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元ジョナス・ブラザースの次男、ジョー・ジョナス、グラムロック・バンド、セミプレシャス・ウェポンのベーシストでもあるコール・ウィットル、韓国出身の女性ギタリスト、ジンジョー、ジョナス・ブラザーズのドラマーだった、ジャック・ロウレスの4人で結成された、新感覚のポップ・バンド、DNCE(ディー・エヌ・シー・イー)。
2015年10月にEP盤『SWAAY』でデビューを果たし、本作からの1stシングル「ケーキ・バイ・ザ・オーシャン」が、米ビルボード・ソング・チャート最高位9位をマーク、全英チャートでは4位まで上り詰め、主要各国でもTOP10入りを果たす大ヒットに至っている。その「ケーキ・バイ・ザ・オーシャン」含む、ミニ・アルバム『SWAAY』が、遂に日本でも2016年6月10日に発売されることが決定した。
プロデューサーを務めるのは、テイラー・スウィフトの大ヒット作『1989』を手掛けたマットマン&ロビン。そして、アリアナ・グランデやエリー・ゴールディング、デミ・ロヴァートといった、今をトキメく女性シンガーたちを手掛けるイリヤ、そして、DNCEの核であるジョー・ジョナスの3人。名だたるトラックメイカーたちを迎えただけはあり、4曲と小粒ながらも、最新のポップ・サウンドが堪能できる、実に充実した内容に仕上がっている。
2曲目の「ペイ・マイ・レント」は、80年代ディスコを彷彿させるような、ブラック・コンテンポラリー風味のポップ・ソング。ライブで披露したら盛り上がりそうな1曲だ。3曲目の「トゥースブラシ」は、5月17日にアルバムからの2ndシングルとしてリリースされた、「ケーキ・バイ・ザ・オーシャン」とは対照的なミッド・テンポのナンバーで、翌日18日に公開されたビデオでは、ジョーのキスシーンも拝むことができる。ラストを飾る「ジンクス」も、メッセージ性のあるミディアム・ソングで、本作は前半にアップ、後半にスロウと対照的な内容に仕上がっている。
ジョナス・ブラザーズの三男、ニック・ジョナスのブレイクに刺激を受けたことで、DNCEの結成と成功に繋げた、ジョー・ジョナス。「起死回生の…」なんて報道されているが、ジョーのアーティストとしての才能は、本作を聴いても明らか、DNCEのブレイクは必然だったといえるのだ。2016年5月から、セレーナ・ゴメスのツアーのサポート・アクトとしてツアーに参加している、DNCE。今後、フル・アルバムのリリースと、単独ライブで来日してくれることにも、期待したい。
Text: 本家 一成
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