ケンドリック・ラマー、自身のライブで警備員が泣いていた動画に反応「彼にエールを送りたい」

　2022年7月22日に米テキサス州ヒューストンのトヨタ・センターで行われたケンドリック・ラマーの公演中に、溢れ出す感情を抑えきれずに泣いていた警備員の動画が先週拡散された。この映像には、ラマーが2017年のアルバム『DAMN.』の収録曲「LOVE.」のパフォーマンスを披露している最中に、ステージ下で警備していた男性が涙を拭き、心臓の辺りを手で叩いてから、この曲の象徴的な歌詞の一部、“I’m like an exit away”を口にしている様子が捉えられている。

　ラマーは、【ローリング・ラウド・マイアミ2022】での自身のライブ後に、子どもレポーターのジャズリン・ゲラ（Jazlyn Guerra）とのインタビューに応じ、動画の存在を知っており、感動したと語った。ダイヤモンドをあしらった茨の王冠と、それに合わせたチェーンをつけた彼は、「最終的に（音楽とは）どう感じるかってことだ。政治的なことはさておき。全ての数字もさておき。音楽によってどんな気持ちになるかってこと。だからあれを見て……ところで彼にエールを送りたいよ、だってあのブラザーを見て、“何かつらいことでもあるのかな”って思ったから」と述べた。

　ラマーはさらに、「最終的にはみんなにああやって自分の音楽を受け取ってもらいたい。良い気分にさせて、その瞬間とつながっていると思ってもらいたい。（その瞬間は）永遠だから」と語った。

　警備員のデヴィン・サンフォード（Devyn Sanford）は、自身の動画が拡散されたことについてTikTok動画で、「あのケンドリック・ラマーだぜ、泣くに決まってるだろうが」と語り、ラマーのコメント動画が紹介されると、「ケンドリックが反応した、また泣きそう」という言葉と泣き顔の絵文字を当該動画に重ねてシェアした。

　『ミスター・モラル＆ザ・ビッグ・ステッパーズ』を引っ提げたラマーのツアーは、現在米南部を回っており、7月29日にルイジアナ州ニューオーリンズ、30日にジョージア州アトランタと続く予定だ。