亡霊たちによる狂気の2日間!『HALLOWEEN PARTY 2014』神戸公演開催!

2014年10月27日 / 14:00

VAMPS主宰によるハロウィン・イベント『HALLOWEEN PARTY 2014』。幕張メッセ国際展示場9・10・11ホールにて3日間に渡り開催された狂宴は、舞台を神戸ワールド記念ホールに移して開演された。

25日(土)と26日(日)の2日間に渡り開催される神戸公演の初日も、幕張と同様、開演前から会場にはハイクオリティな仮装をほどこしたオーディエンスが集結。会場となった神戸ワールド記念ホールへ向かうターミナル駅となる三宮近辺は、「すごい仮装をした人がいる」「やばい!」と今年も街の噂になっていた。

会場に入ると、VAMPSらしいグラマラスなデコレーションが施されたハロウィンの妖しい森が広がる。

「みなさ~ん、元気に死んでるか~い?」

イベントおなじみのフレーズを呼びかける今年の声の主は……ジバニャンだ。轟く雷鳴を合図に幕が開ける。そこにいたのは、神戸2デイズ初日のトップバッターを務めるDAIGO。ルパン三世の姿の彼を中心に、バンドメンバーも次元、五ェ門、銭形のとっつぁん、不二子ちゃんだ。今年もVAMPSとともに全日出演するDAIGOは、盛り上げ隊長としての使命を果たすべく、「無限∞REBIRTH」「BUTTERFLY」といったナンバーを連発して会場のテンションを一気にアゲる。曲の合間には秘蔵のものまねメドレーも披露。ただし、幕張から連日同じネタを披露している都合上、「衣装も曲目もバラしていいけど、明日もやるのでネタだけは内緒に」と観客に懇願するお茶目な一幕も。

ステージ転換時は、HYDEによって選ばれたオーディエンスによる仮装ファッションショー「HALLOWEEN COLLECTION」やカラオケ大会が行なわれた。総合MCのやまだひさしの軽妙なトークに誘われて、親子で参加した人、首が取れたドレスの5人組、某キャラクターの着ぐるみ仮装など、個性豊かな面々が登場。ミニーマウス姿のTommy heavenly6と、「るろうに剣心」の志々雄に扮したシドの明希もサプライズで登場し、明希は幕張の打ち上げではしゃぎ過ぎてじん帯を傷めてしまったと、司会のやまだひさしに暴露されていた。

続いては今回初参加の原宿系ガールズ・バンド、Silent Siren。メンバー全員が読者モデルでもある抜群のルックスとお洒落センスを活かし、超キュートなアダムスファミリー姿で登場。「ぐるぐるワンダーランド」では、アダムス一家の長男、パグズリィに扮したキーボードのゆかるんがセンターステージまで走り出てキュートに客席を煽るなど、男性率の高いステージに可憐な風を吹き込んだ。

ステージセットのクモの影が浮かぶ中登場したのは、MUCCだ。『魔女の宅急便』のキキ姿のYUKKE、スケバン刑事ならぬスケバンおじさんになったミヤ、幕張初日の氣志團の姿が蘇る日本エレキテル連合の未亡人朱美ちゃんに扮したSATOち、そして「いつもと一緒」とHYDEにいじられていた貞子姿の逹瑯と、今回彼らは「女装しばり」で登場。おかげで逹瑯は10年ぶりにすね毛を剃り、SATOちはシーケンスで「ダメよ~ダメダメ」と応える気合いの入れよう。頭に大きなリボンをつけたYUKKEも、どうしてもホウキに乗った姿で演奏がしたかったと、股間からホウキの柄が突き出た不審な姿で低音をうならせる。見た目は変でもスクリーモな歌声もヘヴィな演奏もいつも通り本気。ステージがカオスと化したブローステップなインタールードでは、血まみれナースや白づくめのロリータが激しいヘドバン合戦を繰り返す。

転換の合間、ひつじのゴースト分島花音と王子様調のドラえもん姿のDIR EN GREYのShinyaがサプライズで登場した後は、お待ちかねのVAMPSだ。妖しい馬車に乗って現れたのはバイキングのJIN、イケメンのガイコツ Arimatsu、宇宙海賊キャプテンハーロックのK.A.Zとヤッタランに扮したJu-ken。そのまま「THE JOLLY ROGER」の演奏が始まり、HYDEの姿が見えないままその歌声が響く……と、照明が照らし出したのはアリーナ最後部、PA後ろに置かれた財宝の上でVAMPSフラッグを掲げて歌うHYDE!  長くて赤い髪とアイパッチ、頬に三日月と涙が描かれたその姿は、シングル『GET AWAY/THE JOLLY ROGER』のジャケットに描かれた美し過ぎる女海賊のイメージだ。さらにHYDEは熱唱しながら真横の車椅子エリアに移動。そこにいた数人と握手したり肩を抱いたり、最後には全員とハイタッチ。HYDEの粋で優しいサプライズに感動して震えてる人もいて、さらにその姿を見て周りの観客も感動するという感動の連鎖が場内に広がっていく。

フロートに乗り込んだHYDEはそのままアリーナをねり動きながら「REVOLUTION II」を熱唱。ステージではK.A.ZとJu-kenが息の合った演奏を繰り広げる。「今日はずいぶんイカした関西弁の妖怪が集まってるな。まさか人間はいないだろうな。みんなBLOODSUCKERSだろうな!」 HYDEがそう言い放つと、10月29日に発売されるニューアルバムのタイトル曲でもある「BLOODSUCKERS」がスタート。覚えたてでもすぐ歌えるよう、ステージ左右に設置されたスクリーンに歌詞が映される。

「この曲はモッシュしたら楽しそうだなと思って作りました。今日は僕の責任でモッシュしてもいいんで!」HYDEのこの言葉を合図に、髪も衣装も壊れるほどヘドバンする花嫁や海賊、ジャンプしまくるアリスが会場のあちこちで続出。ピアノの音とK.A.Zのギターが切なく胸を締め付ける「VAMPIRE’S LOVE」では、HYDEが美しくもエモーショナルに歌い上げ、ハロウィンの宴をドラマティックに彩った。

エンディングを飾るのは、VAMPS、DAIGO、MUCC、Tommy heavenly6、明希 、分島花音、ナイトメアの柩、Shinya 、ROLLY、Silent Siren、そしてD’ERLANGERのkyoによる恒例のスペシャルバンド、HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAによるセッション・タイム。美脚を強調したインディアンハット姿のMONORALのAnisが「Let It Go」を歌いながら登場したところで、Anis提案の「アフリカの子供たちのゲーム」という太鼓を使ったリズムゲームへ。叩き間違うと箱の中身を当てる罰ゲームを受けるのだが、自ら尊敬するkyoの代理を引き受けもののタコを触る羽目になったHYDEの「ふひゃっ!」と怖がる声と表情に場内大爆笑。

「HYDE、サンキュー。アイラブユー」と、身代わりを務めたHYDEを抱きしめるkyo。「おかげでかなりの数を敵に回したな」と彼が言うと、「大丈夫です。kyoさんの敵は俺の敵です」とHYDE。続けて、「せっかく来てもらったので」と、ミヤとROLLYのWギター、SATOちのドラム、YUKKEのベースをバックに、D’ERLANGERの「LA VIE EN ROSE」をkyoとHYDEでデュエット。

ラストはK.A.ZとROLLYのWギター、Shinyaのドラム、JINのキーボード、明希のベースという夢のような組み合わせをバックに、出演者全員が自ら観席にキャンディーを振りまきながら「HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRA」を熱唱。音楽愛に満ち溢れた神戸初日はゴージャスに幕を下ろした。

photo by 今元秀明、緒車寿一

【セットリスト】
■DAIGO

M1:無限∞REBIRTH

M2:BUTTERFLY

M3:心配症な彼女

M4:CHANGE !!

■Silent Siren

M1:Sweet Pop!

M2:恋い雪

M3:ビーサン

M4:ぐるぐるワンダーランド

■MUCC

M1:ENDER ENDER

M2:G.G.

M3:ニルヴァーナ

M4:Mr.Liar

M5:蘭鋳

■VAMPS

M1:THE JOLLY ROGER

M2:REVOLUTIONII

M3:BLOODSUCKERS

M4:ANGEL TRIP

M5:VAMPIRE’S LOVE

M6:HALLOWEEN PARTY –ROCK ver.-

M7:SEX BLOOD ROCK N’ ROLL

■HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRA

M1:Penalty Waltz

M2:Rhythm Game

M3:LA VIE EN ROSE

M4:HALLOWEEN PARTY


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