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星野源がひたすら首位を独走するなか、チャートはなんだか不思議な様相を醸し出している。三浦大知やミスチルといった新曲もあるとはいえ、例のごとくロングセールス組が相変わらず上位を占拠。ここにきてグリーンボーイズの影響もあって、GReeeeNの「キセキ」までもが上位に入ってきている。なかでも目立った動きをしているのが、欅坂46だ。今週はなんとベスト10に、昨年リリースした2曲がランクインしている。
今週5位に上昇してきたのが、欅坂46の3枚目となるシングル「二人セゾン」(【表1】)。11/30リリースなのでそろそろ落ち着いてもい良いと思われる時期なのではあるが、一向に衰える様子がない。グラフを見て気づくのは、彼女たちの音楽がよく聴かれているということ。というのも、実売数はもちろんのこと、ルックアップ(CDのPCでの読み取り数)がずっと安定しているから(オレンジのグラフ)。これはレンタルの回転率の指標になるのだが、特典目当てに購入するコアなファンだけでなく、純粋に彼女たちの歌を聴きたいというユーザーが多いということだろう。もちろん、昨年末からのテレビの露出や、メンバーの動きなどの影響はあるだろうが、それ以上に彼女たちの音楽が幅広く受け入れられているという事実が、このチャートから見えてくるのではないだろうか。
そんな考えを裏付けるのが、彼女たちのデビュー曲「サイレントマジョリティー」が10位に入っていることだろう(【表2】)。この曲は昨年4月リリースなので、まもなく1年近く経とうとしている。もともとこの曲もリリース当初からロングセラーの兆しが見えており、それでもいったん11月頃には50位以下に沈み込んでいる。しかし、「二人セゾン」のリリースに伴う露出などもあって徐々に再浮上。1/9付から4週連続でベスト10内をキープしているというから、その底力を思い知らされる。動画やツイッターの特性をうまく活用しているのはもちろんだが、なによりダウンロードを含めた実売数がしっかりついてきているところが見事。この様子だと、欅坂46はまだしばらくは上位を脅かす存在であり続けるだろう。text by 栗本斉
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