スティング、ミュージカルにもなった最新アルバムのライヴDVD&Blu-rayを発売

2014年10月2日 / 17:00

スティングの最新アルバムにしてブロードウェイミュージカルとしても上演された『ザ・ラスト・シップ』のライヴパフォーマンスを収録したDVDとBlu-rayが、ついにリリースされることになった。

「これらは、舞台のために作った曲だ。舞台のテーマは僕の故郷で、イングランド北部の造船所のある町だ。育った当時を振り返ると、僕にとって町や船は、大きな存在を占めていた。そのことを心から誇りに思っている」。

そんなスティングの独白で始まる『ザ・ラスト・シップ~ライヴ・アット・ザ・パブリック・シアター』は、故郷を舞台にしたミュージカルのために書き下ろした最新アルバム『ザ・ラスト・シップ』(2013)の発売記念ライヴを収録したものだ。

ミュージカルのストーリーを持った作品の演奏であるため、スティングが曲や登場人物の紹介をしながらライヴが進行していく。観客との距離が近い小さめの会場で、バックドロップには当時の町の様子が投影される中、スティングの語りに導かれて「愛」、「喪失」、「救い」、「自己発見」といったテーマが浮き彫りにされる躍動的なライヴパフォーマンスが展開される。

ミュージカル『ザ・ラスト・シップ』の裏話を教えてもらっているような、非常に貴重な瞬間を捉えた映像といえる。

『ザ・ ラスト・シップ』は、スワン・ハンターズ造船所の近くで育った幼少時代の経験を元に書いた非常にパーソナルな作品であり、世界中に存在する地域社会(コミュニティ)についてが描かれている。このライヴのステージにいるミュージシャンの多くもスティングと同じイングランド北東部の出身だ(俳優兼シンガーで ミュージカルにも出演するジミー・ネイル、バイオリンとノーサンブリアン・パイプ担当のキャスリン・ティッケル、バイオリンとマンドリン担当のピーター・ ティッケル、アコーディオン担当のジュリアン・サットン、歌を担当するウィルソン・ファミリー他)。

『ザ・ラスト・シップ』の曲は、フォーク、トラッド、バラード、ロックンロール、物語風と、音楽性が多岐に亘るが、それがコミュニティの感情を率直に表している。

ミュージカルの脚本を手がけたジョン・ローガンは「造船業はただの仕事ではない。遺産だ。人生だ。コミュニティにとって重要なことだ。我々はそれを尊重しなければならない」とメディアのインタヴューで語っている。

『ザ・ラスト・シップ~ライヴ・アット・ザ・パブリック・シアター』は、グラミー賞受賞16回という偉大なミュージシャンであるスティングの人生に与えた影響を共有することができる貴重な映像である。この作品を作ったスティングは、これを新たな起点として、さらに素晴らしい作品を生み出していくだろう。

2015年1月~3月には、ポール・サイモンとのツアー『Paul Simon and Sting: On Stage Together』のニュージーランド、オーストラリア、ヨーロッパツアーが予定されている(全31公演)。今年2月~3月に全米とカナダで21公演を行い、大好評だったツアーだ。

『ザ・ラスト・シップ~ライヴ・アット・ザ・パブリック・シアター』予告編
http://youtu.be/DS1RrMCkG6Y

DVD/Blu-ray『ザ・ラスト・シップ~ライイヴ・アット・ザ・パブリック・シアター』
2014年10月1日発売

【DVD】

UIBA-1020/¥4,320(税込)

【Blu-ray】

UIXA-1001/¥5,400(税込)

<収録曲>

ザ・ラスト・シップ

シップヤード

カミング・ホームズ・ノット・イージー ※

アンド・イエット

オーガスト・ウィンズ

ホワット・ハヴ・ウィ・ガット?

プラクティカル・アレンジメント

ホワット・ユー・セイ・メグ? ※

デッド・マンズ・ブーツ

ビッグ・スチーマーズ ※

スカイ・フックス・アンド・タータン・ペイント

ジョック・ザ・シンギング・ウェルダー ※

ソー・トゥ・スピーク

ショウ・サム・リスペクト

アンダーグラウンド・リヴァー

ザ・ラスト・シップ(リプライズ)

※アルバム『ザ・ラスト・シップ』未収録

※日本語字幕付

※撮影日:2013年10月2日(スティング62歳の誕生日)

※会場:ニューヨーク、パブリック・シアター

高く評価されたアルバムであり、新しいブロードウェイ・ミュージカルでもある『ザ・ラスト・シップ』のパフォーマンスを収録。

iTunesライブビデオ配信(10月8日予定)

ブロードウェイ・ミュージカル『ザ・ラスト・シップ』
制作陣にはその分野のトップを迎え、ニール・サイモン・シアターで9月29日にプレビュー公演開始、10月26日に開幕日を迎える。

作 詞、作曲:スティング、演出:ジョー・マンテロ(トニー賞受賞歴有)、脚本:ジョン・ローガン(トニー賞受賞歴有)&ブライアン・ヨーキー(ピュリツァー 賞受賞歴有)、振付:スティーヴン・ホゲット(ローレンス・オリヴィエ賞受賞、トニー賞ノミネート歴有)、プロデュース:ジェフリー・セラーとキャスリ ン・シェンカー。

http://www.thelastship.com/


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