ピンク・フロイド、名作『アニマルズ』のニューリミックスから「DOGS」を初公開

　ピンク・フロイドが1977年に発表した名盤『アニマルズ』が45年の時を超えニューリミックスで甦る『アニマルズ（REMIX）/ ANIMALS 2018 REMIX』より、ハイライトともいえる「DOGS」の音源が初公開された。

　『アニマルズ（REMIX）』はCD、LP、Blu-ray、SACDの各フォーマットで9月16日に発売。全フォーマットを収納した豪華「限定デラックス・ヴァージョン」（輸入盤）が10月7日に発売されるが、この「限定デラックス・ヴァージョン」に日本独自特典として“『Animals（REMIX）』ジャケット・アートワーク 全景ポスター”が封入されることが決定した（ソニー・ミュージックジャパンより出荷される商品にのみ封入される限定特典）。

　オリジナル盤『Animals』のジャケットは、ロジャー・ウォーターズが構想しヒプノシス・スタジオのストーム・トーガソンがデザインを手掛けた、豚（アルジー）のバルーンがロンドンにあるバタシー発電所の2本の煙突の間を漂うというあまりにも有名なもの。今回の『Animals (2018 Remix)』では、ヒプノシスでストーム・トーガソンとパートナーを組んでいたオーブリー・“ポー”・パウエルがデザインを一新。バタシー発電所は近年大規模な再開発が行われており、改装工事の際にオーブリー・パウエルが建物を新たな視点で撮影、オリジナル盤のデザインを印象的な形で作り替えた。

　『Animals (2018 Remix)』デラックス・ヴァージョンの日本限定の特典は、今回発売されるタイトルのジャケット・アートワークには描かれていない部分も含めたスペシャルな“全景ポスター”となる。

　『アニマルズ』はピンク・フロイド通算10作目のスタジオ・アルバムで、オリジナル盤は1977年1月にリリース。1976年から1977年初頭まで彼らの所有するブリタニア・ロウ・スタジオでデヴィッド・ギルモア、ニック・メイスン、ロジャー・ウォーターズ、リチャード・ライトによってレコーディングが行われ、メンバーが自らプロデュースを担当。全英2位、全米3位の最高位を記録し、彼らの最高傑作のひとつとされている。

　1970年代半ばのイギリスにおける社会政治情勢に焦点を当てたコンセプト・アルバムである『アニマルズ』は、人間の世界を動物に比喩し、社会問題やモラルの崩壊を痛烈に批判するコンセプトへと発展させていった。ジョージ・オーウェルの『動物農場』にインスピレーションを得たこの作品は様々な階層の人々を動物に描写しており、社会的連鎖は「豚」（権力者）を頂点に、言われたことに従うしかない、感情を失った「羊」（労働者）の群れを底辺に置き、「犬」をカネと他人を支配する力で肥えていくビジネス界のボスたちに例えている。

　今回新たにピンク・フロイドの音を司るジェームス・ガスリーによってオリジナル・マスター・テープから渾身のリミックスがなされ、現在考えうる最良の形で新たに甦る。

◎リリース情報
アルバム『アニマルズ（REMIX）』
＜DELUXE VERSION（LIMITED EDITION）＞
2022/10/7 RELEASE
1LP/1CD/1DVD*/1BLU-RAYを収録した限定デラックス・ヴァージョン（輸入盤）
180g黒重量盤アナログ、32ページ・ブックレット、ハードカバー・ブックに収納
★日本独自特典：『Animals (2018 Remix)』 ジャケット・アートワーク 全景ポスター
※ソニー・ミュージックジャパンより出荷される商品にのみ封入される限定特典。
https://sonymusicjapan.lnk.to/PinkFloyd_Animals2018RemixDeluxeVersion

＜CD＞
2022/9/16 RELEASE
1CD、見開きジャケット、28ページ・ブックレット
SICP-6480　2,750円（tax in.）（CD日本プレス）
https://sonymusicjapan.lnk.to/PinkFloyd_animalscd

＜VINYL＞
2022/9/16 RELEASE
1LP 180g重量盤、28 ページ・ブックレット、見開きジャケット
SIJP-124　4,400円（tax in.）（完全生産限定アナログ盤/輸入盤国内仕様/新規デザイン帯）
https://sonymusicjapan.lnk.to/PinkFloyd_animalslp

＜BLU-RAY＞
2022/9/16 RELEASE
1Blu-ray、見開きジャケット、16ページ・ブックレット（輸入盤）
BLU-RAY – AUDIO MIXES（Audio Only）
2018 Remix – Stereo: 24-bit/192kHz Uncompressed, dts-HD MA
2018 Remix – 5.1 Surround: 24-bit/96kHz Uncompressed, dts-HD MA
1977 Original Stereo: 24-bit/192kHz Uncompressed, dts-HD MA