今このタイミングで聴いてほしい!再評価の機運が高まるアーティスト

2021年2月22日 / 18:00

今このタイミングで聴いてほしい! 再評価の機運が高まるアーティスト (okmusic UP's)

年が明けて早2カ月。まだまだ落ち着かない日が続いていますが、そんな混沌とした状況であっても素敵な音源はたくさんリリースされていて、今、このタイミングでこそ聴いてほしい、再評価の機運が高まっているアーティストも多いです。というわけで、今回は改めてすごいなと感じさせられた面々とその近作にスポットを当ててみました。
「君にあげるよ」(’21)/おとぎ話

まずは、2020年に結成20周年を迎えたおとぎ話。アニバーサリーを祝して1月にリリースされたアルバム『BESIDE』には、有馬和樹(Vo&Gu)の歌い回しが曲に溶け込むようにやわらかく変貌を遂げた新曲「君にあげるよ」をはじめ、「BE STRONG」など今の不安な時代を生きる気持ちにそっと寄り添ってくれるナンバーが揃っています。また、代表曲「ネオンBOYS」「少年」「Boys don’t cry」「SMILE」のセルフカバーも収められ、キャリアを重ねたからこその深みが薫るアレンジに進化! 自分たちにしかできない表現をやってきた。バンドのそんな誇りが力強く伝わる、なおかつポップなアルバムになっているので、このタイミングでぜひ聴いてみてほしいです。
「ハニーメモリー」(’20)/aiko

3月3日に14thアルバム『どうしたって伝えられないから』をリリース予定のaikoも、近年ますますハイクオリティーな楽曲を生み出している印象が強いです。東京スカパラダイスオーケストラとのコラボ「Good Morning〜ブルー・デイジー feat. aiko」が素晴らしかった他、アルバムに収録されるシングル曲「ハニーメモリー」は男性目線で書かれた想像力を喚起する世界観がとても新鮮。トオミヨウがアレンジを手がけた先行配信中のリード曲「磁石」もピアノを交えた軽快なバンドサウンドに乗せて、こじれていく恋模様を切なくもポップに歌うさまが絶品で、もはや王道の先を行く凄みがあります。そんな彼女ならではの恋愛ソングに、今こそどっぷり浸かってみては?
「ミリオンダラーベイビー」(’20) /THE PINBALLS

コロナ禍においても歩みを止めることなく、アコースティックセルフカバーアルバム『Dress up』の制作を通して、2020年は大きく進化を遂げたTHE PINBALLS。最新作のメジャー2ndアルバム『millions of oblivion』では吹っ切れたテンションや磨きのかかったアンサンブルが映えていて、冒頭を飾るこのダイナミックなロックナンバー「ミリオンダラーベイビー」を聴いてもらえれば、バンドの好調ぶりがストレートにガツンと伝わると思います。古川貴之(Vo&Gu)が曲に込めたメッセージ、サウンドの爆発力なども目を見張るものがあるので、ぜひ脂が乗っている今チェックしてみてください! 2021年で結成15周年を迎える彼ら。アニバーサリーの動きも楽しみなところです。
「ただいま」(’21)/手嶌葵

2月24日にシングル「ただいま」をリリースする手嶌葵。作詞をいしわたり淳治、作曲・編曲を村松崇継が手がけた表題曲は、TBS系日曜劇場『天国と地獄 〜サイコな2人〜』の主題歌として絶賛オンエア中で、慎ましくやわらかなタッチがありながらも圧倒的な存在感を放つヴォーカルが、今また脚光を浴びています。思わず聴き入ってしまう美しい息使い、ピアノやストリングスの音色も素敵な別れのラブバラードに仕上がっていて、このあともドラマを鮮やかに彩ってくれそう。映画『ゲド戦記』の挿入歌「テルーの唄」でデビューして、もうすぐ15年。同シングルでは、岡崎体育の提供曲「星明かりのトロイメライ」に挑んでいたりと、まだまだ新たなアプローチを続ける彼女から目が離せません。
『TRIBUTE TO TRICERATOPS』(’20) /TRICERATOPS

最後はソロワークを経て約2年半ぶりに再始動を果たしたTRICERATOPSのトリビュートアルバム『TRIBUTE TO TRICERATOPS』をフィーチャー。その復活にエールを送るかたちで制作された同盤を聴けば、オリジナル曲が持つ魅力はもちろんのこと、“彼らがどんなバンドなのか”がリスペクトと愛情たっぷりに伝わると思います。奥田民生がカバーする「ロケットに乗って」からメンバーも入ったQuattro Formaggi(桜井和寿+TRICERATOPS)で届ける「ラストバラード」まで、参加アーティストも超豪華! ボーナストラックの和田唱&小田和正による「Fever」を含め、全てが見事にハマリ役、ハズレなしの選曲なので、本作で今こそトライセラの偉大な軌跡を感じてほしいです。
TEXT:田山雄士

田山雄士 プロフィール:フリーのライター。元『CDジャーナル』編集部所属。同誌の他、『okmusic UP’s』『ナタリー』『bounce』など、雑誌/WEBを中心にお仕事をしています。日本のロックバンド以外に、シンガーソングライターとか洋楽とか映画とかも好きです。


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