【米ビルボード・アルバム・チャート】ドレイク2週連続首位、ケイシー・マスグレイヴス/ベイビー・キームTOP5デビュー

2021年9月20日 / 11:30

 ドレイクの『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』が2週目の首位をキープした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 先週、2021年最大の週間ユニット613,000を記録してNo.1デビューした『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』は、アルバム・ストリーミング(SEA)が前週比60%減少の227,000、トラックごとのユニット(TEA)が45%減少の2,500、アルバム・セールスは86%減少の6,500までそれぞれ落ち込み、総ユニットも約1/3減少の236,000に急落したが、2位以下のタイトルとは大きく引き離し、2週目で20万ユニットを超える好記録を打ち出した。週間ストリーミングも、3億543万回と高水準を維持している。

 ドレイクのアルバムが初登場から2週以上首位をキープしたのは、『ヴューズ』(2016年 / 13週)、 『モア・ライフ』(2017年 / 3週)、 『スコーピオン』(2018年 / 5週)に続く4作目で、その他は1週にとどまったものの10作が1位を獲得している。

 『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』の対抗馬として前週にリリースされたカニエ・ウェストの『Donda』は、79,000ユニット(44%減少)を記録して今週も2位をキープした。

 続いて3位に初登場したのは、ケイシー・マスグレイヴスの新作『スター・クロスト』。初動ユニットは77,000で、そのうちアルバム・セールスが47,000、アルバム・ストリーミングが30,000、トラックごとのユニットは1,000をそれぞれ記録した。週間セールスとしては今週最大の売り上げで、自身の作品としても2ndアルバム『ページェント・マテリアル』(2015年7月)が記録した55,000に次ぐ2番目の初動セールスとなる。

 また、週間ストリーミングも3,823万回と自身最大の初動記録を更新し、女性カントリー・アーティストとしては、今年の4月24日付チャートでテイラー・スウィフトの『フィアレス(テイラーズ・バージョン)』が記録した1億4,298万回に次ぐ、歴代2番目に高い初動ストリーミングを打ち出した。

 『スター・クロスト』は、2019年の【第61回グラミー賞】で<年間最優秀アルバム賞>と<最優秀カントリー・アルバム賞>を受賞した前作『ゴールデン・アワー』(2018年)に続く5作目のスタジオ・アルバムで、ホリデー・アルバム『ア・ヴェリー・ケイシー・クリスマス』(2016年 / 21位)を除く4作全てがTOP5入りを果たしている。

2位『セイム・トレーラー・ディファレント・パーク』(2013年)
3位『ページェント・マテリアル』(2015年)
4位『ゴールデン・アワー』(2018年)
3位『スター・クロスト』(2021年)

 4位にオリヴィア・ロドリゴの『サワー』(54,000ユニット / 11%減少)を挟み、5位には 米カリフォルニア州出身の新人ラッパー=ベイビー・キームのデビュー・アルバム『The Melodic Blue』が初登場。初動ユニットは53,000で、そのうちアルバム・ストリーミングが52,000とほぼ全体を占めた。週間ストリーミングは7,013万回を記録している。本作からは、ソング・チャート“Hot 100”で85位、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートで38位を記録したトラヴィス・スコット参加の「Durag Activity」と、両チャート18位、8位に最高位を更新した「Family Ties」の2曲がヒットし、アルバムのプロモーションに繋げた。「Family Ties」には、ベイビー・キームの従兄にあたるケンドリック・ラマーがフィーチャーされている。

 ドージャ・キャットの『プラネット・ハー』は5位から6位に順位を下げたが、9月12日に開催された【MTVビデオ・ミュージック・アワード2021】での司会、パフォーマンスと受賞効果を受け、ユニット数は1%増加の50,000にわずかながら上昇している。7位は、先週の8位からワンランクアップしたザ・キッド・ラロイの『ファック・ラヴ』(39,000ユニット / 1%減少)が、8位は6位からダウンしたモーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(39,000ユニット / 3%減少)がそれぞれランクインしている。

 続いて9位にリエントリーしたのは、メタリカの大ヒット・アルバム『メタリカ(ブラック・アルバム)』。9月10日にリリース30周年記念のリマスター盤がリリースされ、売り上げやストリーミングが急増し再浮上した。週間ユニットは前週比397%増加の37,000で、そのうちアルバム・セールスが1,365%増加の29,000、アルバム・ストリーミングは34%増加の7,000(917万回)、トラックごとのユニットは101%増加の1,000を記録している。

 『メタリカ』は、1991年8月31日付チャートで1位に初登場してから4週首位をキープし、全米で累計1,730万枚を売り上げた。この記録は、MRCデータが集計をはじめた1991年以降最も高い売上枚数となる。最後にTOP10入りしたのは10位を記録した1992年8月22日付チャートで、今週約29年ぶりのランクインを果たした。

 次週は、リル・ナズ・Xの新作『モンテロ』が上位にデビューすることが予想される。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは9月24日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』ドレイク
2位『Donda』カニエ・ウェスト
3位『スター・クロスト』ケイシー・マスグレイヴス
4位『サワー』オリヴィア・ロドリゴ
5位『The Melodic Blue』ベイビー・キーム
6位『プラネット・ハー』ドージャ・キャット
7位『ファック・ラヴ』ザ・キッド・ラロイ
8位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
9位『メタリカ(ブラック・アルバム)』メタリカ
10位『ハピアー・ザン・エヴァー』ビリー・アイリッシュ


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