全都道府県&世界の路上で10,000人以上を集めるネット発の覆面2人組ユニット「イトヲカシ」に注目!

2014年10月14日 / 14:30

デジタルの進化やインターネット登場以降、音楽の作り方~伝え方~伝わり方に変化が起きているのは周知の通り。そんな中、『ニコニコ動画』を中心に活動している人気の歌い手である「伊東歌詞太郎」と人気ボカロPとして活動している「レフティモンスター」によるデュオ「イトヲカシ」という2人組ユニットが、今、注目を集めている。

イトヲカシのサウンドは、誤解を恐れずにいえば、路上ライブがキーワードとなっている。メディアやネット上ではお面を被り顔出ししていないので、“覆面をしているゆず”とでもいえばわかりやすいかもしれない。歌詞、サウンド、歌唱がエモーショナルでストレートに胸に突き刺さってくるナンバーを発信している。

若い世代に人気な『ニコニコ動画』での活躍から、全国の中高生に絶大なる人気を持つ彼らのTwitterフォロワー数は、2人合わせて30万を越えている。ソロとしてのそれぞれの活躍は、『ニコニコ動画』に詳しい人ならば説明の必要がないほどの人気クリエイターなのだ。

実は中学時代からの同級生で、もともとバンド仲間だった伊東歌詞太郎とレフティモンスターが、1stミニアルバム『ホシアイ』を自主制作盤でリリースしたことで、新たなプロジェクトは加速する。『ホシアイ』に手応えを感じた二人は6月にイトヲカシを結成。その後、10月に2ndミニアルバム『音呼治心』、そして2013年11月には3rdミニアルバム『軌唱伝結』をリリースしたことで、さらなる人気を集めてきた。

もともと、バンド志向の強い二人はライブ活動を大事にしていたが、ネットに楽曲をアップしてきた『ニコニコ動画』での人気から、地方にもたくさんのファンが生まれていた。しかし、距離の問題でライブを直接生で届けることは出来ていなかった。

そんななか、ある思いが生まれたという。

「本当にみんなに歌が届いているんだろうか? みんなに感謝の気持ちが届けられてるんだろうか? もっとライブをやって直接歌を届けたい。直接会って感謝を伝えたい。でも都市圏だけのライブでは、イトヲカシのライブが見たくても、遠方で見に行けない人がいっぱいいる・・・じゃあ自分たちで会いに行こう!」

そこで、2013年3月~4月には『イトヲカシ全国路上ライブツアー~はるかぜのやくそく~』を実施。文字通り、全国のストリートで、メンバー自ら会場の許諾申請をおこない、自ら車を運転することで大規模なツアーを続けてきた。収入源は自ら手売りするCDアルバムだ。

結果、北は宗谷岬、南は鹿児島まで、「個々のライブで度々訪れている東名阪を除いた」31箇所の路上で12,000人以上を動員。CD手売り枚数は1万枚を越えている。

ネット発ということで、海外からの人気も高かった彼らは、同年11月に『Anime Festival Asia 2013@Singapore』、2014年6月には『Funan Anime Matsuri@Singapore』へ出演。さらに『世界路上ツアー』としてタイ~シンガポール~フランス~オランダでも路上ライブを実現している。

これらの経験から、全国路上ライブ完走を受けて作られた、ファンへの感謝として生み出された楽曲「やくそく」も存在する。ミュージックビデオでは全国を巡られた模様が、ドキュメンタリー風映像に仕上がっていて感動的だ。

20世紀的な考えであれば、かつてのスターは、ストリートライブを重ねることで人気を集め、メディアに登場し、CDアルバムをリリースすることで人気を獲得してきたことだろう。しかし、順番が真逆となるイトヲカシは、インターネット上で楽曲をオープンに発表することで人気を獲得しファンを形成した上で、全国のストリートへ自らがファンに会いに出向いている。ストリートでの良き雰囲気、熱量の高さは、ライブ写真を見ていただければ伝わることだろう。

音楽活動でデジタルやインターネットを使うことに否定的な方はいるかもしれない。しかし、イトヲカシは自分たちの音楽を、デジタルやインターネットを“ツール”として活用し拡散させ、アナログ的に全国をくまなく巡ることで収束させていく。そこでの生ライブによって熱量は人づてに伝播し、『ニコニコ動画』での再生回数や、Twitterフォロワーがアップしていく好サイクルは見逃せない。

イトヲカシは、2014年も「去年行けなかった所にも全部行く!」というコンセプトのもと、9月2日の北海道から、10月4日の沖縄まで全国路上ライブを実施。結果2年かけて、個人でのライブも含めた形で、全都道府県での歌唱を達成したのだ。

彼らの音楽はとても王道のポップミュージックだ。突飛なものでは決して無い。そんなサウンドを中高生がフラットに楽しんでいること、手売りのCDを喜んで購入していること。そしてメンバー自ら日本中を、そして世界を練り歩いている姿に、音楽シーンの希望を感じたのだ。ネットやソーシャルはあくまでもツール。それを動かすのは楽曲であり、それを届けたいと願う信念だということを、イトヲカシは教えてくれた。

今後もイトヲカシとして様々な活動を予定しているとの事で、今後の展開が楽しみだ。

アルバム『軌唱伝結』(クロスフェード)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm22116891

世界路上ライブツアー(クロスフェード)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm22117004

「やくそく」実写PV
http://www.nicovideo.jp/watch/sm21345995


音楽ニュースMUSIC NEWS

のん【NON PURSUE TOUR -最強なんだ!!!-】が5月に映像化

J-POP2024年3月28日

 2023年7月9日に東京・Zepp Hanedaで開催された【NON PURSUE TOUR -最強なんだ!!!-】を収録したBlu-ray『PURSUE TOUR – 最強なんだ!!! -』が、2024年5月1日に発売される … 続きを読む

けいちゃん、ライブツアー『円人』豊洲PIT公演を映像作品化&ダイジェストを公開

ニュース2024年3月28日

けいちゃんが昨年12月にリリースしたアルバム『円人』を引っ提げた開催した『Live Tour 2024『円人』』の東京・豊洲PIT公演の模様を収めたライブDVDが6月18日にリリースすることが決定した。 クラウン徳間ショップ限定予約生産盤と … 続きを読む

オメでたい頭でなにより、活休前ラストシングル配信決定&ショートムービー公開

ジャパニーズロック2024年3月28日

オメでたい頭でなによりが4月3日に新曲「答えあわせ」を配信リリースすることを発表し、MVのショートムービーを公開した。 同曲は無期限活動休止前ラストシングルとなり、『答えあわせしようぜ これからの人生 僕らそれぞれ道は違えども いつかまた会 … 続きを読む

04 Limited Sazabys、15周年記念の日本武道館公演より「Finder」のライブ映像を公開

ジャパニーズロック2024年3月28日

04 Limited Sazabysが2023年11月11日(土)と12(日)に開催した日本武道館2Days公演より「Finder」のライブ映像を公開した。 この武道館公演の映像作品『THE BAND OF LIFE』が4月17日に発売とな … 続きを読む

<完全版ライブレポート>Superflyが感謝と癒しを届けた【Heat Wave】ツアーファイナル

J-POP2024年3月28日

 Superflyが3月21日に埼玉・さいたまスーパーアリーナで【Superfly Arena Tour 2024 “Heat Wave”】の最終公演を行った。  2022年11月23日に東京・有明アリーナで開催された【Superfly 1 … 続きを読む

Willfriends

page top