高峰秀子さんを偲ぶ会に400人が参列　300人の人生を味わい、表現した女優人生

　祭壇後方には、笑顔を浮かべる晩年の高峰さんの写真が飾られた　(c)KYODONEWS

　2010年12月に逝去した女優の「高峰秀子さんを偲ぶ会」が27日、都内の東宝スタジオで行われた。

　会には八千草薫、香川京子、中村メイコ、宝田明ら映画関係者をはじめ、およそ400人が参列し、昭和の大女優をしのんだ。

　この日は、来賓代表として映画スクリプターの野上照代さん、女優の司葉子らがあいさつを行った。

　高峰さんの業績をしのぶ映像を見た野上さんは、「（高峰さんの女優生活は）50年で300本（の映画に出演）。一人で300人の人生を味わい、表現したのだから本当にすごいと思う。映画の素晴らしさは、生き残った私たちが高峰さんの映画を見るたびに、昔のままの姿や声と再会できること」と語った。

　一方、学生時代から高峰さんの大ファンだったという司は、「プロデューサー司葉子、演出高峰秀子の舞台を実現させたいという秘めた願い事があった」と明かし、「高峰さんは自分に偽りのない、純粋で強い心を持った人。その一生は、私たち女性に、大切な道しるべを示してくださいました」と感謝の言葉を述べた。