DAOKO、六本木アートナイト2015にてライブを披露

2015年5月13日 / 19:00

4月25日@「六本木アートナイト2015」 (okmusic UP's)

4月25日(土)~26日(日)、六本木ヒルズを中心とした一帯で開催された「六本木アートナイト2015」。多数のアート作品の展示、プログラムが実施され、六本木周辺がにぎわいを見せるなか、今年3月に女子高生にしてメジャーデビューを果たしたDAOKO(だをこ)のライブが行われた。

このライブは、25日(土)六本木某所で開催されたアクセンチュア株式会社(以下アクセンチュア)の就活イベント「Accenture Link Night」の一部として実現したもので、新進気鋭の映像作家、大野悟氏と山田智和氏による「デジタル時代のアーティストプロデュース」をテーマとしたトークセッション、そしてライブが開催された。

最初にアクセンチュア株式会社デジタル・コンサルティング本部マネジング・ディレクター黒川順一郎氏による「デジタル×ビジネスの最前線で何が起きているのか」をテーマとしたプレゼンテーションが行なわれた。

続く「デジタル時代のアーティストプロデュース」をテーマとしたトークセッションには、映像ディレクター/アニメーションディレクターの大野悟氏、映像作家/映画監督の山田智知氏、司会の山本加奈氏(White-screen.jpファウンダー兼編集長)が登壇。両氏が共作したDAOKOの「かけてあげる」PVを上映ののち、制作背景などを解き明かした。

DAOKOは15歳のときにニコニコ動画への投稿がきっかけとなって、独自の手触りをもった歌詞とラップ、可憐な歌声、ミステリアスな存在感などが注目され、中島哲也監督の映画『渇き。』(2014年公開)に楽曲が挿入歌として抜擢されるなど話題を呼び、デビューに至った。そんなDAOKOを両氏は「リアルとバーチャルの間に存在する新しい存在」としてとらえたという。

またデジタルやハードの進化が映像クリエイターにもたらした恩恵について、大野氏は「物理的な制約から解放してくれた。CGなどによって三次元的なものを超えた価値観みたいなものが映像で表現できるかもしれない」、山田氏は「実際誰でも映像を作ってみることができるようになった。作っていくと必ず課題にぶつかる。それが“次の作る”を生むという良いサイクルがある」と、手軽さゆえ経験を重ねられるメリットがあり、結果的にクオリティ向上に結びついていると結んだ。

客席がざわめくなか、場内後方に設置されたステージにて、DAOKOのライブがスタート。バックバンドの演奏とともに、1曲目「かけてあげる」を切なくも甘い歌声でラップしていくDAOKOは、ステージ中央に立ち、正面を見据えている。ステージと客席最前列の間に設置された透過スクリーンに、PVでも使用されていたグラフィックやリリックをテロップ化したホログラム映像が投射されていく。観客の視界には、スクリーン越しにステージパフォーマンスを繰り広げるDAOKOの姿が、映像とともに飛び込んでくる。なんとも幻想的な光景に圧倒される場内。スクリーンに投射された映像は、まるでPVの世界(画面の向こう側)に入り込んだかのような錯覚をもたらす。一方で、低音の効いた“生”のバンドサウンドや、DAOKOの歌声には、“生”のライブならではのエモーションが宿っている。リアルとバーチャルの狭間を現出させたような空間演出で、新世代アーティストに出会う際の醍醐味ともいえる、新感覚のライブ体験を観客にもたらした。

2曲目「一番星」、続けてボーカルが中心の「MUSIC」を披露。映像は楽曲ごとに趣向が凝らされている。4曲目の「高いドアには幾千のドア」ののち、「今日はありがとうございました。次で最後の曲になります」とDAOKO自身が曲紹介をして、ラストソング「きみ」を披露。DAOKOによる「ありがとうございました」の一言でステージを締めくくった。

可憐な歌声と息継ぎに生身の気配を漂わせながらも、ステージを去るまで、プロモーション写真やPV同様にミステリアスな存在感を放ち続けたDAOKO。最新のデジタル映像技術とデジタルネイティブ世代アーティストの感性が、見事にリンクした、鮮烈かつ神秘的なパフォーマンスに、惜しみない満場の拍手が沸き起こった。

【セットリスト】
01 かけてあげる

02 一番星

03 ミュージック

04 高い壁には幾千のドア

05 きみ


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