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テイラー・スウィフトの『1989』が、巻き返しの逆転劇を起こしたバレンタイン・ウィーク週の米ビルボード・アルバム・チャート。
ライバルであるメーガン・トレイナーや、フォール・アウト・ボーイの登場により、一旦2位にダウンするも、10万枚のセールスを落とさずに保守していたテイラー。今週も、10万枚のセールスを獲得し、ついに10週目となる首位獲得を実現させた。複数のアルバムが10週を超える記録は、女性アーティストとしてはホイットニー・ヒューストンだけが獲得しているもので、この記録はホイットニーに次ぐ史上2位となるもの。
また、テイラーは年間最優秀レコードに「シェイク・イット・オフ~気にしてなんかいられないっ!!」がノミネートされていることから、パフォーマンスの効果をふくめ、次週以降さらにポイントを伸ばすことが期待されている。同時に、本作『1989』のセールスも上昇することも間違いなさそうで、11週目のNo.1獲得もかたそうだ。
その、グラミー賞関連の作品が、今週も絶好調。シングル共に、アルバム『x(マルティプライ)』が2位に上昇した、エド・シーランは、年間最優秀アルバムにノミネートされていて、現時点ではアルバム賞の最有力候補とうたわれている。もし受賞ということになれば、テイラーの首位の座を略奪することが期待される。
また、「エドかサムか」と、アルバム賞受賞でライバル視されている、サム・スミスの『イン・ザ・ロンリー・アワー』も、9位から4位へ急上昇。グラミー直前で最優秀楽曲賞にノミネートされている「ステイ・ウィズ・ミー ~そばにいてほしい」の著作権問題でひと悶着あったものの、アルバムへのセールスには大きく影響しなかったようだ。
そして、グラミー賞の時期となれば毎年リリースが確約される、『2015グラミー・ノミニーズ』が10位にランクインした。年間最優秀レコードからは、テイラー・スウィフトやメーガン・トレイナー、新人賞のイギー・アゼリアにサム・スミス、最優秀楽曲のホージアやシーアまで、主要4部門のアーティストはもちろん、カントリー部門のティム・マックグロウや、ロック・アルバムのベックまで、本作も幅広く収録されている。
グラミー関連の作品の中でデビューを果たしたのは、ニーヨの6thアルバム『ノン・フィクション』(5位)。2012年の『R.E.D.』以来、約2年半ぶりとなる新作で、ファンから寄せられたリアル・ストーリーを元に、ノン・フィクション作品として制作されたナンバーで構成されている。
ゲストには、デヴィッド・ゲッタやピットブルといった、ニーヨと共に大ヒット曲を生み出したアーティスト等が参加していて、そのピットブルのアルバムにも収録されている「タイム・オブ・アワ・ライヴス」が、今週11位まで上昇する大ヒットを記録していることから、本作への大きなプロモーションとなった。来年でデビュー10周年を迎えるニーヨだが、デビューから本作まで、すべてのアルバムがTOP10入りを果たすという快挙を成し遂げている。
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