タブゾンビ/日向秀和/伊澤一葉/柏倉隆史が集結の完全即興セッションバンド=Katsina Session、ライブ直前メールインタビュー公開

2021年3月9日 / 19:00

 2021年3月12日、いよいよビルボードライブ横浜に「Katsina Session」の面々が集結する。公演タイトルは「オカチな街」。新型コロナウィルス感染症をめぐる諸般の事情を踏まえ当初21時開演を予定していた2ndステージは中止となったが、1日1回、18時開演の1stステージのみの公演として改めて実施される。

 Billboard JAPANではそんな貴重なライブを前にKatsina Sessionのメンバーへのメールインタビューを実施した。タブゾンビ(トランペット)、日向秀和(ベース)、伊澤一葉(ピアノ)、柏倉隆史(ドラムス)という手練のミュージシャンが集結した「完全即興のセッションバンド」。そして、SNS等にアップされた映像等を覗いては、WEB上で、その音楽の全貌を掴むことの難しい「謎に包まれた」プロジェクト。果たしてそのメンバーからの応答は、どこかスピリチュアルで謎めいていながら、渦を巻くようなエネルギーを感じるものに。詳しくは以下をお読み頂くとして、「これは現場で確かめる他ないのかも知れない…!」という編集部との思いを共有して頂ければ幸いだ。

【Katsina Session インタビュー】

──もともとKatsina Sessionをスタートしたのは2016年とのことですが、そもそものきっかけは何だったのでしょうか?

タブゾンビ:きっかけは大阪の「ミスターケリーズ」のお正月の企画でこのメンバーでセッションをしたいっ!!というのが始まりでした。

──「完全即興のセッションバンド」というスタイルはどのように決まったのでしょうか?

タブゾンビ:それはもう自然な事です。夏は暑い冬は寒い春には風が吹く。そういったごく当たり前で自然な事のように決まりました。

──プロジェクトの性質上、Katsina Sessionは、まだライブを見たことのない人にとっては「謎に包まれた」存在かも知れません。これからライブを観る人にその魅力を伝えるとしたら、どのように表現しますか?

柏倉隆史:信じるか信じないかは信じるか信じないか次第です。

──ミュージシャンにとっての「即興のセッション」は、スタジオなどで自然に起こることだと思いますが、一方で、特に楽器を触ったことのない人にとって、台本ナシのセッションというもの自体、想像しづらい部分があるかも知れません。改めて、メンバーの皆様にとって「即興」そして「セッション」といったスタイルは、どのような意味があると考えますか?

タブゾンビ:セッションはその場で創り上げている瞬間でできているがそれを創り上げるには42年と11ヶ月の歳月を必要とする。すなわち人生だ。

──全く台本ナシに人前でセッションするスタイルは現在のシーンでは珍しくなりつつあり、特に既に様々な活動を通して知名度を確立しているKatsina Sessionのメンバーにとって、ある意味、非常にラジカルな選択であるように感じます。「完全即興のセッションバンド」というスタイルを掲げることについて、バンドからのメッセージや思いはありますか?

タブゾンビ:セッション的なものも瞬間を切り取りその場でしか味わえないのも良いがこのメンバーで作品を残していきたいという想いもある。しかしカチナにしかないスタイルで創り上げていきたい。

──セッションバンド、セッションミュージシャンとして、それぞれ自分の活動の中で参考にしてきた/参考にしているバンドやミュージシャンがいたら教えて下さい。

タブゾンビ:バンドやミュージシャンではないのだが、エジプトのヒエログリフやホピ族の精霊この地球上に存在するすべての神聖幾何学模様などに影響を受けている。それらの模様は生命のDNAにうったえるからである。そのような音楽を奏でたい。

──2020年はミュージシャン、そして我々ビルボードも含めた音楽業界にとって非常に厳しい1年でした。2021年もまだまだ難しい状況が続いていきそうです。そんな中でKatsina Sessionの活動を通して、あるいはメンバー個人の活動によって、リスナーや社会に届けていきたいことがあれば教えてください。

タブゾンビ:大量消費の物質的文化が終わりを告げ、ここから時間をかけて精神的文化が発達していくであろう。今までの価値観は崩れさり新たな価値観が生まれる。全ては流れのままに。ケセラセラ。

伊澤一葉:音楽に触れることで日常を別の視点から、つまり俯瞰してお釈迦さまの境地で知れる事が出来たならばどんなに素晴らしいことでしょうか
午前中に体を動かして代謝を上げましょう!

──Katsina Sessionの活動からリスナーが受け取ることの一つは「楽器を演奏する姿がかっこいい!面白い!」ということかも知れません。楽器を弾けなくても音楽を作れると言われて久しい現在ですが、もし、この2021年に初めて楽器に触るというリスナーがいたら、どのようなアドバイスやメッセージを送りますか?

タブゾンビ:テクノロジーが発達しコンピュータが演奏し、AIがヒット曲を飛ばす頃、我々が重宝される時代がもうすぐそこに来ている。我々こそが未来の音楽である。そして今から楽器を始める君が未来の音楽であることをここに告げよう。

伊澤一葉:全てはイメージする事です。
頭で鳴っている音だけを鳴らすようにする、その癖をつける事
イメージ出来るている音だけを吐き散らすのでござます。
楽器が弾けなくても、、、というのはつまりイメージさえあれば表現可能なツールとして、音楽が進化したということでしょう
楽器という概念、解釈が広がったという所です
個性のありか 住処 それを吟味する
日々の響きから
全てが繋がっているのです

──2016年から数えると、Katsina Sessionは活動5周年ということになります。最後にセッションを重ねる中で見えてきたことや、いまバンドとして目指しているものがあれば教えてください。

タブゾンビ:テクノロジーが発達している昨今、我々はある種のテレパシーみたいな何かを使って演奏をしている。その何かは何か?量子のもつれか?ダークマターか?ダークエネルギーによるものなのか?
我々の目指しているものはソレである。

伊澤一葉:宇宙の広がりや光の粒子を感じる、
または精霊をその場に宿す、といったような 
新種のポジティブを感じ、感じさせるような 
そんな瞬間を共有出来るように音楽を奏でる。
それを目標とします

◎公演概要
2021年3月12日(金)Billboard Live YOKOHAMA
1stステージ 開場17:00 開演18:00
詳細:https://bit.ly/38jPD4h

※当初開催を予定していた2ndステージ(21:00開演)は中止となりました。
http://www.billboard-live.com/membersarea/20210305_KatsinaSession.html


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