【スペシャ列伝】124回目で100巻記念ラストはフレデリック、Brian the Sunら10組“みんな”でフィナーレ!

2014年12月2日 / 13:00

 スペースシャワーTVのライブイベント【スペースシャワー列伝100巻記念公演 ~第124巻 みんなの宴~】が、11月28日(金)に開催。スペースシャワー列伝がプッシュするニューアーティスト、全10組が東京・新宿LOFTに集結した。

 9月28日からスタートし、2か月間に渡り行われた【スペースシャワー列伝100巻記念公演】も遂にファイナルを迎えた本イベントは、メイン・ステージの転換中にBar Stageでパフォーマンスを披露する形式で、計10組のアーティストが休みなくステージを展開させていった。

 メインステージでは、トップ・バッターを務めたREAD ALOUDが、ポップにもラウドにも成る、多彩なバンド・サウンドで本イベントの流れを作れば、続く、北海道で結成されたFOLKS は、サポート・ドラマーを加えた6人編成で織りなす、アコースティックとエレクトロニックが美しく絡み合うサウンドと、圧巻のコーラスワークで見る者を魅了。さらに、メインステージ3番手で登場した、神戸発の4人組バンド・ドラマチックアラスカは「エキセントリック アルカホリック」、「東京ワンダー」など、疾走感とドライブ感が溢れるギターロックは本イベントを加速させていき、続いて登場した04 Limited Sazabysのステージでは、スタートの「Now here,No where」から、ラストの「monolith」まで、終始煌めきが止まらないメロディックなナンバーを投下し続け、フロアにハピネスが降り注ぐエネルギッシュなアクトを展開。

 一方、Bar Stageでも圧巻のパフォーマンスが繰り広げられていく。最初に登場した福岡出身のシンガーソングライター・戸渡陽太は、鬼気迫るはど激情的にギターをかき鳴らしたり、情緒的に聴かせたり、感情むき出しで紡ぎだす歌声がフロアに響き渡たりBar Stageのアクトをスタートさせる。続いて登場した京都発の幼馴染みバンド・HAPPYは、60、70年代の洋楽が色濃く反映されたサウンドをベースに、シンセ、ギターエフェクトでフレッシュに昇華したセンセーショナルなグルーヴでオーディエンスを惹きつけてみせる。続いての水曜日のカンパネラは、すし詰めになったメインステージとBar Stageを繋ぐ通路をまかり通るかのようにキン肉マンコスプレで登場すれば、「千利休」、「桃太郎」など、ユニークで鮮烈なワードが飛び交うラップはフロアに革新と衝撃を与えたに違いない。さらに、革新といえばBar Stageのラストを飾ったWANIMAのステージも忘れられない。彼らはとにかくアクトの至るとこに“スペシャ”のワードをぶち込みながら、規格外のMC力を発揮し爆発的な熱狂を生み出していく。しまいには【スペースシャワー列伝100巻記念公演】始まって以来であろう、Bar Stageにもダイバーが出現してしまうほどの歓喜をまき散らしながら、フロアを沸かし尽くした。

 そして、残すはメインステージの2組のみ。まず、ステージに登場したのはフレデリック。事前にすごいセットリストにしたと語っていた通り、「スキマにはいれば怖くない」からスタートし、「ディスコプール」、「プロレスごっこのフラフープ」など、三原健司(Vo/Gt)と三原康司(Ba/Cho)の双子兄弟の絶妙なコーラスワークや個性あふれるMC、中毒性の高いシュールな楽曲は徐々にフロアに浸透し独自の世界観に惹きこんでいく。終盤には「バジルの宴」や「SPAM生活」を経て、スペースシャワーTVのPOWER PUSH!にも選出された痛快なダンスナンバー「オドループ」を投下し、思い入れのある一曲でアクトを締めくくってくれた。

 そして、ファイナルのファイナルを飾るのは、2014年6月に開催された【スペースシャワー列伝 ~第98巻 快翔の宴~】に出演し、早くも2度目の列伝出場となったBrian the Sunだ。森良太(Vo/Gt)の「泣いても笑っても最後ですよ!楽しんでいきましょう!」の一言とともに、1曲目「ロックンロールポップギャング」が鳴り出せば、疾走するエモーショナルなバンド・サウンドは初っ端からオーディエンスの心を打ち抜き、続く「彼女はゼロフィリア」、「神曲」、「Sister」と、彼らの圧倒的求心力にのみこまれるようにオーディエンスはサウンドに心酔していった。森は「今日集まった“みんな”めっちゃ音楽すきやねんな!」と嬉しそうに話し、ラストの「白い部屋」で劇的にアクトを締めくくり、【スペースシャワー列伝100巻記念公演】の大トリを見事に務め上げた。

 アンコールで再登場したBrian the Sunは、白山治輝(Ba/Cho)が「まだ満足してないんでしょ?」とフロアに問いかけ、おもむろに「9組のボーカリストを呼びたいと思います!!」と告げれば、後にも先にも実現することはないであろう、本イベントに出演したボーカリストたちが一つのステージに集う、夢のような共演が実現。そして、そんな夢のメンバーで披露するのは、25年前、スペースシャワーTV開局時に最初に放映されたビデオクリップであるTHE TIMERSの「デイ・ドリーム・ビリーバー」。各ボーカリストが順番に歌い上げていくという、本イベントのタイトル通り、アーティスト、オーディエンス、スタッフが一丸となって作り上げた最高のフィナーレで【スペースシャワー列伝100巻記念公演】は幕を閉じた。

 だが、彼らの快進撃はまだ始まったばかりだ。来年2月26日(木)からは、本イベントに出演した04 Limited Sazabys 、Brian the Sun 、HAPPY、さらにTHE ORAL CIGARETTESも加わった、計4組が出演する【スペースシャワー列伝 第125巻 JAPAN TOUR 2015 supported by uP!!!】の開催も決定している。今後も次世代を担うアーティストたちからは目が離せそうにない。

 【スペースシャワー列伝】各公演の模様は全3回に分け放送。第3回目『スペースシャワー列伝100 Vol.3』は12月26日(金)にオンエア予定だ。第2回目は12月13日(土)にリピート放送される。

Photo by 古溪一道、石井亜希

◎番組放送情報
スペースシャワーTV
『スペースシャワー列伝100 Vol.3』
<初回放送>
2014年12月26日(金)23:00~24:30
<リピート放送>
2015年1月予定
『スペースシャワー列伝100 Vol.2』
<リピート放送>
2014年12月13日(土)25:00~26:30

info:http://www.spaceshowertv.com/retsuden/100/


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