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2021年6月14日付のBillboard JAPAN週間“Top Albums Sales”で、堂本光一『PLAYFUL』が108,699枚を売り上げ、首位を獲得した。(集計期間2021年5月31日~2021年6月6日)。
『PLAYFUL』は前作『Spiral』から6年ぶり、舞台『Endless SHOCK』のサウンドトラックである『KOICHI DOMOTO Endless SHOCK Original Sound Track 2』からは4年ぶりとなるソロ・アルバムで、『KOICHI DOMOTO Endless SHOCK Original Sound Track 2』に続き2作連続での首位獲得となった。また、本作は2010年9月1日発売の『BPM』の発売初週販売数117,396枚に次ぎ、ソロ名義では2番目となる初週販売枚数を記録した。
ここではSoundScanJapanのセールスデータを使用し、『PLAYFUL』がどのように販売されたかを調査してみた。まず、本作と直近の3作(『KOICHI DOMOTO Endless SHOCK Original Sound Track 2』、『Spiral』、『Gravity』)の初週販売枚数を販路(実店舗とEコマース)別にグラフ化したのが図1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/100890/2)である。
これを見ると『PLAYFUL』は直近4作の中では初週販売数が最も高いタイトルとなっている。また販路にも大きな変化が見られ、2012年に発売された『Gravity』では実店舗が三分の二を占め、Eコマースは三分の一にも満たなかったのだが、その後のリリースでは徐々にEコマースの販売比率を上げていき、2017年発売の『KOICHI DOMOTO Endless SHOCK Original Sound Track 2』ではEコマースと実店舗がほぼ互角になり、今作においては逆にEコマースが三分の二以上を占めるに至っている。
次に直近3作の地域別の実店舗での販売比率をグラフ化したものが図2(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/100890/3)である。また、一般的なアルバムの地域別の販売比率と比較するため、今年に入ってから(2021年1月4日~2021年6月6日)の全アルバムの地域別の販売比率を項目として追加している。
『PLAYFUL』と全アルバムを比較すると、関東地方が44.4%(以下かっこ内全アルバム:39.8%)、地元である近畿地方が16.6%(13.6%)、中部地方が13.4%(11.8%)と、三大都市圏を含む地方が一般的なアルバムより高く出ており、都市部での人気の強さを感じさせる結果となっている。
また、地元の近畿地方に注目し、過去作と比較すると『Spiral』20.5%→『KOICHI DOMOTO Endless SHOCK Original Sound Track 2』17.3%→『PLAYFUL』16.6%と、作品を重ねる毎に近畿地方の販売比率が下がってきているのがわかる。しかしこれは図1での販売枚数の増加を加味すると、他の地方にも人気が広がり、新規のファンが『PLAYFUL』の購入をしているため、結果的に近畿地方の比率が低くなってしまったと考えられる。また、下がってきているとはいえ、全アルバムよりかなり高い16.6%という比率はキープしており、地元の支持も十分に受けていると言えるだろう。
過去作のストリーミング配信が始まり、存在感も増している堂本光一の、今後の活躍に注視したい。
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