【米ビルボード・アルバム・チャート】オリヴィア・ロドリゴ『サワー』通算3週目の首位、G・ハーボ初登場5位

2021年7月12日 / 12:30

 オリヴィア・ロドリゴの『サワー』が通算3週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 2021年5月21日にリリースしたオリヴィア・ロドリゴのデビュー・アルバム『サワー』は、現時点での2021年最大の週間ユニット295,000を記録して、翌6月5日付チャートで堂々のNo.1デビューを飾り、TOP3をキープして7月3日付チャートで首位に復帰。先週は1位にタイラー・ザ・クリエイターの新作『コール・ミー・イフ・ユー・ゲット・ロスト』、2位にドージャ・キャットの『プラネット・ハー』がデビューしたことで3位にダウンしたが、安定したポイントを維持して今週再び息を吹き返し、通算3週目の首位を獲得した。

 『サワー』は、登場7週目で88,000ユニットと高水準を維持していて、No.1デビューした6月5日付チャートから7週間連続でTOP3をキープしている。今週は、6月30日に公式YouTubeで配信されたコンサート・フィルム『SOUR Prom』の反響がストリーミングやセールスに反映した。本作からの最新シングル「good 4 u」は、5月29日付チャートで1位に初登場し、以降6週連続で2位をキープしている。

 そのタイラー・ザ・クリエイターの『コール・ミー・イフ・ユー・ゲット・ロスト』は、前週から74%減少の44,000まで大きくユニット数を落とし、6位に急落。1位にデビューしたアルバムが2週目にTOP5を下回ったのは2021年初で、2020年12月26日付チャートで1位から25位に転落したショーン・メンデスの『ワンダー』以来となる。ドージャ・キャットの『プラネット・ハー』も、ユニット数は37%減少の68,000に下降しているが、全体数が低いため順位は同2位をキープしている。本作からの先行シングル「キス・ミー・モアfeat.シザ」は、先週のソング・チャート“Hot 100”で3位に最高位を更新した。

 初登場の1月23日付チャートから10週連続で1位をキープし、以降TOP10に居座り続けているモーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』は、先週とほぼ同率の46,000ユニットを記録して6位から4位に再TOP5入りを果たした。少し気の早い話だが、上半期の大ヒットから今年の年間アルバム・チャートでは上位にランクインする可能性が高い。

 今週5位に初登場したのは、 米イリノイ州シカゴ出身のラッパー=G・ハーボの新作『25』。初動ユニット46,000の内訳、44,000がアルバム・ストリーミング(SEA)、トラックごとのユニット(TEA)が1,000、アルバム・セールスもわずか1,000程度で、総ユニットのほとんどをストリーミングが占めた。週間再生数は6,117万回を記録している。これまでの最高位は、2020年3月14日付チャートで記録した前作『PTSD』の7位で、本作で最高位更新と2作目のTOP10入りを果たしている。なお、今週TOP10にデビューしたのは本作『25』のみで、TOP40にもそれ以外初登場した作品はない。

 その『25』にもゲストとして参加したポロ・Gの『ホール・オブ・フェイム』(40,000ユニット / 18%減少)は5位から7位に下降し、デュア・リパの『フューチャー・ノスタルジア』(30,000ユニット / 3%減少)は9位から8位に上昇。ミーゴスの『カルチャーIII』(30,000ユニット / 19%減少)も勢い振るわず7位から9位にダウンし、マネーバッグ・ヨーの『A Gangsta’s Pain』(29,000ユニット / 1%減少)が11位から10位に繰り上がり、再TOP10入りした。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは7月16日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『サワー』オリヴィア・ロドリゴ
2位『プラネット・ハー』ドージャ・キャット
3位『The Voice Of The Heroes』リル・ベイビー&リル・ダーク
4位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
5位『25』G・ハーボ
6位『コール・ミー・イフ・ユー・ゲット・ロスト』タイラー・ザ・クリエイター
7位『ホール・オブ・フェイム』ポロG
8位『フューチャー・ノスタルジア』デュア・リパ
9位『カルチャーIII』ミーゴス
10位『A Gangsta’s Pain』マネーバッグ・ヨー


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