アンドレ3000はかく語りき~最新プロジェクト、元パートナーのエリカ・バドゥとのコラボ曲、アウトキャストの再結成ツアーを語る最新インタビュー

2016年1月7日 / 17:00

 6度の【グラミー賞】に輝き、ジャンルを超えて様々な音楽ファンに愛されるヒップホップ・デュオ=アウトキャスト。7年ほど活動休止していたものの、デビュー20周年を記念して、2014年には【FUJI ROCK FESTIVAL ’14】でファン待望の来日を果たし、「Hey Ya!」をはじめとするヒット曲満載のステージで苗場を熱く盛り上げた。
 
 その片割れとして知られるアンドレ3000は、近年俳優としても活躍しており、『JIMI:栄光への軌跡』で主役のジミ・ヘンドリクス役を演じ、映画界へ本格的な進出を果たしている。同作の監督を務めたジョン・リドリーが製作総指揮を務めるTVシリーズ『American Crime』への出演も話題の彼が、ドラマにおいての役柄、最新音楽プロジェクト、そして元パートナーのエリカ・バドゥとのコラボ・トラックなどについて話してくれた。
 
◎『American Crime』の役柄に惹かれた理由は?
アンドレ3000:ジョン・リドリーとの関係性。彼から連絡があった時、いい作品になるんじゃないか、って感じた。その時はまだシーズン1を観てなかったが、ジョンのセンスは信頼してる。
 
◎既婚者の建築家を演じましたが、これはあなたにとって新境地ですよね。
アンドレ3000:楽しかった。自分以外の人間になれる機会だったから。俺はこれまで結婚したことはない。でも18歳になる子供がいるから、そういった点では重なる部分もあった。黒人家族が抱える問題とか、子供を私立の学校へ通わせてる黒人であることとか。実際、子供の学校へ行くのはすごく妙な気分だ。俺はミュージシャンで、普通の父親とはちょっと違うから。だから、この役を演じられるのは楽しい。
 
◎レジーナ・キングとの共演はいかがでしたか?
アンドレ3000:最高だった。ガキの頃からTVで観てたから、同じ撮影現場にいるなんて信じられなかった。
 
◎俳優として、今後出演が決まっている作品はありますか?
アンドレ3000:今のとこはなくて、色々な脚本を読んでる。いずれ自分で何か作れればとは思ってる。
 
◎自身で映画の脚本を書く、または監督するということですか?
アンドレ3000:そう。映画製作の裏側も体験してみたいから。俺はどちらかという理論的なタイプだから、監督をやるにはもっと経験が必要だけど。それと脚本を書くこと―きっとものすごくチャレンジングだろうな。今のところ、学ぶために、他の人と一緒にやるって手もあると思ってる。
 
◎音楽活動の方はどうですか?
アンドレ3000:音楽のことを考える時間はある。(TVドラマや映画に出演するのは)悪くない。音楽をやりたいという気持ちが駆り立てられるから。長らく自分の気持ちを抑えてきたから、どんな音楽をやろうか探究することにとても興味がある。レコーディングはしょっちゅうしてるし。
 
◎誰とどのようなプロジェクトをやっているか教えてもらうことは可能でしょうか?
アンドレ3000:リリース日がいつになるとかは言えない。これまで、そういうことをおおっぴらに話して、マズイことになったこともあるから。なるようになるさ。何かしらリリースしたいとは思ってるんだ。
 
◎最近どんな音楽を聴いていますか?
アンドレ3000:今までもそうだけど、ジャズはよく聴いてる。セロニアス・モンクをね。キッド・カディの新作は最高。最近一番スゲーと思ったのはそのアルバムだ。後は、スタジオで自分で作ったものを聴いてるって感じだな。
 
◎エリカ・バドゥが先日発表したミックステープ『But You Caint Use My Phone』収録のコラボ・ナンバー「Hello」はどのように出来上がったのですか?
アンドレ3000:俺たちの息子セヴンと一緒に、曲のアイディアを探してたんだ―ミックステープのテーマだった電話に関したものを。そこで、(1974年にアイズレー・ブラザーズがカヴァーしたトッド・ラングレンの)「Hello, It’s Me」を思い出した。曲中でロン・アイズレーがまるで電話に出るように「ハロー、ハロー」って繰り返す部分があるんだけど、エリカに「これを再構築して、その上に誰かにラップしてもらったらいいんじゃん。」って伝えた。そしたら、「あなたがラップしたらいいじゃない。」って言ってくれた。実現して嬉しかった。いい“リユニオン”だったよ。みんな、俺たちが作った曲を聴くのは久しぶりだったと思うし。
 
◎アウトキャストの再結成ツアーが終わった時に、身売りしたように感じたと話していましたが、1年経ってみてどうですか?
アンドレ3000:素晴らしかったよ。みんな楽しんでたし。ファンにとっても予想外だったと思う。それは、俺にとっても同じだ―再びツアーに出て、みんなと最高の時間を過ごせた。
 
Q&A by Adrienne Gaffney / 2016年1月6日 Billboard.com 掲載
 
◎『American Crime』トレイラー


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