt)を後押しするように、会場からは拍手と声援が送られる。「ごめん、いきりました。びびっちゃった(笑)」と付け加えたものの、その芯の強さを感じさせる思いの言葉はファンの胸に強く突き刺さったはず。最後は観客への感謝の気持ちを述べ、メジャー・デビュー曲「StaRt」でステージを締めくくった。

 続いて<LAKE STAGE>に登場したAqua Timezは、「虹」でライブをスタート。太志(Vo)のハスキーな歌声が涼しげに響き渡り、会場は手拍子と合唱で早くも一体となる。「つぼみ」「ヒナユメ」と続けたのち、「引き続きAqua Timezらしい曲をやります」との紹介から「決意の朝に」へ。「生きて」「MASK」ではBPMを上げるものの、そっと優しく寄り添うようなメッセージ性はより深く耳と心へ染み渡っていく。そしてMCでは、楽屋が隣だったというMrs. GREEN APPLEから、学生時代の組体操の曲がAqua Timezだったと言われたことを明かし、「そんなに年違うの!?」と年齢のギャップに愕然としつつ、「音楽っていいね。みんなが繋がっていくからさ」と語り、「この曲は何年も前の曲だから恥ずかしいけど、恥ずかしがってたらフェスなんか出ません。堂々と恥ずかしいこと歌います!」と、初期の彼らを代表する楽曲「等身大のラブソング」を高らかに歌い上げ、ステージの締めくくりとした。

 15時過ぎの<LAKE STAGE>にはスキマスイッチが登場。「奏」をしっとりと披露した後、「ガラナ」「ボクノート」と、誰もが1度は聴いたことのあるであろう名曲を冒頭から畳みかけ、それぞれイントロが流れると会場はざわめき、多くの観客が体を揺らしながら聴き入っていた。「初めましての方は全部新曲に聞こえるかもしれませんが、本当の新曲を持ってきました!」と、新曲「ミスターカイト」も披露。ライブでは定番の「Ah Yeah!!」でタオルを回させた後は、「全力少年」で夏らしく。バラードとアッパー・チューンの入り混じったメリハリの効いたライブで、ロック・フェスのステージに彩りを与えた。

◎イベント情報
【ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017】
2017年8月5日(土)~6日(日)
2017年8月11日(金・祝)~12日(土)
茨城・国営ひたち海浜公園


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