水曜日のカンパネラ 目的と終わり方暴露「松本人志が映画作れたのは有名だから」

2014年4月7日 / 16:30

<素人っぽい無気力コムアイ→積極的に扇情していくコムアイ>

 かつては、楽曲やプロジェクト自体の面白さに対し、あまりに素人っぽいコムアイの無気力ライブパフォーマンスと、それを良しとしている意識が鼻についたりで、素直に好きと言えないリスナーも多くいたことだろう。しかし、3月リリースの新アルバム『シネマジャック』を携えた自主企画イベントでは、VJ中山晃子がサカナクションお得意のライブ演出“オイルアート”の上をいく“絵の具アート”で世界地図を塗り潰していく中、その衝撃に負けないエモーショナルなボーカル&ステージングを繰り広げ、積極的に観客を扇情していくコムアイの姿があった。

<コムアイ(水曜日のカンパネラ)インタビュー>

--コムアイって何がしたい人なんでしょう?

コムアイ:人にナメられたくない。あと、元々目立ちたい人なのかも知れないです。中学とか高校、一応卒業したんですけど、朝9時25分に制服着て教室にいるっていうことを毎日することが、私にはものすごくしんどくて。典型的な仕事についても役に立たないんじゃないかと思います。普通に仕事して食べていける人ではないので、まだこういうことの方が存在価値はあると思うんですよ(笑)。今まで本当によく遊んできたから、その好奇心を糧にできるようなことの方がいいなと思って。

--「ナメられたくない」と仰っていましたが、僕は本当にコムアイさんのことをナメていて。去年初めてライブ観て、曲は面白いけど、歌もパフォーマンスも何も出来ていない上に、それを良しとしている印象も受けて。

コムアイ:いや、本当にそうだったんですよね。でも最近変わったのはそこで。やっとナメられていることに気付いた。このままじゃダメだって。最近、新しいお客さんが全然つかなくて、逆に「そういえば、あの人見なくなったな」みたいなことが増えてきて、面白いと思っていた人ほど離れていく感じがしていて。でも他の人のライブを観ている中で、あと撮ってもらった自分のライブ映像を観て、「あ、ライブを直せば全部解決するんだ」って気付いたんです(笑)。このまま行くと何も出来なくなるなって。

--なるほど。

コムアイ:あと、向井秀徳(ZAZEN BOYS)さんが【水曜日のカンパネラpresents オトトイの地下室】に出ることになって「げっ!」って(笑)。そのイベントに向けての練習から具体的に変わり始めました。

--話は変わります。の子さん(神聖かまってちゃん)がツイッターに「自殺してぇ」と、リスカ(アムカ)画像を公開。どんなことを感じましたか?

コムアイ:知らなかったです。(画像を見て)うわぁー。やばい。すごい真っ赤。どうなってんの? ただれてる。すごい血。本当にやばい。……神聖かまってちゃんは好きですけど、プロのやばい人は本当におかしいなって思う。ステージで観てなくてもゾクゾクしますね。なんか、最初は私もおかしくなれると思っていたんだけど、フツーの人だからなって気付いて。それは悟ったかもしれない(笑)。だからMCとかで変なこと言うのもやめたし、フツーでいればいいやと思って。どうやら私は天才ではないらしい。

--天才ではないけど、そのセンセーションの世界に挑んだBiSにはどんな印象を?

コムアイ:BiSはプロレスじゃないですか。それぞれの個性よりも、アイドルとして、BiSという塊としてすっごい面白いっていうのが面白い。あと、お客さん(研究員)が面白い。渡辺さん(渡辺淳之介/BiSマネージャー)は「BiSはすごくラックがある」とか言ってたけど、どうなんでしょうね。自分に通ずるもの? それはあんまり。全然違うことやってるから。同じ事務所にいる限り、意識はし続けると思います。稼ぎ頭のBiSが解散することが決まって正直、これからの責任を感じてる。

--では、自分が“サブカル”と呼ばれることにはどんな感慨を?

コムアイ:人によって違うけど、私は例えば、純文学に対するラノベがサブカルチャーだと思っているんですけど、そうなると私が好きなのはサブカルじゃないんですよ。落語が好きだし……落語はメインカルチャーであってほしい。でも今って落語が好きって言うと、サブカルって思われるんですよね(笑)。リア充でいながらカルチャーを楽しむ。それが今のサブカルだと言われる由縁だと思うし、テレビに出てる8時くらいのバラエティーとかをそのまま楽しめないってだけでサブカルになるじゃないですか。だから水曜日のカンパネラが「サブカル」って言われるのはしょうがないと思う。それは成績表みたいなもので、言われたら仕方ない。変えて行けるけど。でも私は有名になりたいので。

--なんでですか?

コムアイ:水曜日のカンパネラは「過去に社会活動をしていた自分が有名だったらいろんなことをラクに言えたのに。伝えられたのに」って思いながら始めたので、これが人生の目的じゃなく、このあと身を振っていく中で、これで有名になっておいたら絶対ラクなんですよね。日本の場合は。だって、松本人志が映画作れたのは絶対有名だからですよ。凄い出資してもらって。日本は、他の分野で有名になっておけば分野をずらしても一からにならない。俳優がエッセイ買いても売れるし。だから私も「あの人がやってるんなら気になる」っていう存在になりたい。もちろん面白いことやるのが前提で。

--水曜日のカンパネラ、売れそうなんですか?

コムアイ:狙っているところが狭すぎる。だから次のアルバムではまた変化したいんですよ。ぶっ壊したい。なんかビックリさせたいんです。このまま行ったらまたナメられると思うんですよ。水曜日のカンパネラってこんな感じだよね、ってイメージが固定して。安定してきちゃってると思うんで。

--どのぐらい売れたいんですか?

コムアイ:声が似ているって最初の頃言われていた相対性理論は超えたい。あと、歌い手で好きなのはちあきなおみさんなので、ああいう伝説になれたらいいなって。語られたい。始めた当初から目標は変わってなくて、格好良い終わり方がしたいんですよ。今辞めたら超格好悪いじゃないですか。だから大げさになってから辞めたいんですよねー。あ、ちあきなおみは旦那が亡くなって歌うことを辞めてしまったので、私も旦那が死んだときに……

--まず旦那作るところから始めないと(笑)。

コムアイ:もしくは、宇宙飛行士と結婚して月に移住するので辞めます。通信環境が整ったらまた再開します。……あ、そうなると、かぐや姫ですね! 「私、かぐや姫になるので辞めます!」って言います(笑)。

取材&テキスト:平賀哲雄


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