アイドル界のダークヒロイン BABYMETALが期限付きで活動継続

2013年2月4日 / 20:50

 年初にリリースしたメジャー1stシングル『イジメ、ダメ、ゼッタイ』でオリコンデイリーチャート初登場5位、ウィークリーでは6位と鮮烈なデビューを飾ったBABYMETALが、2月1日にZEPP TOKYOでワンマンライブ【I、D、Z~LEGEND “Z”】を行った。

 アイドルとメタルの融合をテーマに結成された彼女たちは、成長期限定ユニット さくら学院の部活動ユニットとして2010年より活動開始。強烈な轟音でロックファンをも驚かせ、アイドル界のダークヒロインとして海外にまで人気が広がりつつある存在だ。

 昨年10月 O-Eastでの“I”、12月 赤坂BLITZでの“D”に続く形で開催された【I、D、Z~LEGEND “Z”】は、自己最高となる約2500人を集客。前回のストーリーを引き継ぐ形で、磔にされた状態のSU-METAL(vo)がステージに現れると、場内からは地鳴りのような怒号が上がる。そしてスクリームとダンスを担当するYUIMETALとMOAMETALがステージを端から端まで駆け抜ける「イジメ、ダメ、ゼッタイ」よりライブをスタートさせた。

 また、この日も当然MCは一切なく、次々に轟音が畳み掛けられていく。リズミカルな低音に2人のラップが絡み合うYUIMETALとMOAMETALのデュオ BLACK BABYMETALのアクトや、心の中に存在するもう1人の自分が現れ、熱いバトルを繰り広げるSU-METALのソロ曲。キツネの仮面を被った3人が奇妙に踊る新曲「Catch me if you can」など、1曲1曲にコンセプチュアルな演出が組み込まれており、アンコールでは神の奏者として4人のプレイヤーがステージへ。生バンド演奏の「ヘドバンギャー!!」で会場のボルテージは最高潮に達した。

 本編終了後、ステージ前方へかけられた白い幕に、謎のカウントダウンが浮かび上がった。そのカウントがゼロになると、数字の後ろに映写されていたユニットロゴに亀裂が入り、ボロボロと崩れ落ちていく。思えば今年の3月の中学卒業をもってSU-METALこと中元すず香がさくら学院を卒業するため、今後の活動については「もしや解散?」と様々な憶測が飛び交っていた彼女たちだ。それを目の当たりにした観客からは、不安混じりのどよめきが上がった。

 しかし突然、会場が暗闇に包まれると、鼓動と共に「We are!」とSU-METALの声がこだまし始める。大歓声を受けて再び幕が下ろされると、白装束のような衣装を着たBABYMETALが自己紹介的ナンバー「BABYMETAL DEATH」で再登場。続いて生バンド演奏で「イジメ、ダメ、ゼッタイ」を再演し、最後は手を繋いで礼をしてステージを後にした。

 アンコール後のナレーションによれば、新たな命を手に入れた彼女たちだが、それは永遠には続かない命。今後も“期限付き”で活動を継続していくという。そして6月30日には、新たなワンマンをNHKホールで開催することも決定した。これからも“世直しメタル”でシーンを盛り上げていくというBABYMETALをお見逃しなく。

写真:Taku Fujii

◎ライブ【I、D、Z~LEGEND “Z”】
2013.02.01(金) at ZEPP TOKYO
セットリスト:
01.イジメ、ダメ、ゼッタイ
02.いいね!
03.君とアニメが見たい~Answer for Animation With You
04.おねだり大作戦(BLACK BABYMETAL)
05.タイトル未定(SU-METAL)
06.ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト
07.Catch me if you can
08.ド・キ・ド・キ☆モーニング

En1.ヘドバンギャー!!

En2.BABYMETAL DEATH
En3.イジメ、ダメ、ゼッタイ

◎BABYMETALワンマンライブ
6月30日(日) NHKホール


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