エリック・クラプトン、反政府運動が激化するタイ・バンコク公演をキャンセル

2014年2月28日 / 17:46

 タイの反政府行動が激化し、路上での銃撃戦が毎晩のように続いているなか、エリック・クラプトンが首都バンコクでの公演をキャンセルした。ハリウッド・リポーターが伝えている。

 同公演を手配した地元のコンサート・オーガナイザー、BECテロ・エンターテインメントは、「昨今の状況を考慮し、エリック・クラプトンのマネージメントは今度の日曜のバンコク公演の延期を決定した。クラプトンはバンコクで演奏できる日を楽しみにしている」とした。

 キャンセル理由の詳細説明は控えているものの、“昨今の状況”が示すのは、平和なはずの東南アジアの国をマヒさせる抗議行動が激しさを増していることだというのは明らかだ。緊急事態が始まった11月以来、タイでは警察と反政府派の衝突により少なくとも21人の死者と700人以上の負傷者を出している。先週末の爆破・銃撃では5人が死亡、そのうち4人が子供だった。

 国際的に有名なミュージシャンやポップスターにとって、タイは以前から集客率の高いアジアでの目的地となっている。昨年はジャスティン・ビーバーが【ビリーヴ・ツアー】にて同国を訪れ、最近では2月11日にアヴリル・ラヴィーンが公演を行なったばかりだ。ブルーノ・マーズの3月20日の公演は今のところ予定されている。

 東京公演を終えたばかりのクラプトンだが、アジアツアーの次の公演地は3月4日のシンガポールで、その後、ドバイとバーレーンをまわる。


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