エンターテインメント・ウェブマガジン
2016年夏、D.R.A.M.(ドラム)の大ヒット曲「ブロッコリー」(最高位5位)にフィーチャリング・ゲストとして参加し、ブレイクを果たした、米ジョージア州アトランタ出身の新星ラッパー、リル・ヨッティ。2017年は、その「ブロッコリー」をそっくり真似た、カイルの「アイスパイ」(最高位4位)にもゲストとして参加し、この曲も続けて大ヒット。チャンス・ザ・ラッパーやポスト・マローンなどの作品にも参加するなど、大活躍をみせている。そんな絶妙のタイミングで、デビュー・アルバム『ティーンエイジ・エモーションズ』がリリースされ、発売前から話題を呼んでいる。
というのも、リリース直前に公開されたアルバム・ジャケットには、様々な人種や容姿、マイノリティの方たちが映っていて、「多様性の受け入れ」をリル・ヨッティ自身がアプローチしているからだ。特に、ゲイのカップルがキスする姿が、ラッパーのアートワークに取り入れられるというのは異例。先行シングルとしてリリースされた「ピーク・ア・ブー」のゲスト、ミーゴズのクエヴォは、過去にゲイ批判をしているが、そういった「アンチ」も含めた多様性の受け入れと、とっていいのだろう。
そのミーゴズの他には、マライア・キャリーの新曲「アイ・ドント」で共演したカリフォルニア出身のラッパーYG、オークランド出身の女性フィーメールラッパーのカマイヤー、オーストラリア出身のシンガー・ソングライターのグレイス、ニュージャージー州出身のソニアエ・イリースなど、若手注目アーティストがゲストとして参加。メジャー・レイザーの活動でも知られるヒットメイカー、ディプロもクレジットされている。
ミーゴズの大ヒット曲「バッド・アンド・ブージー」を下敷きにしたトラップ・ソング「ピーク・ア・ブー」、ブルーノ・マーズやカルヴィン・ハリスなどが取り入れたことで、ここ最近ジワジワきているエイティーズ・ディスコ風の「ブリング・イット・バック」、「ブロッコリー」や「アイスパイ」の要素を取り入れた、ユルめのヒップホップ「ハーレー」など、バラエティ豊かなサウンドにも「多様性の受け入れ」が現れている。全21曲、およそ70分という大ボリュームだが、詰め込んだ感はなく、1曲1曲の完成度も高い。
プロデュースは、昨年リリースしたミックステープ『リル・ボート』、EP盤『ロスト・ファイルズ』を担当したデジタル・ナス、2016年リリースのミックステープ『サマー・ソングス2』にも参加したD33J、クリス・ブラウンやリアーナ、ニッキー・ミナージュなどのヒット曲を手掛けたフリー・スクール等、10人以上のプロデューサーが担当。若者向けの内容ではあるが、アラフォー以降のヒップホップ世代が聴いても、違和感なく楽しめるアルバムだ。
Text: 本家 一成
◎リリース情報
『ティーンエイジ・エモーションズ』
リル・ヨッティ
2017/5/26 RELEASE
J-POP2024年5月12日
AB6IXが、ミニアルバム『TRAP / GRAB ME -Japanese ver.-』の収録楽曲・商品内容を公開した。 今回のミニアルバムはタイトル曲として、日本オリジナル曲「TRAP」と、韓国で今年1月にリリースされたEP『T … 続きを読む
J-POP2024年5月12日
超特急が、2023年12月実施のアリーナツアー【BULLET TRAIN ARENA TOUR 2023 T.I.M.E -Truth Identity Making Era-】から「Countdown」のライブ映像を公開した。 「 … 続きを読む
J-POP2024年5月12日
ryo(supercell)が、デビュー15周年を記念した初のフルオーケストラコンサートを、2024年6月30日に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールにて開催する。 本コンサートでは、EGOISTの総合プロデュースや、初音ミクをボーカル … 続きを読む
J-POP2024年5月12日
Mrs. GREEN APPLEが、動画『【本家】若井滉斗ライラック弾いてみた』を公開した。 本動画では、“ミセス史上最高難易度のギター”とメンバーも兼ねてより公言しているMrs. GREEN APPLEの新曲「ライラック」のギタープレ … 続きを読む
J-POP2024年5月12日
Travis Japanが、2024年秋に自身初となるワールドツアー【Travis Japan World Tour 2024 Road to A】を開催する。 昨年12月にリリースされた1stアルバム『Road to A』と、今年2月 … 続きを読む