清春、年内最後のライヴで2015年にアコースティックマンスリーライヴの開催を発表&新ビジュアル公開

2014年12月3日 / 14:15

12月2日、東京・渋谷のMt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREにて〈PLUGLESS LIMITED『MARDI GRAS』清春 LOVENEST IN Mt.RAINIER HALL〉と銘打たれた清春のアコースティックライヴが催された。

彼のソロとしては、9月5日の新宿ReNYこけら落とし公演以来となる年内最後のライヴである。三代堅と中村佳嗣の2人のアコースティックギターと清春のヴォーカルのみによって構成される、ファンにはお馴染みのスタイル。彼の歌声を久しぶりにたっぷりと感じることのできる貴重な機会は、1部・2部ともに当然ながらソールドアウトとなった。

清春は11月27日にsadsでの年内最後の公演を水戸で終えたばかり。また、2日後の12月4日には、黒夢としてのラストロングツアーの後半戦〈TOUR 2014 BEFORE THE NEXT SLEEP VOL.2 毒と華〉の初日を郡山で迎えることになっている。黒夢とsadsにおける活動の充実もさることながら、ソロ・アーティストとしての彼の計り知れない生命力からも常に目が離せない。

1部では、久々にこのホールに戻ってきたオーディエンスの喜びと緊張の入り混じった表情が多く見受けられた。そんな光景の中、定刻の18時に場内は暗転。三代堅と中村佳嗣が大きな拍手で迎えられ、少し遅れて清春がステージに歩み出る。彼のシルエットが見えただけでさらに場内の空気が一変する。血の通った2本のギターの音と絡み合う唯一無二の歌声。“聴く”というよりは“歌に包まれる”ような感覚だ。

冒頭の数曲が披露されただけで、この会場が完全に清春の世界と化すのがわかる。生と死。光と闇。生身の人間が歌うということ。1曲奏でられた後の数秒間の余韻さえもとことん味わい尽くしたくなる。「僕も黒夢と同じでデビュー20周年なんで、今日1回でもやれてよかったと思ってます」とソロ公演をファンと共有することを噛み締める清春。ギターを手に取ることもなく、全編マイク1本で歌う彼を見ていると、歌い手としての覚悟がよく伝わってくる。「HORIZON」で幕を閉じた頃には時計は20時過ぎを指していた。

2部も定刻の21時に開演。1部のときも感じていたことだが、清春の声は歌えば歌うほどに深みを増してゆく。さまざまな歌の根底には、孤独に寄り添うような優しさが流れている。人生の旅路に迷ったときに彼の曲と歌詞を見つめ直せば、愛が溢れ出すだろう。また、特筆すべきは彼の歩みの中で生まれてきたソロ楽曲群の豊かさだ。黒夢・sads・清春の三者が興味深いバランスで共存する現在だからこそ、到達できる境地がある。急遽加えられた「RUBY」から「UNDER THE SUN」「涙が溢れる」に至るカタルシス。「メリークリスマス!」すべての楽曲を終えた清春は温かい表情でオーディエンスにしばしの別れの言葉を告げた。割れんばかりの拍手に対して、ステージを去り際の彼が思わず「もういいよ」と微笑むほどだった。

尊い時間は驚くほどあっという間に過ぎるものだ。1部16曲、2部17曲。被り曲は一切なし。清春は世の中の常識をいつでも軽々と超えてゆく。だからこそ、彼のライヴを何度でも観たくなるのだろう。Mt.RAINIER HALLは愛と慈しみに満ちた空気でいっぱいになっていた。

各公演の終演後には、来場者全員にクリスマスカードが配られるというサプライズも。この清春からの贈り物には大きな歓声が上がった。さらに嬉しいことに、2015年の2月28日から11月28日にかけて、同会場でのアコースティックマンスリーライヴが開催されることが発表された。〈MONTHLY PLUGLESS 2015 『MARDI GRAS』清春 Livin’ in Mt.RAINIER HALL〉と題されたこの公演は、34日間、計68公演が決定している。この会場でぜひとも彼の生の歌声を感じてほしい。

歌う清春に毎月会える。そんな日々がまた始まる。目の前に広がる2015年の至福の時間が楽しみでならない。

また、これに伴い、清春の最新ビジュアルも公開された。ここ最近の黒夢のアーティスト写真が黒くダークなイメージだったのに対し、この写真には淡い光をまとった妖艶な雰囲気が漂っている。歌う清春に毎月会える。そんな日々がまた始まる。目の前に広がる2015年の至福の時間が楽しみでならない。

TEXT:志村つくね

PHOTO:青木早霞

【セットリスト】
■1部

01.枸橘

02.2月

03.カーネーション

04.PERFUME

05.And I can’t feel nothing

06.cry’n

07.adore

08.Masquerade

09.Christmas

10.rally

11.tanatos

12.輪廻

13.空白ノ世界

14.飛行船

–ENCORE–

15.loved

16.HORIZON

■2部

01.DARLENE

02.club「HELL」

03.my love

04.cold rain

05.FINALE

06.YOU

07.moment

08.fugitive

09.影絵

10.深い海

11.闇

12.MESSIAH

13.I know

14.MELODIES

–ENCORE–

15.RUBY

16.UNDER THE SUN

17.涙が溢れる

『MONTHLY PLUGLESS 2015 『MARDI GRAS』清春 Livin’ in Mt.RAINIER HALL』
■2月

28日(土)

■3月

15日(日)・27日(金)

■4月

10日(金)・11日(土)・17日(金)・18日(土)

■5月

08日(金)・09日(日)・22日(金)・23日(土)

■6月

05日(金)・06日(土)・12日(金)・13日(土)

■7月

10日(金)・11日(土)・17日(金)・18日(土)

■8月

14日(金)・15日(土)・28日(金)・29日(土)

■9月

18日(金)・19日(土)・25日(金)・26日(土)

■10月

02日(金)・03日(土)・23日(金)

■11月

20日(金)・21日(土)・27日(金)・28日(土)

チケット詳細はオフィシャルサイト、各SNSにて後日発表。


音楽ニュースMUSIC NEWS

DOBERMAN INFINITY、新曲を3か月連続配信 結成10周年SG発売&リバイバルライブ開催へ

J-POP2024年4月19日

 DOBERMAN INFINITYが、2024年6月26日に結成10周年記念シングルをリリースする。  6月24日に結成10周年という節目を迎えるDOBERMAN INFINITY。結成10周年記念シングルには、DOBERMAN INFI … 続きを読む

キー(SHINee)、日本単独公演を開催へ 約6年ぶり日本オリジナル作品リリースも予定

J-POP2024年4月19日

 SHINeeのキーが、2024年1月に韓国ソウルで行われた単独公演【2024 KEYLAND ON : AND ON】の日本公演を7月より開催する。  本公演【2024 KEYLAND ON : AND ON in Japan】は、東京と … 続きを読む

NIKO NIKO TAN TAN、映画『みーんな、宇宙人。』主題歌「No Time To Lose」書き下ろし

J-POP2024年4月19日

 NIKO NIKO TAN TANの新曲「No Time To Lose」が、2024年6月7日公開となる映画『みーんな、宇宙人。』の主題歌に決定した。  ファッション&カルチャー雑誌『NYLON JAPAN』20周年プロジェクトの1つと … 続きを読む

<ライブレポート>THE BEAT GARDEN、苦しみも喜びも分かち合ってきたBeemerとの強い絆を再確認(4/19訂正)

J-POP2024年4月19日

 THE BEAT GARDENが自身最大キャパとなる東京・Zepp DiverCityTOKYOでワンマンライブ【good error】を4月13日に開催した。  開演が近いことを知らせるマイ・ケミカル・ロマンスの2006年の大ヒット曲「 … 続きを読む

僕が見たかった青空、3rdシングルを7月リリース YouTubeで選抜発表へ

J-POP2024年4月19日

 僕が見たかった青空が、7月3日に3rdシングルを発売することを発表した。  乃木坂46公式ライバルとして、2023年8月30日に『青空について考える』でデビューした23人組の僕が見たかった青空。3rdシングルは、2ndシングルに引き続き選 … 続きを読む

Willfriends

page top