女子力向上!ひな祭りに聴きたい“ガールパワー”ソング

2017年3月2日 / 20:45

女子力向上!ひな祭りに聴きたい“ガールパワー”ソング (okmusic UP's)

選曲のエキスパート“ミュージックソムリエ”があなたに贈る、日常のワンシーンでふと聴きたくなるあんな曲やこんな曲――今回は、ひな祭りにちなんで「女子力向上!ガールパワーソング」をお届けします。

「素晴らしきデラックス」/GO-BANG’S
●「夢は叶えるために見るものよ」と歌った女子力最強バンド

GO-BANG’Sは、忌野清志郎に見出されて、30年近く前に活躍した女子3ピース・バンドです。ポップで、ガーリーで、コミカルな上に、エッジが効いていて、したたか。女子力最強で、今日の“kawaii”の元祖といえるでしょう。1989年作のこの曲は、ガールズ・ロックに、ボカロ、ラウンジ、更にはセックス・ピストルズ、レッド・ツェッペリンまでギュウギュウ詰め。どんな夢も容易く叶うと思わせてくれる、まさにデラックスな、今こそ聴いてほしい傑作です。ちなみに、現在はボーカル森若香織のソロ・プロジェクト(https://www.moriwaka-kaori.com)として復活中。

(選曲・文/藤原学)

「I」/TAEYEON
●少女時代のテヨンが一人の女性として歌い上げる一曲

日本では「Gee」でおなじみの韓国女性アイドルグループ『少女時代』のメイン・ヴォーカルをつとめるテヨンは、2015年に初のソロアルバム「I」をリリースしました。タイトル曲である「I」は初めて自身で作詞した曲でもあり、歌詞では自らの意思を強く持ち、自由に生きる女性が表現されています。

この曲ではグループ活動で抑制していた歌声や自然体の美しさが引き出されています。また、ニュージーランドで撮影したMVでは、広い大地をバックに思う存分歌う彼女の姿が印象的。

嘘偽りなく自分らしく生きていく女性が一番美しい、そう私に気づかせてくれた一曲です。

(選曲・文/下森也実)
https://www.youtube.com/watch?v=4OrCA1OInoo

「ゆめみづき~臼杵の紙雛祭り~」/しらいみちよ
●お城の姫様飾るよな、立派な雛壇ないけれど……

おしゃれ力、スイーツ作り力、アヒルぐち力……身につけたいガールパワーは色々ある中で、究極はやはり「母の愛」の力! ひな祭りをテーマに、偉大な母の愛情がそっと心に沁み込んでくる曲をご紹介します。 

静けさを表現する歌手・しらいみちよが歌う『ゆめみづき』は、大分県臼杵市に伝わるこんなお話に由来した一曲です。『昔~昔のことじゃった。 お城の殿様が、「贅沢なひな祭りをしてはいかーん!」とおふれを出したのじゃ。それでもおっ母たちは愛する娘たちのために、一生懸命に質素な紙でひな人形をこしらえて、幸せを願ったそうな』。 素朴でけなげなこの歌から、母の愛のパワーを感じてください。

(選曲・文/今井義明)
https://www.youtube.com/watch?v=KTUYOV-1CJ4

歌劇『ロミオとジュリエット』より「私は夢に生きたい」/ディアナ・ダムラウ
●少女の頃の無邪気な自分が蘇る

シェイクスピアの戯曲で有名な『ロミオとジュリエット』を原作とした、同名のグノー作曲作品です。

ロミオと運命の出会いをする前のジュリエットは、乳母に伯爵との結婚を勧められ「もうたくさん!私は夢に生きたいの」と溢れる若さを歌います。明るいワルツの曲調は、春の訪れを表す桃の節句にぴったり。

歌唱はディアナ・ダムラウ。夢というふわりとした実体のないものを、堅固な歌唱テクニックできちんと形あるものに作り上げて聴き手に届けます。夢はかなう、と思わせてくれるところがうれしいですね。

(選曲・文/山本陽子)

「Girls Just Want To Have Fun」/Cyndi Lauper
●自分らしく行こう!と励まされるパーティーソング

サビで繰り返される“女の子は、ただ楽しみたいの”という歌詞、明るいメロディに、シンディの個性的で華やかな歌声。1983年リリースのパーティーチューンですが、楽しいだけでなく、元気をもらえる曲です。両親にそろそろ落ち着いたら?と言われても楽しく生きていたし、男の子にも気兼ねなく自分らしく生きていたいといった歌詞は、まさに女子応援歌。男女平等と言われていても、生きにくいと思うこともある世の中。(男性も同様かと思いますが)でも、悲観しないで、自分らしく楽しく生きればいいんじゃない?とシンディに言われているような感じがして、パワーが湧いてくる一曲です。

(選曲・文/石井由紀子)
https://www.youtube.com/watch?v=PIb6AZdTr-A

「Dirty Work」/オースティン・マホーン
●35億!とキャリアウーマン姿で言いたくなる、アノ曲。

旬の芸人といっても過言ではない、ブルゾンちえみ。彼女がネタ中に使っているのが、オースティン・マホーンの「Dirty Work」です。独特のベース音と、ちょっとセクシーな曲の雰囲気が、ブルゾンちえみのメイクやファッションとマッチしているなと感じます。彼女のネタ自体、女性を楽しんでいる様子が伝わりますので、日本では、この曲はガールパワーを感じる曲と言えるのではないかと。

ちなみに、オースティン・マホーンは、1996年生まれの20歳のシンガー。2013年には、テイラー・スウィフトのツアーにも参加するなど超人気アーティストです。日本でもこれを機に、大人気になるかもしれませんね。

(選曲・文/石井由紀子)
https://www.youtube.com/watch?v=CX-un4obyU0

「John Ryan’s Polka」/アイリッシュトラディショナル
●映画「タイタニック」から紐解く女子力への期待!19世紀、イギリス支配下にあった多くのアイルランド人は、新天地での自由に満たされた未来を夢見て、こぞって新大陸のアメリカを目指しました。映画『タイタニック』で、3等客室の食堂でアイリッシダンスが陽気に踊られているシーンは、期待を膨らませて旅に出る移民達の心情を象徴しているものなのかもしれません。今回ご紹介する「John Ryan’s Polka」はこの名シーンにて用いられて、ケルトブームを牽引する一曲となりました。劇中でバグパイプを演奏(出演)しているのは、著名なバグパイプ奏者のエリック・リグラーです。「女子力」という言葉がキーワードの一つになり、女性ならではの観点による様々な分野への影響力が勢いを増す中、男子の自分も負けずに己を磨いて、素敵な仲間達と“人生のセッション”を楽しみたいものです!(選曲・文/堀川将史)
https://www.youtube.com/watch?v=9LxVDTI-TMg
さて、お気に召した選曲はございましたか。

ぜひこれを機にCDやレコードなどの音源でも、楽曲をお楽しみいただければ幸いです。

それでは、また次回♪


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