大野和士×東京都交響楽団、東京・春・音楽祭にて圧巻のフィナーレ

2015年4月17日 / 17:00

 3月13日から1ヶ月にわたって開催された【東京・春・音楽祭】のフィナーレ公演として、大野和士指揮によるベルリオーズ『レクイエム 使者のための大ミサ曲』の公演が行われた。

 数あるレクイエムの中でも、上演機会の少ないベルリオーズの『レクイエム』。その理由は、常識をはるかに超えた巨大な編成だ。ベルリオーズの指示では、ホルン12人、ティンパニー8対、シンバル10対など160人以上のオーケストラと、ソプラノ、テノール、バスそれぞれ2部ずつの6声からなる200人以上の合唱、テノール独唱、さらに会場の4ヶ所に4組のバンダを配し、会場にあわせて、より人数を増やすという前代未聞の規模となっており、4月12日も会場に入るや否や、ずらりと並んだティンパニーに目を奪われた。

 滅多に聴くことのできないプログラムであるということに加えて、大野和士が東京都交響楽団の第5代音楽監督に就任したばかりということもあり場内は満席。開演前から熱気を帯びた会場に大野和士が登場すると、第一曲「レクイエムとキリエ」が始まった。第2曲「怒りの日」では、2階席と3階席の計4ヶ所に配置された、トランペット、トロンボーンなどからなる4つのバンダが鳴り響く。まさに、場内は音の渦に包みこまれ共鳴し、独特の音色を創り上げた。テノールソロは、春祭ワーグナーシリーズ【ワルキューレ】での熱演も記憶に新しいロバート・ディーン・スミス。巨大な編成の一番後ろに登場するも、安定した豊かな響きを披露した。

 有料・無料含めて、約160の公演と、指揮者を体験できる【指揮者はあなた!  Conduct Us in 上野公園】や、子供向けの公開リハーサル、さらにはトークショーやドキュメンタリー映画の上映会など様々な企画が開催された東京・春・音楽祭。2016年は、どんなドラマが生まれるのか楽しみに待ちたい。 

◎公演概要
【東京・春・音楽祭 ベルリオーズ≪レクイエム~都響新時代へ、大野和士のベルリオーズ】
日時:412日(日)1500開演
会場:東京文化会館 大ホール
出演:
指揮:大野和士
テノール:ロバート・ディーン・スミス
管弦楽:東京都交響楽団
合唱:東京オペラシンガーズ
合唱指揮:レナート・バルサドンナ
合唱指導:宮松重紀
撮影:堀田力丸 / 提供:東京・春・音楽祭


音楽ニュースMUSIC NEWS

<ライブレポート>THE BEAT GARDEN、苦しみも喜びも分かち合ってきたBeemerとの強い絆を再確認(4/19訂正)

J-POP2024年4月19日

 THE BEAT GARDENが自身最大キャパとなる東京・Zepp DiverCityTOKYOでワンマンライブ【good error】を4月13日に開催した。  開演が近いことを知らせるマイ・ケミカル・ロマンスの2006年の大ヒット曲「 … 続きを読む

僕が見たかった青空、3rdシングルを7月リリース YouTubeで選抜発表へ

J-POP2024年4月19日

 僕が見たかった青空が、7月3日に3rdシングルを発売することを発表した。  乃木坂46公式ライバルとして、2023年8月30日に『青空について考える』でデビューした23人組の僕が見たかった青空。3rdシングルは、2ndシングルに引き続き選 … 続きを読む

【先ヨミ・デジタル】宇多田ヒカル『SCIENCE FICTION』が引き続きDLアルバム首位走行中

J-POP2024年4月19日

 GfK Japanによるダウンロード・アルバム売上レポートから、2024年4月15日~4月17日の集計が明らかとなり、宇多田ヒカルの『SCIENCE FICTION』が2,805ダウンロード(DL)で引き続きトップを走っている。  宇多田 … 続きを読む

【先ヨミ・デジタル】Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」648.1万回超えで引き続きストリーミング首位走行中 ILLITが続く

J-POP2024年4月19日

 GfK Japanによるストリーミング再生回数レポートから、2024年4月15日~4月18日の集計が明らかとなり、Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」が6,481,751回で首位を走っている。  4月17日公 … 続きを読む

【先ヨミ・デジタル】BUMP OF CHICKEN「邂逅」1万DL超えでDLソング首位走行中 米津玄師/ミセス最新曲が続く

J-POP2024年4月19日

 GfK Japanによるダウンロード・ソング売上レポートから、2024年4月15日~4月17日の集計が明らかとなり、BUMP OF CHICKENの「邂逅」が11,501ダウンロード(DL)を売り上げて現在首位を走っている。  同曲は、本 … 続きを読む

Willfriends

page top