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1曲目のイントロを弾き始めたとたん、手を止めて“あのね”とひと言。“ひとりで大変だからコーラスして手伝ってください。酔っぱらった上での下手くそな手拍子は丁寧にお断りします(笑)”。若干、緊張が漂っていた会場の空気は、その言葉に一瞬で砕けた。精力的なバンド活動の傍ら、DUDE TONE名義でソロ活動を行っているTHE MODSのギタリスト、苣木寛之が今年4月に始めた弾き語りライヴ。デビューから数えて36年のキャリアを誇るベテランによる挑戦はアットホームな雰囲気の中、進んでいった。
“(弾き語りライヴに)まだ慣れない”と言いながら、どうしてどうして、洒脱な人柄を印象付ける軽妙なトークを交えながら、DUDE TONE名義のオリジナルに加え、ローリング・ストーンズ、ビートルズ、キャロル、くるりのカバー、そして新旧のTHE MODSナンバーも演奏した。ロッキンだったり、フォーキーだったり、ブルージーだったり、さまざまな曲調を楽しませながら、真摯に歌に取り組む姿からは誠実さとともに演奏することを心底、楽しむ無邪気さえ感じられた。THE MODSの「ONE MORE TRY」に声が上がると、“心地良すぎて、みんなが寝てしまうライヴが夢”と語った苣木は“結局、こうなるか”と微苦笑。
アンコールでは“次回、みんなで歌う宿題”と言いながら歌ったロッド・スチュワートの「Reason to Believe」に加え、THE MODSの「GANG IN BLUE」も披露。後者では盟友・森山達也が曲に込めた想いに感極まって声を詰まらせたが、観客の合唱に支えられ、最後まで歌い切った。その光景に思わず胸が熱くなった。
撮影:-朋-/取材:山口智男
セットリスト
1.ダンダン
2.Time is on my side
3. Long Shadow Way
4. Doctor Robert
5. I Will
6. Back Room
7. LITTLE BLUE
8.コーヒーショップの女の娘
9.ハイウェイ
10.HEY! GIRL
11. Coimbra
12. ONE MORE TRY
13. HELL TO HEAVEN
14. Wish You Were Here
<ENCORE1>
1. Reason to Believe
2.明日への切符
<ENCORE2>
GANG IN BLUE
DUDE TONE
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