BLIND HEADZ、さらなる高みへの到達を示した主催イベント

2016年12月18日 / 17:00

12月2日@下北沢GARDEN (okmusic UP's)

BLIND HEADZによる主催イベント『ノロシヲアゲロ Vol.2』が12月2日、下北沢GARDENにて開催された。

7月に14年ぶりとなるアルバム『LOVE YOURSELF』をリリースし、“今年いっぱいは全てレコ発ライブ”と銘打って、7月・9月に引き続き2016年の締めくくりとなったリリースライブ。オリエンタルムード漂うインタールード「Lakshmi」をSEに、KANAME(B)、横内“TAKE”健亨(G)、富岡“GRICO”義広(Dr)が登場し、ライブの序章を告げるセッションがスタートした。ウォームアップさながらのラフな雰囲気を醸し出しながらも、これから始まる怒涛の展開への片鱗を覗かせる。そして、「FREE」のイントロに乗って国岡真由美(Vo)が登場し、クールな佇まいがドライブ感に満ちたラウドなサウンドの中に瞬時に溶け込み、疾走するビートと共に空間は一気にBLIND HEADZの世界へと化していく。

続いて「回天」、「ブラック・コルベット」と立て続けにブルージーかつタイト、タメの効いたリズムでハードボイルドに攻めた後、国岡の挨拶をはさんで、「DRAGON YEARS」と「Grab the Earth」のミディアムナンバーでBLIND HEADZ流のポップネスを展開。普遍性を持つ爽快なメロディと広がりのあるサウンドがひときわ光彩を放っていった。

ここでGRICOがMCをはさみ、第一期BLIND HEADZのオリジナル・メンバーである故・宮内和之(G/from ICE)とのエピソードを披露し、ニューアルバム制作に至った秘話が明かされる。そして第一期メンバーで作った曲に、GRICOが今作のために詞を書き下ろし、ボーカルも務めるメッセージソング「地球にカンパイ」では、まもなく夭逝から10年を迎える宮内もこの音の中にいるような感覚を覚えた。

ライブは中盤へ突入し、アルバムのタイトルチューン「LOVE YOURSELF」の鮮烈なギターリフが放たれ、加速度的に熱量を上げながら流麗なるロックチューン「SLIDER」へとなだれ込み、オーディエンスに陶酔と高揚感をもたらしていく。合間でTAKEの和やかなMCをはさみつつ、「EAR」ではタイトかつヘヴィーなグルーヴが炸裂し、続くライブアンセム「FICTION⇔INFECTION」では決めのフレーズで場内の一体感がピークに達した。

いよいよラストの曲を迎え、KANAMEがかつて属していたCOSA NOSTRAの楽曲で、国岡×KANAMEによるアコースティックユニットでもレパートリーとなっている「Orange Sunshine」が披露された。ラストナンバーにふさわしい壮大なロックバラードが、神々しさすら感じさせる音像で空間を優しく力強く包み込み、本編の幕を閉じた。アンコールでは、ゲストバンドVooDoo Hawaiiansとのツインドラムバトルや、「For You Blue」「タイムマシーンにおねがい」といった洋邦カバー曲のセッションが繰り広げられ、3度目となるリリースライブは大団円を迎えた。巧みなバンド・アンサンブルはより研ぎ澄まされ強靭なグルーヴを生み出し、国岡のスタイリッシュなボーカルはこのラウドなバンドの中でいっそうパワーが増してしなやかな進化を感じさせるなど、BLIND HEADZの果てないポテンシャルを感じさせるパフォーマンスを目の当たりにした。確固たるバンド感を携え、さらなる高みへの到達を示したBLIND HEADZ、追ってアナウンスされる2017年の動向に注目だ。

【セットリスト】

01.FREE

02.回天

03.ブラック・コルベット

04.DRAGON YEARS

05.Grab the Earth

06.地球にカンパイ

07.LOVE YOURSELF

08.SLIDER

09.EAR

10.FICTION⇔INFECTION

11.Orange Sunshine

~Encore~

12.Drum Solo (Grico×小関純匡 from VooDoo Hawaiians)

13.For You Blue (w/VooDoo Hawaiians)

14.タイムマシンにおねがい(w/VooDoo Hawaiians)


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