安室奈美恵 愛と多幸感に溢れた2014年ツアー終幕“世界を救える笑顔”

2014年12月24日 / 18:05

 8月22日より全国アリーナツアー【namie amuro LIVE STYLE 2014】を開催し、アスリート級のパフォーマンスと多幸感溢れるエンターテインメントで日本中を扇情してきた安室奈美恵。12月23日、その冒険を国立代々木競技場第一体育館にて締め括った。

<2010年代のナンバーのみで勝負した去年のツアーから一転>

 昨年の全国ツアー【namie amuro FEEL tour 2013】では、1990年代の小室哲哉プロデュース作品のみならず、21世紀を迎えてからの代表曲含む00年代の楽曲も封印。2010年代のナンバー……もっと言えば今とこれからの安室奈美恵のみで勝負するセットリストで度肝を抜いた(http://bit.ly/1dtO4Ao)彼女だが、2014年の全国ツアーはそれからまた一転。今年はバラードベストアルバム『Ballada』をリリースしたこともあり、往年の名曲をここ一番でどーんと披露しつつ、近年の攻撃性溢れるダンスナンバーも楽しげに歌い踊るという、日本中の人々が愛して止まない“安室ちゃんのポップでラブリー”な面が押し出される形となった。

<「あの笑顔は世界を救える」と思わせるポジティブなパワー>

 どんなにセンセーショナルで洋楽的なサウンドアプローチを用いようともニガさを感じさせない、天性のポップセンス。これは音楽性云々の前に彼女の生き方の表れだ。ネガティブな部分をファンに決して見せることなく、人見知りだけど、本当は一人でも多くの人と笑顔で繋がりたい。それがもうどうしたって安室奈美恵の音楽には溢れてしまう。これは彼女のデビュー時から一貫されているスタイルだが、今回のツアーは特に顕著だった。自身の音楽全てを味わいながら何度も何度も笑顔を浮かべて、その度に悶絶した観客が大歓声を上げる。「あの笑顔は世界を救える笑顔」と子供みたいなことを思わせるポジティブなパワーに溢れ返っていた。

<安室奈美恵のバラード いかに愛に生きている人間なのか>

 また、前述した通り、同ツアーでは往年の名曲を多数披露。前半では初期の名バラード「SWEET 19 BLUES」、終盤には結婚式のスタンダードナンバーにもなった国民的人気曲「CAN YOU CELEBRATE?」、そして各公演ごとに『Ballada』収録曲を日替わりで披露する枠もあり、老若男女の涙を誘った。まだ安室奈美恵のライブに足を運んだことがない人には、国内最高峰と断言できるアスリート級のダンスパフォーマンスを体感してもらいたいのはもちろんだが、年々エモーションが増しているバラード。今や人生そのものが乗っていると言っても過言ではないそれに包まれてみてほしい。彼女がいかに愛に生きている人間なのか、一聴で理解できるはずだ。

<僕らは何度も彼女を好きになる>

 安室奈美恵のライブはMCがないことでも有名。MCを外した当初は「もっと安室ちゃんの声が聞きたい」という声も少なくなかったが、その歌とダンスとエンターテインメントですべての感情を表現できるようになった彼女に対し、余計な言葉を求めるファンはほとんどいなくなった。が、しかし、ラストナンバー「Baby Don’t Cry」を満面の笑みでみんなとシンガロングし、その多幸感に我慢しきれなくなった彼女は大きな声で叫んでしまう。「今日はどうもありがとうございましたぁ!!! バイバーイ!!!」これが安室奈美恵である。

 喋りたくないから喋らないのではない。メッセージはすべてパフォーマンスで体現する。でもそれでも足りないぐらい想いが弾けてしまったとき、無邪気に溢れ出す感謝の言葉。そして最高の笑顔。だから僕らは何度も彼女を好きになる。

取材&テキスト:平賀哲雄

◎LIVE DVD&Blu-ray『namie amuro LIVE STYLE 2014』
2015/02/11 RELEASE
本編:
BRIGHTER DAY / SWEET KISSES / CAN YOU CELEBRATE? / Love Story
他全29曲収録予定
特典:
Dreaming I was dreaming / NEVER END / HimAWArI / think of me / I WILL
/ Wishing On The Same Star / Four Seasons / ALL FOR YOU / White Light
/ Let Me Let You Go
全10曲収録予定

 彼女の原点であるダンスナンバーは勿論のこと、オリコン週間アルバムランキング2週連続1位を獲得したバラードベストアルバム『Ballada』からの名曲も含めたベストツアーとも言える【namie amuro LIVE STYLE 2014】。そのステージを丸ごと収録した今作は“豪華盤”も同時に発売される。こちらには本ツアー中に各会場毎に披露されている異なるバラード映像が一挙収録されるというから驚きだ。本編と合わせるとバラードベストアルバム『Ballada』に収録された全曲のライブ映像が完全コンプリートできる。


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