minus(-)、忘年会ライブ閉幕&映画館でライブ作品の爆音上映決定

2016年12月31日 / 00:00

12月28日@新宿ReNY (okmusic UP's)

minus(-)が12月28日、新宿ReNYにて単独公演を行なった。

彼らにとって2016年は激動の1年だった。6月に森岡賢が急逝し、予定されていた全国ツアーは中止となったが、藤井はひとりでminus(-)を続けることを決め、赤坂ブリッツでのライヴのみ開催。トリプルドラムを迎えて敢行したそのステージでは、ラストにソフトバレエ時代の森岡曲「After Images」を披露。そのヴォーカルには声のみの出演で遠藤遼一が参加した。その後、既に出演がアナウンスされていたJのライヴへのゲスト出演と、この日のライヴがオープンになった。そう、昨年行なわれた新宿ReNYでのライヴ後、これから年末は必ずこの会場で定期的にやろうと、藤井と森岡の間ですでにこれは企画されていたのだ。ある意味これは<minus(-)の忘年会>なのだ。

チケットはソールドアウト。開演前のBGMも、年末っぽい明るさをたたえている。Yuumiと山口美代子のツインドラムのスタイルは変わらず。ステージに登場した藤井は、まずセンターに立ち、1曲目の「THE VICTIM」と続く「No_6」でヴォーカルをとる。しかし「BEAUTY」が始まると、後方のキーボードの前に下がった。その「BEAUTY」から聴こえてきたのは森岡の歌声。会場が沸く。この日は、亡くなった森岡のヴォーカル・データを使ったライヴとなるのだ。

4曲目からは、過去、minus(-)の楽曲に参加したゲスト・ヴォーカルが登場。KENT(Lillies and Remains)、Picorin(Cutemen)、KEN LLOYD(Fake?、OBLIVION DUST、ATOMS ON SPHERE)は、それぞれが持つキャラクターを存分に発揮し、会場を湧かせた。

そして後半は『D』におけるアンビエントかつインプロビゼーションな楽曲と、『G』で感じさせたEDM的なダンスミュージックを織り交ぜて魅せる。それはまさに森岡賢そのものとしか言えない選曲だ。この日会場に持ち込み、ステージ中央に設置した重低音をさらに響かせるスーパーロウスピーカーで、会場全体が振動で揺れ、マイクがスタンドから落ちる一幕も。圧倒的だった。ラストは「Peepshow」で再び藤井がステージ前に出てきて唄う。minus(-)はこれからも続く。森岡賢の存在をどこかに残しながら。そして年末に行われるこの<Vermillio>と名付けたライヴは、その存在をお互いが思い出し共有する、貴重なステージとなっていくのだろう。MCはなく、90分をあっという間に駆け抜けた、素晴らしいライヴだった。

minus(-)はファースト・アルバム『O』と、森岡の最後のステージとなったリキッドルームと8月の赤坂ブリッツ公演を収録したBlu-ray&DVD『V』をリリースした。そして3月からは藤井とYOW-ROW(gari)によるユニットJugendgedenken(ユーゲンドゲデンケン)との対バンツアーを、森岡の急死により中止となった地方で行う。その追加公演は4月5,6日の新代田FEVERの2日間だ。さらに2月、急遽『V』に収められた赤坂ブリッツのライヴが、東京・立川シネマシティで爆音上映されることも決まった。これは家庭でのオーディオシステムやパソコンによる視聴では感じることのできない、minus(-)の音の深さや凄さをより感じてもらうために企画されたもので、藤井によるトークライヴも同時に行われるという。

『minus(-) VS Jugendgedenken』
3月05日(日) 札幌COLONY

3月13日(月) 名古屋ell.FITSALL 

3月14日(火) 金沢VANVAN V4 

3月16日(木) 長野CLUB JUNK BOX 

3月20日(月・祝) 心斎橋VARON 

3月21日(火) 福岡DRUM SON 

■追加公演

4月05日(水) 東京・新代田FEVER

4月06日(木) 東京・新代田FEVER

<オフィシャルサイト先行(抽選)>

受付URL:http://w.pia.jp/s/minus-17of/

受付期間:12月28日(水)22:00~1月19日(木)18:00

枚数制限:1人様4枚まで


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