ビルボードクラシックチャートはウィーン・フィルのニューイヤー盤が首位、全日本吹奏楽コンクール収録盤が7アイテム登場

2015年1月28日 / 15:00

 今週のBillboard JAPAN Top Classical Albumsは、ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサート2015年版が初登場1位を獲得した。指揮は5回目の登場となる巨匠ズービン・メータ。黄金のムジークフェラインザールにて、音楽の都ウィーンを象徴する、シュトラウス一家のワルツやポルカが続々と演奏されるビッグイベントをライブ録音。例年通り『美しく青きドナウ』『ラデツキー行進曲』の有名曲をはじめ、『ウィーンの村つばめ』『常動曲』『加速度』『酒、女、歌』などの有名曲、『電磁気』『蒸気を立てろ!』『学生ポルカ』『自由の行進曲』など、聴きごたえのある作品が登場。ウィーン・フィルとメータの、50年以上にわたるコラボレーションの絆を感じさせる輝かしいサウンドとなっている。

 ピアニスト辻井伸行のアルバムが3週連続で大量チャートイン。今週は3位に2014年2月に行われたオルフェウス室内管弦楽団との日本ツアー演奏曲をライヴ録音が初登場チャートインを果たした。ベートーヴェン『皇帝』、そしてモーツァルト『戴冠式』という有名コンチェルトが同時収録されている。10位には『英雄ポロネーズ/ラ・カンパネラ 日本ツアー<ショパン&リスト>』が25度目のチャートイン、そして14位には有名クラシック曲を集めた『THE BEST』が5度目のチャートインとなり、現在ヴァシリー・ペトレンコ&ロイヤル・リヴァプール・フィルとの日本ツアー中、そしてソロ・コンサート・ツアー<熱情>を控えた辻井伸行の活躍ぶりを彷彿とさせる結果となった。

 5位はイタリアの超新星アンドレア・バッティストー二が、首席客演指揮者を務めるジェノヴァのテアトロ・カルロ・フェリーチェの管弦楽&合唱団と共にイタリア・オペラオのエッセンスともいえる名曲を集めたアルバム。ヴェルディより「運命の力」「ナブッコ」「マクベス」「アイーダ」、ロッシーニ「ウィリアム・テル」「アルジェのイタリア女」、そしてプッチーニの「マノン・レスコー」より、序曲や合唱曲など、オペラの髄を集めた、ソロ・ピースとしても有名な楽曲を収録。若くしてイタリア・オペラを知り尽くしたバッティストーニは今年2月、東京二期会オペラ公演『リゴレット』の為、来日予定。

 2014年度、第62回全日本吹奏楽コンクールに出場した全団体の課題曲・自由曲のすべてを完全収録した17タイトルが同時発売され、そのうち7アイテムが同時チャートインとなった。第6位は「Vol.9 高等学校編Ⅳ」で収録校は埼玉県立伊奈学園総合高等学校、 富山県立高岡商業高等学校、精華女子高等学校、福島県立平商業高等学校、横浜創英中学・高等学校、安城学園高等学校となっており、第4位にチャートインした『挑戦!ブラバン少女』精華女子高等学校の名前も見える。

 他、第2位は中学生のピアニストとヴァイオリニストの成長を描いたアニメ「四月は君の嘘」より『四月は君の嘘 僕と君との音楽帳』が9回目のチャートイン。4位には福岡県の精華女子高等学校吹奏楽部『挑戦!ブラバン少女』が4度目のチャートイン。第7位にチャートインした小澤征爾と水戸室内管弦楽団が2014年に行ったベートーヴェン新録音、そして第8位にチャートインした今年没後50年を迎える指揮者ハンス・クナッパーツブッシュの『ブルックナー 交響曲第8番』はどちらも2週連続のチャートインとなり、多彩な顔ぶれが上位を占める結果となった。

text:yokano


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