ケイティ・ペリー、12週連続全米No.1のロビン・シックからついに首位奪取

　12週にわたって首位を死守したロビン・シックの「ブラード・ラインズ」にかわり、ケイティ・ペリーの「ロアー」が新たなNo.1に輝いた9月14日付HOT100チャート。

　「ロアー」は、10月23日にリリース予定となるアルバム『プリズム』からの先行シングルで、初登場の85位から一気に2位へ、その後2週にわたり2位をキープし、登場4週目となる今週、ついにNo.1に輝いた。自己最高の初動枚数（55万ダウンロード）を記録し、その人気を証明した後、先日行われたVMAで初のお披露目があったことからポイントをさらに伸ばしトップに立った。これで、2008年の『ワン・オブ・ザ・ボーイズ』から先行シングルとしてリリースされた「キス・ア・ガール」、2010年の大ヒット作『ティーンエイジ・ドリーム』の先行シングル「カリフォルニア・ガールズ」に続き、3作連続でアルバムからの1stシングルがNo.1に輝いた。この記録は、女性ソロ・アーティストではマライア・キャリーの6作連続に続く記録で、また、この「ロアー」で自身8曲目の首位獲得となったことから、歴代首位獲得アーティスト8位タイに記録を更新した。先日から徐々に詳細がアップされていた話題のミュージック・ビデオがついに9月5日公開となり、ストリーミングポイントやビデオのダウンロード・セールスもアップされることが予想され、次週以降もまだまだその記録を更新することは間違いなさそうだ。

　ケイティの首位の座を狙うのが、今週3位に初登場した、エミネムの「バーサク」。11月にリリース予定の約3年ぶりとなる7枚目のスタジオ・アルバム『ザ・マーシャル・マザーズLP2』からの先行シングルで、1週目のダウンロード数は40万弱と好調な出だしでデビューした。これは400万枚の大ヒットを記録した前作『リカヴァリー』からの先行シングル、「ノット・アフレイド」（2010年首位）に並ぶ数字で、自身16曲目のTOP10ヒット、7曲目のTOP3入りとなった。「バーサク」は、先日公開されたヘッドフォンのコマーシャルソングに起用されていて、一気に人気が集まり、YouTube等のストリーミング回数も公開から10日ほどで1000万回を突破している。

　ストリーミング回数がアップしたことでまたポイントが上昇したのが、5位のジェイ・Z「ホーリー・グレイル」。こちらはプロモーション・ビデオが公開されたことで一気にアップし、8位でデビューしてから8週連続でTOP10入りを果たしている。レディー・ガガの「アプローズ」は、先週の4位から6位にダウンしたが、ポイント自体は先週よりもアップした。先週の12位から8位に、登場10週を切る早さで（9週）TOP10入りを果たしたのが、ロードの「ロイヤルズ」。HOT100チャートでは自身初のTOP10入りで、母国ニュージーランドでは既にNO.1を獲得、アメリカでもアダルト・コンテンポラリー、ロックチャートではNo.1に輝いた。全世界で500万を超えるヒットに至っていて、ストリーミング回数も800万回を突破した。

　TOP10以下では、ドレイクの「ホールド・オン・ウィアー・ゴーイング・ホーム」が12位まで上昇。9月17日にリリース予定のアルバム『ナッシング・ワズ・ザ・セイム』からの先行シングルで、間もなくアルバムがリリースされることから、エアプレイやプロモーション効果も上昇し、TOP10入りが期待される。

　また、VMAでのパフォーマンスの評価が高かったジャスティン・ティンバーレイクは、「ミラーズ」が再び19位に返り咲き、9月27日にリリースされる『20/20 エクスペリエンス 2/2』からの先行シングル「テイク・バック・ザ・ナイト」が、先週の44位から29位に一気にアップし、アルバムリリースに向けてこの曲もTOP10入りを狙う。

◎アーティスト情報
ケイティ・ペリー「ロアー」
ミュージックビデオ（オフィシャルサイト）
http://www.katyperry.com/