スケボーキング、復活ワンマンにKjが登場

2022年4月10日 / 11:45

4月8日(金)@渋谷クラブクアトロ Photo by Taka“nekoze photo” (okmusic UP's)

スケボーキングが4月8日(金)、渋谷クラブクアトロにて『スケボーキング・復活!ワンチャンワンマンLIVE』を行った。

解散から10年を経て、2020年2月に再始動を発表したスケボーキング。しかしその直後に、世の中が新型コロナウィルス禍になり、予定していたイベント出演やワンマンライブ等を阻まれる。という中、同年12月に「不気味の谷/キャプテン隊長」、2021年12月に「ビートとベースとスクラッチ」をデジタル・リリースし、2022年2月には13年ぶりのニューアルバム『THE NEW ALBUM』を発表した。再始動以降、配信やイベント出演でのライブは行って来たが、メンバー全員揃ってのワンマンは、2010年6月25日SHIBUYA-AXでの解散ライブ以来、12年ぶり。コロナ感染予防対策で収容人数の上限が抑えられていたこともあり、チケットは瞬く間にソールドアウト。久々にスケボーキングのステージを体感できた400人のオーディエンスが、声が出せない代わりにジャンプやハンドクラップで、熱狂した。

メンバーは、SHIGEO(MC)、SHUN(MC)、MASH(ベース)、SHUYA(DJ)の4人に、サポートふたり=2008年から解散までの時期も参加したドラマーであり、SHIGEOと共にATOM ON SPHEREでも活動するDragon Ashの櫻井誠と、SHIGEOの実弟であり、SHIGEOと共にThe SAMOSでも活動するマニピュレーターのRaymondが加わった、6人編成。SEとして『THE NEW ALBUM』の冒頭の「intro」をRaymondが鳴らす中、メンバーが登場、まずリュックを背負ったSHIGEOがマイクを持ち、次にSHUNが現れて、2001年に大ヒットしたサード・アルバム『KILLING FIELD』の1曲目「Metaphor」で、ライブがスタートする。その次の曲は、2003年の『RED FLASH』から「Stone age」、そして後に「Easy」や「YOU ARE GOD」や「CALM DOWN DEAR」も──というふうに、歴代の曲を織り交ぜながら、「ビートとベースとスクラッチ」「事のしだい」「キャプテン隊長」「ステイタス」等、『THE NEW ALBUM』からも、8曲を披露していく。

最初のMCで、トークが前のめりになって、SHIGEOに「SHUNさん大丈夫? 落ち着いて、落ち着いて」と心配されたSHUNは、ここ渋谷クラブクアトロは、21年前に初めてのワンマンライブを行った場所であることを明かす。SHIGEOは「よくここまで来れた。いきなりCOVIDくんに横っ面ひっぱたかれたから」と、再始動とコロナ禍が重なった、この2年間を振り返った。10曲目の「Another」を終え、メンバー紹介をしたところで、「この復活には、ひとり足んないでしょ?」という言葉から「episode 7」へ。踊るようにKjがステージに飛び込んで来てラップし始め、ライブは最初のピークを迎える。14曲目の「Be my friend forever」では、リズムに合わせて左右に大きく振られる腕で、フロアが埋まる。SHIGEO、「これぞ一体感! これぞ連帯責任!」と叫ぶが、その光景にグッときたらしく、曲終わりで深々と頭を下げるSHUNに、「(ライブが)終わりそうだろ! まだ終わりじゃないから!」とつっこむ。そのSHUNは、4月29日に新宿のサーキットフェス『CONNECT歌舞伎町』と、6月17日に大阪・Zepp Nambaで行われる『DIAMOND FES 2022』に出演することを告知したあと、「……こうやって、先のライブを告知できるのも、なんたる幸せでしょう」と、またしみじみした。そして、BPMと重低音が大幅にアップした「TOKIO LV」と、THE CHEMICAL BROTHERSの「Galvanize」とマッシュアップしたバージョンの「Devastated」で、ライブはこの日二度目のピークを迎え、オーディエンスのハンドクラップと共に演奏された「Child’s Replay」で、感動的に本編が終了する。

アンコールでは、インディーズ時代からスケボーキングのセンチメンタルな面を表し続けてきた名曲「いつかどこか」が歌われる。SHUNとSHIGEOによる「いつかどこかのどかな旅に出よう」のリフレインを、オーディエンスも、声を出さずに口ずさむ。そして、「どう? スケボーキング。悪くないと思う人、手を挙げてください!!」という、Kjの雄叫びに、フロアいっぱいに突き上げられた腕が応えて始まった「episode v」で、ライブはこの日三度目のピークを迎えた。Kjが去った後、『THE NEW ALBUM』のラスト・チューン「ネイチャー プレジャー そして鳥の声」で、ステージを締めくくった6人は、ステージ前方へ出て横一列で手をつないで一礼し、オーディエンスに感謝を伝えた。

Text by 兵庫慎司

Photo by Taka“nekoze photo”

【セットリスト】

intro

1 Metaphor

2 Stone age

3 ビートとベースとスクラッチ

4 Easy

5 YOU ARE GOD

6 キャプテン番長

7 Strike Back

8 事のしだい

9 不気味の谷

10 Another

11 EPISODE 7

12 CALM DOWN DEAR

13 ステイタス

14 Be my friend forever

15 sign

16 TOKiO LV

17 Devastated

18 Child’s Replay

<ENCORE>

EN1 いつかどこか

EN2 episode v

EN3 ネイチャー プレジャー そして鳥の声


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